社会の仕組み【昭和版】を知る!
今日は小休止。娘たちの髪が弥生人みたいになってきたので、仕事を早退して美容室に来ております。そろそろお年頃の長女11歳。美容室に来るたびに、「そろそろ矯正かけてもいいかもねー」と担当のお兄さんに勧められます。
今時の子たちは、中学生になるのを機に矯正をかける子が多いとのこと。巷で人気を博するアイドルたちの、つるんっとした真っ直ぐなストレートがいいのでしょうかね。
私たちの時代は、矯正なんてものはなくて、内巻きパーマくらいでしょうか? 流行っていたの。あとはストレートパーマ。それからトレンディドラマに出てくるソバージュってやつね。
中学生から矯正かけ出したら、ずっとでしょ? 自分の美容室代でもかなりなのに、娘たちまでかかるとは……美容室貧乏になりそうです。
田舎のおばちゃんが一人でやっているような美容室に通っていた私。おしゃれで担当のお兄さんとおしゃべりしながら施術されている娘を見ると、笑っちゃいます笑
昨日ね、その娘が言うんです。
娘「お母さん。この前ね、聖火見に行った時に〇〇(某公務員施設)でトイレ借りたんだよ。そしたらね、四人中二人しか挨拶返さないんだよ? これってどうなのよ?」
母「いやね。頭ばっかりで人とのコミュニケーションが難しい人もいるわけよ」
娘「えー。挨拶もできないなんて信じられなーい。そんな人、偉くなんの?」
母「やっぱり組織だから。仲間とうまくできない人はダメだよ。少し頭悪くてもさ、愛嬌あって、にこにこ挨拶したり、人と仲良くできたりする人は、年上の人に気に入られて上に行くもんだよ」
娘「じゃあさ、『今日は飲みに行きましょう』って誘われて『いや、結構です』なんて人はダメだよねー。『行きましょう、行きましょう!』がいいんじゃない? あー、じゃあ、あたしじゃん!」
あたしじゃん? なぜそこで「あたし」が出てくるんだ? と思うと笑ってしまいました。
娘「あたし頭悪いけどさ。挨拶できるし、みんなと仲良くなれるし。やっぱあたしは仕事するのに向いてんな!」
てな会話をしました。娘、小六にして昭和の社会の仕組みを知る! まあ、今時の若者は、勤務時間外のお付き合いは好きじゃないといいますよね。古き良き? 古き悪しき? 飲みニケーションというものが、コロナ禍でますます立ち消えです。
しかし、頭悪い時点でその職につけないと思うんですけれども、そこは無視。ポジティブな長女です。
我が娘、特に長女は手がかかりますが、ともかく憎めないキャラ。子供じみていると言うか、素直と言うか、とぼけていると言うか。
最近はお腹の調子が悪いのが続いています。六年生のプレッシャーでしょうか? コロナの情報が入るたびに「吹奏楽できる?」と尋ねてきます。
彼女なりに、日々色々なことを考えている様を見ると、「大人になってきたな」と実感します。
世の中の仕組みとは、大人になってみないとよくわからないもの。言葉や書類になっていない、不文律みたいなものがたくさんあって、腑に落ちないことも多いのに。いつの間にか「そうなんだよ」と納得してしまう。こうして大人の階段を登っていくんですよねー。
某組織の元部長さん。
「女の子連れて飲みに行こう! ぱーっと飲みに行こう!」
もちろん、コロナ禍の随分前の話ですが、こういう方が部長さんまで上り詰める組織ってどうなのよ? と若い頃は思っていたんですが、きっと仕事ができる方だったのでしょう。
そしてその憎めない感じが出世の秘密じゃ……。
さて、我が娘たちはどんな人生を歩むのか。私の中で、興味関心No. 1の物語ですね。
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