毒殺された

おれがいた

それでも下半身は

まだ正常で

忌憚なく勃起したりしていた

コンビニへてくてくと歩いて行き

おにぎりのシーチキンを欲しがった

だがおれの上半身は既に死んでいるので

残念ながら結局、購入することは出来なかった

これは詩だ

現実ではない

だからこんな風にありもしないことを綴ることが可能なのだ

おれは詩を書き終わると

現実世界でシーチキンおむすびを購入した

「ぴっ」

電子マネーで米粒の集合体の中に魚のバラバラ死体が詰め込まれた物体を購入

帰宅後だらりと開いた口にそいつを詰め込んだ

おれの着ているパジャマは来年あたり絶滅する生き物の柄

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