南回帰線

たつろうさんの実家でいらんもめ事が起こってはった頃、イワマツグループの全メンバーたちは1日も休むことなく世界各地で活動を続けていた。


A班のメンバーたちは、10月1日より建設中の建物などが小さいところから順次完成するので、住まい・オフィス・工場・店舗・リゾート作りに取りかかる。


B班のメンバーたちは、性風俗主体のレジャー関連の運営と私のオルド作り(ハーレムとお嫁さん選び)、C班のメンバーたちは食、D班のメンバーたちはプレタポルテ…の活動を世界各地で続けている。


サーシャさんのランジェリープレタは、早くてもアメリカ東部時間11月15日午前0時に通販専門チャンネルでオンエアの予定であったが、1日ずれて11月16日午前0時(日本時間11月16日午後2時)オンエアに変更となった。


ポムじいさんの家のボジョレーヌーボーの100年ものの解禁は、解禁日にあたる11月16日に予定通りに解禁する。


私自身も、追加取得する資格の試験などの予定も入っているので、何かとあわただしくなる。


話しは変わって、9月26日午前4時頃であった。


A班のメンバーたちが乗っている専用機が尾鷲市の上空を飛行していた。


専用機は、このあと紀伊半島~四国・九州からチェジュ島付近~シャントン半島を通ってペキンへ向かう予定である。


専用機のまどにたつろうさんが生まれ育った集落が映っていた。


たつろうさんは、ほんの数秒だけみたあと目をそらした。


集落の美しい風景は、もう二度と見ることはないだろう…


たつろうさんは、そう思って目をそらしたと思う。


午前5時半頃、A班のメンバーたちが乗っている専用機がペキンの国際空港に到着した。


専用機を降りたメンバーたちは、特大バスに乗り換えてドライブに出た。


バスは、このあと内モンゴル自治区のアールリェンホトの駅へ向かう。


午後2時半頃、特大バスはアールリェンホト駅に到着した。


一行はこのあと、17時10分発ウランバートル行きの国際列車に乗ってモンゴルへ向かった。


この日は、列車で1泊した。


(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ…プシュー)


翌朝10時5分頃、一行が乗っている国際列車がウランバートル駅のプラットホームに到着した。


列車を降りた一行は、再び特大バスに乗り換えてドライブに出た。


バスは、バヤンウルギー県へ向かって走った。


ウランバートルからバヤンウルギー県までの陸路の所要時間は、早くても60時間強(途中、アクシデント等があるので、さらに時間がかかる場合もある)…


東京から国道1号~2号~3号を通って鹿児島までの所要時間は、早くても25~30時間くらい…


インターステートハイウェイでロスアンゼルスからニューヨークまで車で行ったら相当な時間がかかる…


考えるだけでも気が遠くなるわ…


9月29日正午に、特大バスはバヤンウルギー市内の広場の北側にあるホテルに到着した。


到着後、ロビーで待機していたOA機器メーカーと備品メーカーなどの担当者のみなさまと合流した。


その後、すぐに仕事に取りかかった。


9月30日夕方に、すべての段取りが整った。


そして、10月1日午前0時の時報と同時に第二段階の作業(住まい・オフィス・工場・店舗・リゾート作り)が始まった。

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