211、外話:とある滅亡の前日談/後

 轟々と炎が燃えさかっている。

 ヴァルターがコンラート入りしたのは壁の崩壊が始まってしばらく後の話だ。今回、二度目の訪問となる辺境は町並みそのものから変化しており、もやは見る影もない。


「なんともはや、無残なものですね。あれだけ美しかったコンラートがまるで悪夢のようだ。ああ、マイゼンブークは位置にお気を付けください。あまり火元に近いと毒を吸ってしまいます」

「言われなくともわかっている。貴様こそ位置取りに気をつけろ、身動きとれなくなっても知らんぞ」

「ご心配なく。解毒剤は準備しておりますよ」

 

 風上に位置するヴァルターとマイゼンブークは傭兵隊の指揮を執るべく、崩壊した瓦礫を足元に敷いていた。見上げれば本来守りの要となるはずの壁が崩れ落ちており、未だ砂塵が舞っている。


「気分が優れませんか。確認だけなら私一人で充分ですから、外で指揮をとっていただいても構いませんよ」

「……心配は無用だ。陛下の命を果たすのが私の任務である」


 バルドゥルではなく皇帝カールの名がでるあたり、バルドゥルに与したくないマイゼンブークの性格を現しているだろう。だが彼の眉間に皺が寄っているのはなにもいけ好かない若造といるからだけではない。いくら国の為とはいえ、侵略行為を仕掛けねばならない状況を憂いていたのである。

 なにせ風下の方向では火に焚かれた毒が回っている。耳を澄まさずとも人々の悲鳴や呻きがいまも聞こえてくるのだ。もはや領民は空を仰ぐ暇すら与えられない。星空は煙で曇り、息苦しさに身もだえしながら放たれた火の手から逃れようとする。賢い者、運が良いものは違和感に気付き、或いは領主に助けを求めるべく風上へと逃れるけれど、逃れたところで待っているのは絶望だ。


「たす、け――」


 その一例として、子供を抱えた母親が彼らに助けを求めるべく近寄った。子供は十歳には満たないだろうか、母親の腕の中にいる子供はぐったりと項垂れている。母親もすすに汚れひどい火傷を負っており、もはや視界もまともに利かないようだった。

 だからこんな状況にも関わらず、平然と佇む彼らが危ういとは気付けない。否、気付けていたとしても手を伸ばすしかなかった。なにせ我が子を早く医者に診せねばならない。


「コンラートの、領主邸に父が……庭師を……先生に、むすこを、助け……」


 母の祈りはマイゼンブークの一閃によって両断された。母親は地に伏し、マイゼンブークは倒れた母子の脈を測る。


「放っておけば死ぬものを、わざわざ剣を汚す必要はありますまい」

「蛮族とは言え女子供には変わりない。苦しまず逝かせてやるのが情けというものだ」

「マイゼンブーク殿はお優しい。情けのために自らの剣を幼子の血で汚すのですね」

「いいや、その必要はない」


 立ち上がり、息絶えたばかりの亡骸をみつめた。騎士の眼差しにあるのは憐憫か、それとも同情か。いずれにしても眉間に刻まれた懊悩は本人しか理解しえないものである。


「子供はもう死んでいる。先に毒が回っていたのであろう」

「子を助けたいが故の母の愛ですか。――マイゼンブーク卿、思うところがあるのは察しますが、その母子と共に死ねるのですから良しといたしましょう。どちらも一人残されても先はありますまい」

「……時間がないのであろう、貴様は黙って傭兵共の指揮をとれ。いくら死に体とはいえ、ここはもう戦場ぞ」

「おお、そうでした。彼らはどうにも荒々しいですからね。マイゼンブーク卿も補充を入れるにしても、もう少し頭の使える連中を集めてくださってもよかったでしょうに」

「贅沢を言うな。急ぎで領土攻めなど引き受ける阿呆など簡単には見つからぬ」


 今回のコンラート攻めは傭兵を使うものの、戦ではなく無差別な制圧戦と聞いて参加を拒んだ者が多く出た。その補充をマイゼンブークが行ったのだが、急場故か荒くれ者が大半を占めたのである。ほとんどの領民が毒に倒れ、さらには時間勝負のおかげか陵辱が出ないことだけがマイゼンブークには救いである。


「とはいえ、金銭を盗むとは浅ましいにもほどがある。いくら連中を納得させるためとはいえリューベックの小僧も弱気になりおって。これが栄えある帝国軍人、騎士の戦か」


 自称次代の帝国騎士を率いる男の心の声をヴァルターが知る手段があったのならば、彼にも言い分があっただろう。しかし時は刻々と迫っており、二人は領主邸に向けて足を運ぶのである。

