優しい肉
おれは肉
優しい肉だった
休日には犬の散歩へ出掛け
そのまま誰かの家の晩御飯に早変わり
おれはそんな優しい肉だった
「おれは優しい肉ですよね?」
問い掛けた
「そして、あなたも優しい肉なんですよね?」
ね?
ね?
友達なんですよね?
みんなみいんな優しい肉なんですよね?
野菜は何処に隠してあるんですか?
れえぞおこ?
何それ?
もしかして不思議ですか?
この世界にはまだおれの知らない未知の領域が残されているんですか?
白くて
四角い
おまけに物凄く固い
これが冷蔵庫てやつですか
「ひゃー、ちべたいっ」
れえぞおこの中って冷たいんですねえ
ぽくのお手々がびっくりしちゃいましたよ
優しい肉?
なんすかそれ?
はは
おれは人類
人類が本気になればカマキリを叩き潰すことも容易に可能
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます