第四章 ウィーゼルの試練

第一節:武具

 カルトルのオシュル商会の宿屋であった、報酬を分けた後の状態は以下となったのである。


 私の現額が、二十三プラナ九十二ゴルト九十五シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[0.623kg]

 十P×二[0.09kg]、一P×三[0.018kg]

 五十G×一[0.06kg]、十G×四[0.12kg]、一G×二[0.030kg]、

 五十S×一[0.05kg]、十S×三[0.105kg]、五S×二[0.05kg]、一S×五[0.10kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]、

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量〇.七八三キログラム、


 体重を除く全備重量が六十四.五九九キログラムとなったのであった。


 大分お財布の中が軽くなった。


 宿に戻ってから、私が新たな装備の事を話すと実は俺もであるとか、私もであるとか『ゲルハート』以外は装備を改めたいようであった。


 『ゲルハート』は「俺はゆっくり休憩しておくから、行って来いよ夕飯までには戻れよー」といった会話がなされたのであった。


 そしてカルトルでも品揃えが豊富で有名な、マルキッタンの武具屋に行ったのであった。


 私は品揃えを見ながら、刀の銘品もありますよと言われて見せてもらった、幾らか聞いて見ると五十ゴルトであった。


 替えが利くのがいいと刀の特級品、重量三キログラムで二十ゴルトと小太刀で重量一キログラムの一ゴルトをチョイスし合計二十一ゴルトを一プラナと一ゴルトで買ったのでお釣りが八十ゴルト出たのであった。


 その代わり下取りにバスタードソードを出したので、三十シルズで引き取られたのであった。


 三本挿しになるが、一本は予備であるため滅多に使用しないということになるわけである。


 私の現額が、二十二プラナ九十三ゴルト二十五シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[0.702kg]

 十P×二[0.06kg]、一P×二[0.012kg]

 五十G×二[0.12kg]、十G×七[0.21kg]、一G×二[0.03kg]、

 五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×二[0.05kg]、一S×五[0.10kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]、

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量〇.八六二キログラム、


 体重を除く全備重量が六十五.七二二キログラムとなったのであった。



 『セリア』はプラスマジックリングを三つチョイスし三プラナを消費していた。

 重量は三つで〇.〇三キログラム増えただけになったらしい。


 『ウィーゼル』は鎧を探していたが、お眼鏡にかなった物などは無くそのままであったらしい。


 その代わり、硬皮製の腕甲を五十シルズで買っていた。


 重量が〇.五キログラムほど増加したらしかった。


 要するに素手で殴るよりは、ガードも兼ねられてよいとのことだったらしい。


 帰り道、「『ウィオラ』ちゃん大分買ったわね」といわれたので、「そういう『セリア』さんも結構買ってませんでしたか?」と聞き返したのであった。


 私の場合はサーコートで見えなくなるようになったので、こちらに有利に戦闘を運ぶことができるようになっていたのだ。


 『セリア』の場合も魔法に威力がさらに載るようになったので強くなっている証拠ではあった。


 宿屋に帰り着くと丁度夕食ゆうげの支度が始まっていた。


「丁度良い時間でしたね」と私が言った。


「そうねー」と『セリア』が同意し『ウィーゼル』もうなづいた。


 そのまま部屋に戻り、『ゲルハート』と軽く会話した。

「剣を創ってもらいに行く途中で新品買ってもなあ」ということでそのままであったらしい。


「さて明日は国境越えですか、ようやく山場に来ましたね」と私がいった。


「国境って言ってもそんなに珍しいものじゃないわよ?」と『セリア』は感慨深げにいった。


「そうだな、線が引いてあるわけではないし分かりにくいものなんだよな」と『ゲルハート』はいった。


「今日で豪華な食卓とはお別れですね、楽しんで食べましょう」と私はいった。


「それが問題なんだよなー、確かフレイニアは街道が整備されてないからヴェルゼニア王国よりも街道筋がヤワでモンスターも出やすいと聞く。それに一日単位で都市や街が無いから、駅馬車はかなり長い時間乗って無いといけないとも聞く、結構不便らしいぜ」とすでに酒場で情報収集を終えていたらしい。


「フレイニアではテントも必須だと聞いたんで、逆にテントなんか持っててもヴェルゼニア王国ではほとんど不要だと言ったら、お古だがもらってくれと来たんでもらっておいた。二人用らしいから、二人が寝ている間に二人が交替で守るんだと」といったのであった。


「まあ、フレイニア最北端のカルネアデス城塞都市に行けば山ほどあるそうなんだが、新品買って狙われるよりはいいだろうとくれたんだ。組み立て式のヤツでな」と『ゲルハート』はいったのだった。


「それとカルトルとカルネアデスの道には気を付けないといけない箇所が結構あると言っていたな。なんでも湖沼地帯を抜けるルートは整備されているが、その湖沼地帯にヒュドラが住んでいるらしくてな、出会ったら逃げれるなら逃げて逃げられないなら戦うしかないそうだ。ヒュドラが出たら門が閉まるそうなんでな」ともいった。


 やな予感しかしなかったわけだが、行くしかないのである。


「馬車はあるの?」と私は聞いた。


「国境には馬車は通って無いらしい」と返されたのであった。


「ただ互いに見えるそうだからカルネアデスまでは歩いて行ける距離だ」とのことだった。


「問題はその先なんだが、ファインデル湖とセルテトネ湖の間に死霊が彷徨い出しているらしくって、ソイツらは運よく会わなかったそうなんだが運が悪いとドラゴン級のゾンビに会うらしい。街道沿いに出るって噂でもちきりだ。運の悪いことに遭遇した隊商が居てなセルテトネって街とウーバランて街の間の話なんだが、歩くと一週間以上十日未満で駅馬車だと三日ってところらしいんだが、今は駅馬車が出てないらしくてな」と結構な内容だった『ゲルハート』が、一気にしゃべり切ったのであった。


「出ないことを祈りましょう」と『ウィーゼル』が珍しく神に祈った。



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