 道中はまさしく阿鼻叫喚だった。

 なにもかもがぐちゃぐちゃだった。

 家々を守る屋根は崩れ、家具は燃え、人や動物は息絶えている。苦しくて領主まで救いを求め逃げ延びた人間は、大人も子供も老人も、男女すら関係なく、そして等しく血に濡れている。

 誰も彼もが絶望に染まっていた。なんで、どうして、そんな感情をありありと描きながら倒れている。濁った瞳が虚空を見つめ、滅亡という名の絵画に彩りを添えている。

 誰にも邪魔されず、皇帝の定めた運命に導かれるままヴァルターはコンラート邸へ赴いた。

 彼らの息の根を止めたのは領主邸を襲った傭兵達だった。リューベック達の登場を見て取るや持っていた剣を下げたが、足元に転がっていたのは三つの骸だ。彼らはその三人をコンラートの長男とコンラート辺境伯夫人達と言い、現在内縁の妻と次男を追っている最中だと言ったのである。リューベックが人相の確認を行う間にマイゼンブークが状況を確認した。


「コンラート伯は仕留めたか」

「いえ、まだです。はじめは下の様子をみに出てきたんですが、すでに手遅れだって気付いたみたいで、すぐに引き返しました」

「みすみす逃がしたというのか!」

「い、いやそれが、爺のくせにべらぼうに強くて……すでにうちの連中が何人かやられちまったんだ。ただの老いぼれだって話だったじゃねえか」

「情報はあくまで参考用だ。なにがあっても対応できるよう動くのもお前達の仕事だろうが!」


 傭兵は怒鳴り声に萎縮するも、予想外の反撃にいらついているようでもある。彼らのやりとりを背に、骸を確認していたリューベックが確認のため傭兵隊長に尋ねていた。


「我々が侵入した経路以外に脱出路はないのだな?」

「人っ子一人逃がしちゃいねえよ」

「嘘をついている可能性がいる者は?」

「嘘? ……どんな胸糞悪い仕事でも、金の分だけ働くのが俺達だ。少なくともこっちの隊の連中は誰も逃がしちゃいない。相方の旦那が連れてきた連中についちゃ知らんがな」


 そちらは目下、館に篭もったコンラート伯と、逃げのびた領民の掃討にあたっている。賞金を賭けた得物の首を逃がしはしないだろうと頷き立ち上がった。

 

「……コンラートに他に退路はないと思ったが、これは私の調査不足だな。やれやれ、帰ったら隊長にお叱りを受けそうだ」

「おいヴァルター、そいつらの身元は確認できたのか」

「ええ、コンラート伯の嫡男です。ですが女性は違いますね。こちらが内縁の妻で、若い女性は召使いだ」

「なんだって?」

「直に確認したから間違いない。次男坊と辺境伯夫人はまだ逃げている最中だ」

「おい、貴様ら!!」


 マイゼンブークが怒鳴り、蜘蛛の子を散らすように傭兵達が駆けていく。仕事は終わっていない、或いはまだ儲け話が残っている。各々の思惑を抱いて去って行くと、残ったのは傭兵団の隊長を含めた数名だった。


「念のためコンラート領の周りは仲間に回らせている。そっちの連中が見つけてくれりゃあ楽なんだがね」

「君たちの働きに期待するとしよう。私は――そうだな、とりあえず仕事は確りとこなさねば」


 建物へ向かうヴァルター達を止める者はいない。その腰に重厚な剣がぶら下がっており、それが決して飾りでないことを彼らは知っているのだ。さらにマイゼンブークにはこんな指示を下していた。


「確か郊外に立派な屋敷をお持ちでしたね。差し支えなければ隠し通路がないか、館内を見てもらえませんか。コンラート伯が家人を逃がすとしたら、どこから逃がすのか貴方ならわかるかもしれない」

「……わかった。そちらは引き受けよう」


 離脱したマイゼンブークだが、彼が後にカレン達が使った隠し通路の仕掛けと扉が開いた痕跡を発見することになる。傭兵に指示をあたえ追跡させているのだが、その戻りで不愉快なものを目にすることになった。

 厨房の奥で傭兵達が火を焚いていた。火を放つのは止めないが、笑い声が耳障りなので見に行ってみれば、傭兵達が使用人達を虐殺していたのである。どうやら扉に篭もった使用人達を火事だと誤認させおびき出したらしい。

 彼の娘ほどの若い娘や青年が泣き叫びながら命乞いをしていたが、彼らが対峙するのはマイゼンブーク曰く「領土攻めなど引き受ける阿呆」である。意味のない見せしめのために一人ずつ引きずり出しては首を裂いて行く様は、いかな他国民嫌いのマイゼンブークといえども容認しがたい不快さがある。

