題名の無い詩


題名なんて要らないよ

おれの詩には

題名なんて要らないんだよ

ったく

おれの詩

それは言ってみれば題名の無い人生みたいなものだな

意味?

そういうことは読者が考えるんだよ

おれはただ書くだけ

あとはそれを深読みするだけ

読者がな

美しい共同作業だよ

推察をして

そこに本来、有りもしない意味を見出すわけだ

素晴らしいな

おれだったら金、貰ってもお断りだね

何が哀しくて意味不明な詩なんて解読しなくちゃならないんだ

馬鹿げてる

酒でも呑んでた方がましだ

詩人

蜂蜜に顔面、突っ込んで全員、窒息死させてやろうか


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