第42話 ダンジョン攻略のその後
次の日、冒険者ギルド前。
「ロカン! マジでやんのか?」
「うぅ……、冒険者に二言はねえ。約束しちまったモノはしょうがねえんだぁ」
「良いから早くしろ!」
見届け役のヤフジが両手を腰にして、Cランク冒険者であり、ジャイアントハーフのロカンに言う。
「くっそぉ! やったるわい」
ロカンは手早く着ている服を全て脱ぐと、フル◯ンになって走り出した。
「ちくしょおおおおおおおおおお!」
「馬鹿な奴……」
と呟くヤフジ。
「きゃああああああ」
都市の娘達は両手で顔を覆い、指の隙間からロカンのアソコを見ながら悲鳴をあげる。
「おひょっ! 流石巨人の巨◯」
おばちゃん達の目が光る。
「きょっ、きょっ、巨人の金◯はー、風も無いのにブーラブラー♪」
子供達の歌声が都市に響いた。
そして、ロカンは衛兵に捕まり、キツい説教の上、罰金を払わせられた。
当然、ロカンの裸など見たくもないカモリナはその場にいない。
その後、ロカンは熟女キラーとして名を馳せたとか馳せないとか……。
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ソウタとリャンゾウが『翠露の迷宮』を攻略した事は、出入口の周りにいた冒険者達により、瞬く間に都市中に広まった。
昨日『翠露の迷宮』を攻略したソウタは今日は、採取に行かず、採取士ギルドでのんびりしていた。
「ソウタ様、冒険者ギルド長のコヤマザさんから面会のお願い来ていますが、どうしますか?」
カモリナがソウタに尋ねた。
「うーん、会いたく無いなぁ。またなんか面倒事になりそうだし……」
「ですよねぇ」
そこに、採取士ギルドのギルド長であるコエザがきた。
「ソウタ、領主から召喚命令が来てるのじゃ」
「ええええええ! やだなぁ」
「ダンジョン制覇は国の偉業だからのう、行かない訳にはいくまい。妾も一緒に行くから、観念せい」
「はぁ……」
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領主ビーカル伯爵居城の会議室に呼び出されたソウタ。
「おお! 良く来てくれたソウタ男爵。」
「はい……。この度は、ご尊顔を拝し恐悦──」
「よいよい、まあ、座れ」
「は、はい……」
オドオドと座るソウタ。
会議室の大テーブルの席に着いているのは、いつもの4人のギルド長。
採取士ギルドのギルド長コエザ、冒険者ギルドのギルド長コヤマザ、商人ギルドのギルド長ニーオヤ、錬金術ギルドのギルド長ヒンマル。
と、もう1人いた。
「ソウタ男爵様、初めまして、テンダイジモン教の大司教をしておりますライゴーと申します。おーっほっほっほ」
ライゴーは教会の大司教だが、小柄な老人でニコニコし好々爺然とした風貌をしていた。
(ライゴー、ライゴー……、何処かで聞いた事がある名前だなぁ? ゲームでそんな人がいた気が……)
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