 しかし、しかしだ。どのみち彼にできることはない。一瞬伸ばしかけた手を握り、ヴァルターと合流しようという最中で呻き声に気が付いた。

 なんと老人が転がっている。装いで身分が高い使用人だと見抜くと、途端に渋面になった。そういえばこれはコンラート家の家令ではないか。前回商人の護衛と称して商談に同席したから覚えている。おそらく傭兵共に斬られたのであろう。

 マイゼンブークは数秒だけ動きを止めた。

 老人にはなんの恩もなかったが、たかがいち護衛に対しても温かい茶を振る舞った心意気は覚えている。たった一杯だけではあったが、こんな田舎でもまともに茶を淹れられる家令がいたのかと感心したのだ。


「……ふん。大方好きにやれといったのはリューベックの小僧だろうな」


 老人を持ち上げると、厨房からは見えにくい位置に運んで置いた。持ち上げたことで老人からさらに血が流れたが、治療まで施すつもりはない。


「どのみち死ぬのはかわらんだろうが、あの野蛮人共に生きているのがばれては苦しめられるだけだろう」


 いけ好かない若造の思うままになるのが気に入らなかった故の行動だが、彼の行いが後のコンラート辺境伯夫人に影響を与えるのは、当然ながら本人は知る由もない。

 そのあとは彼方此方に転がる遺体に目もくれず階段を駆け上がった。二階に到着したとき、目撃したのは剣を抜くヴァルターとそれを迎え撃つ老人である。


「おや、マイゼンブーク殿」


 その一声で察した。ヴァルターの声はリズミカルに弾んでいるのだ。マイゼンブークに振り向こうとしないが、怒る気にはなれない。ヴァルターがこういうときは大概好敵手を見つけた時であり、いくら平静を装っても腕の振るい甲斐がないと飢えているのを知っているのだ。舌打ちしながら零していた。

 

「……狂犬が」


 傷だらけの老人がコンラート伯であろう。なるほど痩せ衰えてはいるが、剣を握る姿と眼光はまだ死んでいない。すでに数合打ち合った後らしく、傭兵とコンラートの護衛の死体がいくつか転がっていた。

 マイゼンブークから見てコンラート辺境伯は優れた武人であった。少なくとも、昔は優れた武人である。


「あまり時間は取れん。遊んでおらんで急ぐがいい」

「心得ました」


 屋内ではヴァルターの体躯はまるで壁のようである。

 ななめに襲いかかってくる剣をコンラート伯はかろうじて跳ね返す。不足している腕力を補う技量は、続けて襲う斬撃をもしのがせた。手の平から伝う衝撃は並大抵ではないだろうに、左右から走る剣光を経験だけで防いだのである。


「素晴らしい。これほどの技量でしたら、もっとお若くあれば良い殺し合いができたでしょうに!」

「悪いが言葉遊びに付き合っている暇はない。まったく、ここにきて帝国とはね。……僕も老いたな」

  

 ヴァルターは壁の如く立ち塞がるが、老人にチャンスが生まれるとしたら、その体躯と余裕から生まれる油断だろう。敵が感激に身を焦がす一瞬に足が床を蹴りつけ、喉をつらぬこうとした。老人とは思えぬ剣裁きであったが、天が味方したのは帝国騎士である。

 彼と老人の間に差があったとしたら、それは現役か引退かの違いだろう。あえて隙を作ったヴァルターは老人の狙いを正確に見抜き、渾身の力で剣を弾いた。この衝撃で老人の腕はほとんど使い物にならなくなったのである。


「この状況になってなお、柄から手は離さないと。……立派です。素晴らしいと称えましょう、コンラート伯」


 今度はとどめを刺すつもりで踏み出したときだった。不意に横から短剣が投げつけられ、距離を取らざるを得なくなったのである。


「伯、お逃げください」


 主人の命を救ったのは死んだと思われていた護衛だった。息も絶え絶えながら、最後の力で武器を投合したのである。

 護衛はすぐに息を引き取ったが、その間にコンラート伯は近くの部屋へ逃げ込んだ。

 ヴァルターは拍子抜けしたように立ち尽くしたのである。


「……しまった。熱が入りすぎてしまったな」


 ぼやくと、待機していた傭兵達にとどめを任せた。仲間を殺された荒くれ者共は老人が逃げ込んだ部屋に押しかけ、かくして辺境伯は命潰えたのである。


「おい、とっとと退散するぞ。急ぎ退避せねば何があるかわかったものではない」

「その前に……行方不明の次男と夫人は」

「それなら隠し通路から逃げられた。一応傭兵に追わせたが、もう私たちにできることはない」


 この言葉に、ヴァルターはきょとんと目を丸めた。領土攻めの最中だというのにまるで腑抜けた表情である。


「逃げた?」

「ああ、逃げた。外の連中がうまくやるのを祈るしかない。だから退避を急げ、遅れたやつは捨て置くぞ」


 こうして行きと同じく、壊れた防護壁を経由してコンラートを退散した。外回りの連中が「コンラート辺境伯夫人」の首を持ってきたものの、情報伝達が遅かったのか、初老にさしかかった女性の首は別人と断定され、森に投げ捨てられたのである。

 後々判明したが、逃がしてしまった二人は彼らの主君の落とし胤に拾われてしまったようだ。任務を完璧にこなすことのできなかった帰り道、マイゼンブークはこの責任をどうヴァルターに負わせるかを馬上で考えていた。


「完璧を求められる皇帝陛下にとって、この失態はいかにお映りになるのだろう。バルドゥルの見込みの甘さやヴァルターの失態はともかく、これほどの汚れ仕事をこなしたのだからそれなりの恩賞はいただきたいものだが」

「マイゼンブーク卿」

「……うん? どうした」


 前を行くヴァルターの声は静かだった。もう仕事は終えたのだから、必要以上の口は利きたくないのだが、いまのマイゼンブークは少しだけ機嫌がいい。


「これでコンラート攻めは完了ですが、実はもう一つバルドゥル隊長より秘密の任務を請け負っておりまして。その相談をマイゼンブーク卿にしたいのです」

「ほう、あいつが秘密の任務をお前に託したというのか。バルドゥルと結託している貴様のことだ。さぞ後ろ暗い任務なのだろうが、相談といわれても私には関係なかろう。手伝えと言われても断らせてもらう。なにせ帝都では我が子が成人の儀を控えているのでな」

「いえいえ、そう難しい任務ではありません。すぐに終わります」

「どんな」


 内容だ、と問おうとして失敗した。

 腹にじんわりと熱が集中し、続いて口内に血があふれかえった。呼吸がままならなくなり、四肢が力を失って落馬したのである。

 マイゼンブークの馬の手綱を握ったヴァルターが微笑んでいた。穏やかなまでの柔らかさを初めて向けられたのである。片手には細剣が握られており、切っ先が赤く染まっていた。


「マイゼンブーク卿に謀反の疑いあり、と。……ファルクラム貴族に襲撃の情報を流しましたね?」


 以前よりバルドゥルを敵視していたマイゼンブーク。虎視眈々と第一隊隊長の座を狙っていたが、ここにきて牙を剥かれたのである。彼の存在を疎んじたバルドゥルによって、ヴァルターに命がくだされていたのであった。


「時間が短かったので相手まで探れなかったのは残念ですが……。しかし隊長の命といえども、マイゼンブーク卿さえ裏切らなければお叱り覚悟で共に故郷へ帰るつもりでした。本当ですよ? ですから貴方の軽率さには心底がっかりしているのです」


 馬から下りると荷物と剣、そして遺品になりそうな金の鎖を押収した。元々彼らは旅の途中。旅装に身を包んでいるから、身分を証明できるものがなければ憐れな旅人として埋葬される。


「お、ご、ぁ……」

「それではさようならですマイゼンブーク卿。御家族には異国の地にて立派に戦い果てたと伝えましょう」


 鼻歌を歌いつつ遠ざかっていくヴァルター。

 地に堕ちた騎士はその背を恨めしげに見送りながら、指で強く地面を掻いた。爪に抉り込む砂の感触も腹の痛みには敵わない。怨嗟の声が唇の端から漏れ出ていた。


「……の、きょうし、しゃ、が……る、さん、ぞ」


 かつての同僚の呟きは、もはやヴァルターには届かない。驚くほど浮かれる男は、ひとつの事実に異常なまでに高揚し、そんな己を自覚していたのである。


「素晴らしい。陛下の滅びを逃れ得た人がいたのだ。これを運命と言わずなんと言葉にすればいいのだろう」


 彼にとって皇帝カールは絶対の存在だが、その理由はまた別に明らかにしよう。いまはたとえ偶然であったとしても主君の定めた命運を逃れた人がいた事実に感激し、そしていつか見た面差しを強く思い返しているのである。さて彼女はどんな人柄だったか、どのような顔で笑う人だったか、記憶を辿る作業がひどく楽しく感じられた。

 運命が彼を導くのであれば、きっとまたいつか出会える日がくるだろう。

 そのときを心待ちにしながら、単身帝都への帰路につくのであった。

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