錬金術師という安定した職業になったのでダンジョンが溢れる世界でのんきに暮らしたいと思います

第20話父からの依頼（したくない）

　僕は芽依ちゃんの武器を作っていく。

　どんな武器が良いのかわからないので、とりあえずショートソードを作ることにした。

　ショートソードは使いやすくロングソードや長剣と違い、荷物になりにくい。

　彼女は敵の位置などもわかるので、クロスボウやボウガンがいいと思ったが、使えない武器を持ってもかさばったり邪魔になったりするので、無難なものを作ることにしたのだ。

　僕は形どった魔鉄のショートソードにホーンラビットの角を１００本【錬成】する。　

　これは【鑑定】のレベルが５になったことでわかったことで、モンスターの比較的レアアイテムは、一つの素材として使用するときに、素材によって【攻撃力+１】など効果がある。

　ラビットホーンであれば、

　［ラビットホーン］

　ホーンラビットのドロップアイテム。

　横からの衝撃に弱く脆い。

　【鋭さ＋０．０２】

　という副次効果がある。

　鋭さ＋０．０２が強いのかはさておき、【レシピ３】で入手したレシピに解放石というものがあり、普通は１つの武器に１００回までしか錬成できないものをもう＋５０回できるようになる。

　ただし解放石１つ作るのに魔石を２００個消費するが…

　そんなこんなでめいちゃんの武器が完成した。

　シンプルな作りのショートソードに魔石特有の紫が綺麗にかかっている。

　［魔鉄のショートソード］

　魔鉄でできたショートソード。不要なところを最低限まで削りものすごく軽く仕上がっている。

　【魔力伝達２０％】【鋭さ＋２】

　このショートソードは説明に書いてある通り、いらないところを極限まで減らした。

　なので、ショートソードの刃の幅も３センチと狭く、重心を手元に来るように調節したので、小回りがききやすく操りやすくなっていると思う。

◆

　お父さんが僕が作業しているのを見てなんか武器制作の依頼をしてきた。

　量産型のロングソード５０本と短剣５０本だ。

　お父さんは仕事持ってきてやったぞとドヤ顔だったが、断った。　

　『なんで』と言ってきたので、材料が足りないとだけ言っておいた。

　そしたら『材料があれば良いんだな！ダンジョン行ってくる！』とだけ言って家を出ていった。作るって言っていないんだが…

　なんでお父さんがこんなに依頼してきたかと言うと、お父さんのクランのせいだったりする。

　お父さんのクランは現時点で日本トップクラスのクランで約１００人が参加しているムダに大きいクランになっている。

　そして大きな原因は皆が皆武器を持っていないということだ。武器を持っている人は良くてサバイバルナイフ悪くて金属バットだ。他にも包丁の人もいると言っていた。

　僕は優しいので依頼を受けようかな？とだけ思っているが、鉄などの金属がないので現時点でそもそもの作成自体が不可能だ。

　単純計算で３００キロ相当の金属が必要ということになる。

　だがもしその量の金属を集めれるのなら、僕は作っても良いのではと思うだけ思っている。

　まあ受けるからには金をむしり取るが…

◆

「海！帰ったぞ！」

　うわっ。マジカ…

「鉄大量に取ってきたぞ」

　本当に取ってきたようだ。どうやらダンジョンの７階層にアイアンゴーレムが出るらしいので、そこで乱獲してきたようだ。

　アイアンゴーレムは中心にむき出しになっているコアさえ壊せばかんたんに壊せるらしいので、１０人くらいで足止めをして、後ろから別働隊がコアを破壊する。という作業を無限にしてたらしい。

　しかもお父さんのクランは１００人の超大型クランだ。なのでそれを何部隊も作り鉄を入手したらし。

　僕は「ちゃんと金はもらうから」とだけいい作業に取り掛かった。

　明日は潰れた…

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２０話達成しました。９，１０日はキャンプ（車中泊）に行くと思う（確定）のですが、更新できるように今日明日がんばります。

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