探検へ


おれはおじいちゃん

おれはおじいちゃん

元、傭兵だ

自分が死なないために

実に沢山の人を殺して来た

ある日、遊びに来ていた孫が絵本に描かれた妖怪をひどく怖がった

孫が第一

おれは言った

「任せておけよっ」

お前のおじいちゃんは強い

しかもお前が思っている以上にな

お前のおじいちゃんの無敗神話はまだ続いている

妖怪を引きちぎった

孫がくすくすと笑い出した

「何がおかしいんだ!」

早速、強姦

孫がうわんうわんと泣きじゃくった

「安心しろ、お前のおじいちゃんのダブルエックスが炸裂しただけだ」

このようにしておじいちゃんは狂ってしまった

もう二度と戻っては来なかった

今も頭の中は戦場を彷徨っていた

深い穴の中へと吸い込まれるように転がり落ちて行った

取り調べ室で警官は尋ねた

「孫が可哀想だとは思わなかったの?」

おじいちゃんにはその質問の意図がわからなかった

それらの行為はおじいちゃんの中で探検の部類に入っていた


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