第31話 月詠の決断の瞬間。
2メータ近い大きさのオケラの思念が流入してくる。
人間の形だった頃のお母様の想い出。
異世界に転移する事になった最後の瞬間。
一人で異界を生き抜いた姿。
全てが一瞬の瞬きの中にフラッシュバックされる。
オケラの名前は犬千代丸。
やんごとなき身の上のお公家様。
いつの頃からか身辺に仕えし5名の土御門の天才たち。
思念を受けた月詠は笑みを浮かべていた。
「見つけました私の生き甲斐となる終の住処となろう地と仕えるべきお方」
月詠が笑みを浮かべるのはひょっとかしたら生まれて初めてかも知れない。
「犬千代丸さま!私もここに置いて頂けないでしょうか?いえ、お側でお仕えしたく存じます」
「いいけど〜何も無いでごじゃるよ」
「私はもう物への業は脱却していますので犬千代丸さまのホンモノを見据えておりますから大丈夫です」
この辺までとします私の邂逅はと月詠がちるなに告げる。
〜○〜
オケラ様こと、犬千代丸さまと月詠の出会い。
そしてちるなと月詠の出会い。
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