最良の終日/Hope


土地を耕し種をまく 水をやって収穫の時を待つ

照り付ける太陽 病まない長雨 腐った根を掘り返して神を罵るのだろうか

それとも 豊作を喜び神に感謝するのだろうか 祝いの酒を酌み交わすのだろうか

すべては運次第なのだろうか


隣の畑が燃えているとき 私は助けの手を差し伸べるのだろうか

私の畑が燃えているとき 彼らは私に助けの手を差し伸べてくれるのだろうか

どちらが自分にとって嬉しいことなのだろうか

どちらが彼らにとって嬉しいことなのだろうか


地面に膝をつき立ち止まる人々

何もなかったかのように歩き続ける人々


答えは分かっている 答えは分かっている

答えは分かっている 答えは分かっている


いつか来る最良の終日に感謝を捧げる


暴風雨が吹き荒れる 大嵐が行く手を阻んだとしても

船をこぎ続けなくてはならない日は来る

土地を捨てて旅に出なくてはならない日は来る

短絡的な考えから絶望の迷宮から出られなくなる日は来る 


しかし 狼狽える必要はない

解決の糸口はいつだって眼前に垂れている


答えは分かっている 答えは分かっている

答えは分かっている 答えは分かっている


いつか来る最良の終日に感謝を捧げる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る