第82話 面白くなって来た。
やっと夢描く段階に入れて来ましたよ。
〜○〜
さあ、尊きお方(読み手のあなた)皆さんも一緒に夢を構築しましょう!
帝国を築くことは妖怪族の安寧を齎す事にならないといけない。
要は夢の実現に執着し過ぎて安全面を怠ることの無いように安全第一が最上位の条件だね。
現状の環境としてシャングリ・ラは険しい剣城のような山脈に囲まれており基本的にはシャングリ・ラへの道は閉ざされている。
唯一存在する道は呪術の結界と自然の脅威を幾つも乗り越えなければ通過出来ない。
今の時点で既に伝説レベルの桃源郷の域にある。
脅威がウロつき始めた今は条件が変わってきている。
ただ人知れずの桃源郷では無く大きな悪意からのパーフェクトな備えが必要だろう。
唯一存在する道を踏破すると山の中腹にあるトンネルを抜け出た形となり眼下にシャングリ・ラの風景が広がる。
シャングリ・ラの中央部に目を凝らすと地平となる部分に小さな小さな黄色い点が見える。
シャングリ・ラは緑豊かな広大な平原で敷地面積は意外と広くハワイ島位の大きさ東京都の五倍くらいとなる。
人工的な建造物は尊きお方たる僕が黄色い屋根のあばら家をシャングリ・ラのど真ん中の位置に建てているだけとなる。
小屋を中心に四方に湖がある剣城の山脈からの地下水が湧き出る湖。
四つの湖はの大きさは十和田湖級だろうか。
水深は湧き水なので底は知れない。
ただ透明度は高く何処までもそこが見渡せそうで重なり合う水の水色が重なり合ってブルーに色付いている。
各湖からシャングリ・ラ平原に向けて放射状に川が伸びる。
棲息する生き物は多種多様で食物連鎖を形取る肉食の猛獣、草食な愛玩的な小動物と様々。
さ、これが帝国のキャンバスと成る。
キャンバスを彩る構成図は小学校三、四年に書きまくった秘密基地の設計図が頭の中にある。
更に不思議と古の建造物の知識も頭の中で眠りを解かれるのを待っているような感覚もある。
加えて現在の知識もある。
もしくは手に入れようと思えば学ぶという手段もある。
自身の青写真をじっくりと焼きながら実現手段を託せる仲間も沢山居る。
今回の御君様ゆうやはこの帝国、秘密基地、桃源郷を具体化する事に一番最適な僕の一部分がやって来てくれた事になる。
ゆうやの持てる能力はそれを更に増進進化させる方向に作用してゆうやの率いる軍団はそれ系の逸材の宝庫ななっている。
キャンバスに夢を描く間、敵が攻め込んで来ないとも限らない。
為に先ずは防衛体制が先決だね。
小豆公望の軍団構成は的を得ているこれを基礎に発展させよう。
方針にあった一番目、要の地。
形はそのままにロケーションを変える。
要の地はシャングリ・ラ平原に移す。
西及び三方の守りとなる各妖怪の郷里をシャングリ・ラ平原を支援・早期警戒の基地とする特化型の支城とする。
万が一にも樹海の領域を越えて来る存在が現れた時に前哨を担うのはこの支城。
支城一つでさえも難攻不落・発見さえ難しい妖の支城。
何れかが攻められても敵の弱点を分析して強みとなる支城を中心に反撃を行う。
支城それぞれ際立つ特徴を持つ。
西の幻術妖と兵力が一番多い“畏おそれ組み”の里。
東は海を背にする地、鴉天狗“白鴉” の姫が頭領する“妖し組み”が守る地。
海には海のもの等が幽霊船を旗艦に陣取る。
南は砂塵とカルデラ活火山が噴火を絶やさない火の国。
北は雪の冠が絶えることのない切り立った山脈が連なる山岳地帯に棲む雪女の“雪姫” の“白夜組み”が守る。
そしてこれらを自在に操るシャングリ・ラ、要の地の軍師本部。
支城の機能向上と守備隊の充実。
支城を守る者らの一番の憂い、弱点は家族、仲間と成る。
これらはシャングリ・ラの堅牢な鎧の内で護る。
パーフェクトな鎧が必要だ。
次に連携のための〈2 連絡経路〉の配置。
東の鴉天狗の妖の里、南の火の国の牛頭組の里、北の雪女の白夜組の里、海のものの幽霊船それぞれに異空間通路を開設。
この異空間通路は反面大きな弱点ともなり得る。
策を考えねば。
エインセルに任せてみよう。
妖怪族のそのもののパワーアップと層の厚さを増すための育成が大事。
大楠木の進化の息吹は強力だ。
ここで進化した逸材がどんどん輩出するように環境と人材の整備と投入。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます