第83話 僕の説明。
ワクワクが止まらない妄想に
そうそう待たせているんだったね。
構想は一旦締まってとゆうや、妖怪族、ゆうや組の面々の前に立つ。
では、「少し長く成るかも知れないけどご挨拶しますね」
「ちるな〜皆さんに座って貰ってよ」
「ちるなが促しても誰も座らない」
僕から噴出している力に怯えているのか、古よりの伝承の主が現れたのに呆然としているのか、座ってくれない。
ならばと僕は扇状にゆうやと向き合う様に設えられた代表席を乗り越えて床に座った。
皆んなは僕を見下ろす構図は違和感に思ったか、同じく床に座り始めた。
ぬらりひょん爺が机と椅子を退かしやと声を上げる。
机椅子がどんどん端に積まれる。
みんなが同じ目線の高さになってこれでゆっくり話せる。
「皆さん、僕が尊きお方と呼ばれるものです」
このティル・ナ・ノーグ島に現れるようになった経緯はいつかまたお話しするとしてここに辿り着かれている方々への僕の知り得る情報をお伝えしようと思います。
ここティル・ナ・ノーグ島は古の神々の一角ダーナ神族が人族との争いを避け隠遁の地として選んだ場所です。
現代という世界から来た、勇也、敷島さん、斎藤さんは気付かれているとは思いますが命を終えてこの地に転生されたようです。
また妖怪の方々は直接的に現代とこの地を行き来する術をご存知なのでしょう人の世界が荒廃して住み辛くなり大方の妖怪はこの地に移住されたようですね。
この地は古代の神々や様々な存在が混沌とする頃より存在しており、僕はその頃より関わり合いがあるようです。
ただ、記憶が全て蘇っておらず全てを俯瞰して考える迄には至っておりません。
僕は現代では普通の平民でサラリーマンという生活の為の対価を得る為に雇われ仕事をしています。
平々凡々な日常の延長線上で命を終えるだけの一生を送る予定でした。
性格は理不尽な事や信義を疎かにする事への憤りが多少激しい位。
この平々凡々を繰り返し生きて来た様ですがそれは自分自身が封印の様に仕向けていたようである切っ掛けで自分自身の存在が異質である事に気が付きました。
その切っ掛けは夢の世界です。
平々凡々な時から夢の世界だけは自在に操る事が出来ていました。
その夢の中に禁断の扉がありその扉だけは開けてはいけないという警鐘が本能的にありました。
その扉を開けたらこの地に、いや、様々な時空を超える術を思い出しました。
僕は現代で眠りについたらこの世界への扉を開けてやって来ています。
僕は夢を自在に操り好きな異世界への扉を自由に行き来出来ます。
そしてこの異世界も現代の様に息づいている世界である事を確信しています。
この異世界で起きている古きものの侵攻、これは現代世界にも起きています。
脅威が双方の世界に起き始めました。
どちらの世界もちゃんと存在する大切な世界。
滅ぼす訳には行きません。
僕は両方の世界に半分ずつ現れます。
僕が居ない半分を守り会える仲間が欲しいのです。
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