残酷な丘


風はいつだって透明で

そこには何も無い様子を装いながら

わたしの前髪を揺らしていた

感触は確かにあった

わたしは無言でこの世界を征服する

そんなふりをするだろう

あなたが口を開く

ひどくありふれた言葉たちが溢れ出る

まるで意味を成さない

わたしの利き腕がまだ隠されているうちにここから逃げろよ


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