日曜日


日曜日の朝に

がぶ飲み

他にやること無いし

がぶ飲み

がぶ

そいつをまず行なう

そのあとで飲む

酸素をがぶ飲み

口の端からどばどばこぼしながら

がぶ飲み

それを見ていた犬が呆気に取られた

未だかつてこんなに酸素を頬張った奴を見たことがないのだ

それはとても知見が狭い

「可哀想な存在」

おれは指差し呼称を行なう

おれは人類だから可哀想な存在ではないので

がぶ飲み

歩きながらがぶ飲み

近所の市立図書館に乗り込み

そしていつも通り何も頭に入らない状態で小説を読むふり

(ああ………)

おれは思った

すぐに忘れてしまうような何かを

だからここでそれを記述することは不可能


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