降り注ぐ陽射し


降り注ぐ陽射し

その角度が

間違っていることにおれはある日、気付いた

部屋の中の四角い窓から

狂ってしまった世界を眺めていた

気付いてしまったら

もう後戻りは出来ない

あの頃にはけして戻れない

真実に触れてしまったから

おれは手首が

かつてないほどしなやかに動く気がした

役割を思い出した

今すぐあの陽射しを殺さなくては

きっと

きっとさ

ある晴れた午後に

あの太陽は殺されるべきなのだろう

いつかではなくそう遠くない未来に

殺されるべきなのだろう

それをするのがおれならば

もうわざわざ質問をするために手を挙げたりしなくてもいい筈さ


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