久美子
おれは
久美子だった
そしてきみは
その久美子に
中出しをしたがっていた
なるほどな
状況はだいたい把握した
久美子は言った
「おい、久美子の中にお前はそんなに出したいのかよ?」
げらげら笑いながら
目の前の男が哀れになってきた
きみは
「久美子、愛してる」
と言い
久美子の腰を掴み始めた
そして勝手にはあはあ言い出したのだった
行為を終えベッドの上でごろんとなった
おれはうつ伏せのそいつの背中を見つめた
(さてと………)
おれはバスルームへ行き股間の中に指を突っ込んで精液を掻き出した
「あらよっと」
片足をひょいと上げほじくり始めたのだ
視線を感じ振り返るとそこにきみがいた
「………お前、誰だよ?」
おれは黙り込んだ
「久美子じゃないのか?」
だからさっきから言ってるじゃないか
久美子なんて奴はもうこの世界の何処にもいないんだよ
おれが食っちまった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます