オーバルの血

作者 夏@工房

345

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★★ Very Good!!

キャラの心情とか周りの状況、書いてて当然と思えて、なかなかバランスの取れた書き方をされている作品とは巡り合えない。
これは、その辺のバランスが、個人的に丁度良い塩梅だった。

パッと、文章で書かれている状況が、頭の中で映し出せる…というか、想像しやすいのは、個人的には…だが読者として呼んでいて楽しい部分だろう。

読んでいる時、何故かキャラクター達がジ〇リ調になったけど、そういう雰囲気を作品に感じたのかもしれない。

★★★ Excellent!!!

「序章」を読み進めたまでですが、重厚の極みとさえ思えるほどに壮大な物語でした。

主役は十二歳の少年・カツィ。
アラダー共和国を追われ、難民となる人々・総勢百八十万の中において、故郷を知らぬままに生まれた、とても聡明な子です。

徐々に、砂漠の逃れられぬ死へと伏していく仲間へ祈りを捧げながら、自身もいつか同じ道を辿るのかと危惧する日々。
それが、今夜かもしれないことを恩人・ハザ爺に告げられ、彼の助言のもと小隊を抜け出し、ひとりランバリ王国へと逃れる――

何と残酷な選択を強いられるのかと、静かに流される彼らの涙と共に、一気に物語へと引き込まれます。

三人称視点の強みが最大限に活かされ、カツィだけでなく、多種多様なシーンへと触れながらの広き展開が可能なのは、ひとえに作者様の想像、構成力のなせるわざ。
時に景色や魔法、共に学ぶ少年少女らの活気が語られる際には、過酷さを忘れるひと時となり、夢と希望に満ちあふれ、この世界を旅したいと思えるほどに胸が躍ります。

――後に国々を、延いては世界をも巻き込むまでに膨れ上がる確執に、誰が気付きましょうか。


“異世界ファンタジー”と一括りにするには余りある「オーバルの血」の世界。
勇敢な仲間たち、人々の暴虐さ、大いなる歴史。
心打つ全てが詰まった、オススメの超大作です。

★★★ Excellent!!!

深くてよく練られた世界設定と、著者の知識量の多さに思わず唸ります。
まだ連載中ですが、一度通しで読んだ後でまた読み返すと、一度目よりぐっと理解度が深まって、「こういうことだったのか」と改めて気づかされるような事が多いです。
第一章を越えた後に出てくる専門知識などについても、わかりやすい範囲で纏められており、専門的になりすぎないように配慮されていて読みやすいです。
そして俄然主人公の行く末が気になって気になってたまらなくなってきてしまいました。
この後のお話の続きも楽しみにしたいと思います。

(ひとこと紹介、ぐっときたからドラマチックって追加で書き足したのですが、ダサかったら御免なさい…w)

★★★ Excellent!!!

世界観から登場人物、そして物語に至る全てが重厚かつ奥行きがありました! 

登場人物達の魂の鼓動が聞こえるような台詞回し、細部まで非常に緻密な描写もさることながら、ここまで本格的なファンタジー小説を生み出された作者様の力量は素晴らしいの一言に尽きます。


本格派ファンタジーに興味がある方や、緻密で重厚な世界観で紡がれる物語がお好きな方にはおススメの作品です! 

★★★ Excellent!!!

主人公であるカツィは難民を受け入れてくれるランバリ王国へと仲間の犠牲を乗り越え命からがらたどり着く。
ここから彼の運命は大きく動きだす。彼を中心に大きな争いを招きその現実的で残酷な争いはカツィの大切なものを数多く奪っていきます。

この濃厚な世界観。特別な存在ではあるけど所詮12歳の少年。出来ることは限られているそのなかで他の人に助けられ精一杯戦っていくそんな物語を構成する緻密すぎる設定に魔法と工学の絡み。
もちろん周囲の人々との人間関係も優しい人ばかりでなく、悪意を持つ者や腹の底を隠す者が絡んで物語を紡いでいきます。

大切なキーワードは

『大いなる当てずっぽう』

もしあなたが今の状態で魔法を使う相手と戦う必要に迫られた場合どうしますか?
魔法は使えなくても数え事(数学)によって計算し設計された現代兵器を使用して対抗しませんか?
この緻密な計算をコンピューターでなく魔法が自動でやってくれるとしたら?それを回路に組み込んでロボット工学に──
読んでいて魔法の新たな可能性を感じてしまいました。


最後に正直に言いますが、この物語を読むなら読む姿勢をとってください。気軽に読んでは大切なことを見逃してしまいます。
私なんて27話(約17万文字)まで読むのに6日掛かっています。何度か読み返したりもしています。
そこまでしても読んでみる価値のある物語だと自信を持ってお勧め出来ます。

★★★ Excellent!!!

ひとまず序章を読み終えたところで、レビューをさせていただきます。
ハイファンタジー好きなら、まず読んで損はありません。
本作は全体文字数に占める話数が少ない、という点からもわかるとおり、一話一話の文字数が多めで、読み進めるのには多少体力を要します。そして少々マニアックな知識も含まれ情報量もかなり多い部類だと思います。
が、展開が早いのかテンポがいいのか、すべてを理解せずとも物語を読み進めることはできますし、むしろ限られた文字数でよくぞここまで重厚かつ起伏に富んだストーリーを描けるものだと感銘すら受けました。小説という媒体の、文字で表現するということの可能性を見た気がします。
本当に、序章からクライマックスを見事に表現されているのです。
ただ一方で、戦争等における残忍な行為についても一部描かれていますので、描写にはある程度耐性が必要な部分があるとも感じました。作品の持ち味ではありますが、読まれる方は多少注意が必要かも知れません。
ともかく、カツィくんの突き進む物語を、私は楽しみにしたいと思います。
繰り返しになりますが、ハイファンタジー好きの方には一読の価値ありです。

★★★ Excellent!!!

重厚な世界観に設定、そして祖国が滅んだ流浪の民の主人公。
これだけでしっかりとしたファンタジーを感じることが出来ると思います。そしてその期待を決して裏切りません。
国や魔法のこと、それを学ぶ中での友情や勉強、たしかに根差した物語が確立しています。

私の馬鹿なミスで評価を消して作者様と読者様を不快にしてしまって申し訳ありませんでした。
このあとも読み進めていこうと思っています。

★★★ Excellent!!!

まず、この作品は縦読みにして読んでいただきたい。
その方がより一層この作品を楽しめると思われます。

主人公カツィの成長と魔法使い訓練校で出会った仲間たちとの友情。そんな彼らに落とされる脅威の影。
物語の冒頭より提示されている3つの神器とは――。

このレヴューを書いている時、オーバルの血は第一章が始まったばかりです。
ですが、それ以前の序章、と呼ぶには「ふざけるな!」といい意味で罵倒したくなるほど展開は熱く、また濃いものです。序章最後のシーンなんて、え? これ最終回でしょ? と、疑いたくなるものでした。

濃厚なファンタジー作品が読みたい? それならばこのオバールの血を! と、ぜひともファンタジー好きの方に読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

最初に一言。この物語、名作です。

滅亡したアラダー共和国の難民であり、唯一の生き残り・カツィ。
ここから、激動の冒険ファンタジーの幕が上がります。

古代の伝説、国家滅亡に隠された秘密――数々の謎が渦巻く中、主人公は学園の仲間とともに成長し、そして謎を紐解いてゆきます。

貴作最大の魅力は物語の構成力。
これほどの壮大な物語を、分かりやすく、そして過不足なく読者に伝えるには相当な技量が必要なはずです。
それを難なくこなす作者様の構成力には脱帽です。
文章力も圧巻で、執筆への愛が伝わってきます。

設定、キャラクター、構成、どれも満点の名作です‼

重厚な名作ファンタジーに刮目せよ‼

★★★ Excellent!!!

 『冒険』と一口で言っても、冒険にもいろいろありますからね……。

 何を冒険と定義するかによっては、それこそ、すぐ家の近くに買い物に出かけることも、その内容次第では冒険と呼べないこともないですから。

 ただし、冒険という言葉で一番最初に頭に浮かんでくるものとは、個人的には宝物、遺跡、伝説とかから始まって、そこから枝分かれして、トレジャーハンター、秘密結社、遺跡のトラップや仕掛け、禁忌に触れる言い伝え、そしてそれらの謎に迫っていく主人公! ……ってところまでが、もっとも王道的な『冒険』を表すキーワードではないかと思います。

 そんなザ・冒険的な話を、まさしくファンタジーの世界観の中で溶かして、それを極限まで突き詰めていく……そして読む側を一気に引き込ませる展開が見所な物語です。

★★★ Excellent!!!

綿密に作り込まれた世界観からは、筆者の知識の幅広さと深さが窺えます。
ファンタジー好きになじみの深い単語や概念が並ぶだけでなく、科学的な知識も巧みに取り入れて構築されたお話だと感じます。
また、その世界を描き出す描写も丁寧で、読んでいると無理なく物語の中の光景が浮かんできます。

謎解き、戦闘、友情など、物語としての魅力的な見せ場はたくさんありますが、特筆すべきは主人公カツィに容赦なく降りかかる制限や試練の数々です。
年齢や立場からできることが限られる中で、懸命にもがく様子も冷静に描かれるからこそ、ふとした救いや助けがさらに輝く、メリハリのきいた構成。
序章で既に展開が濃すぎて、ここから一体どうなっていくのか、さらに楽しみです。

一章当たりのボリュームが多めで、質量を感じる内容なので、ゆっくり時間を取ってご覧になることをお勧めします!

★★★ Excellent!!!

まずは紅茶を入れてください。できればクッキーも必要です。座り心地の良い椅子、またはクッションも必要でしょう。心の準備は大丈夫ですか?では、重厚な物語をお楽しみください!自分から語る事は以上です。読み応えがある物語をお探しの方!おすすめです(●´ω`●)

★★★ Excellent!!!

序章、読み終わりました。感無量です。
序章のエピローグで鳥肌が立ちました。

〈銀の鐘〉〈星の雫〉〈時の欠片〉、そして、〈大いなる当てずっぽう〉。
この作品のキーワードですが、序章部分では特に〈大いなる当てずっぽう〉についてスポットライトが当てられています。
途中で工学関連の話が出てきますが、私と同様にわからなかった方は、応援コメントを見ると良いと思います。「なるほど!」となりました。

作者様が仰っていた通り、この作品、起承転結をとても意識して書いていらっしゃいます。盛り上がりが目に見えて分かるので、話の起伏が感じ取れない、展開がダラダラ続くような構成にはなっていないので、読んでいてストレスは感じませんでした。

文体は作者様がご自身で触れていた通り、海外文学の翻訳のような(ハリーポッターが近いかな?)作りになっているので、そういう作品に触れてきた方は、この作品の魅力をより強く感じられるのではないでしょうか。

内容とかけ離れたレビューとなりましたが、重厚な戦記もの、そしてファンタジーが読みたい! という方は、ガッチリ当てはまる作品だと思います。それから、話の内容については、ぜひご自身の目で見届けてください。これが序章……だと……!? となります。

ダラダラと綴りましたが、要は素敵な作品です。上記に当てはまる方は是非読んでください。
私もこの超大作を追い続けたいと思います。工学の勉強もしていきたいです。

★★★ Excellent!!!

国の成り立ちや魔法の成り立ちなどの伝説。
勉強,遊びなどの仲間たちとの楽しい学校生活。
読み進めるにつれて少しずつ示され、解かれていく謎の数々。
目まぐるしく変わる戦闘の描写と、熱いセリフの数々。

とにかくあらゆる要素が詰まった、ものすごく濃い物語です。
ぜひ読みましょう!

★★★ Excellent!!!

本作は祖国を失った流浪の民として生まれた主人公が、十数年にも及ぶ旅路の果てに、難民の楽園とされる王国に辿り着いたところから始まります。
主人公には魔法の心得があったことから、魔法使いの訓練校に入学することになるのですが、そこで開花したのは世界の理を示す科学的な理論、魔法世界では蔑称ともされる「大いなる当てずっぽう」と呼ばれるものでした。

やがて、古代の伝説に隠された謎と、失われた祖国に纏わる陰謀が明らかとなるとき、主人公と学園に絶望的な驚異が迫ります。
果たして、主人公は謎を解き明かし、学園や友人たちを救うことができるのか、魔法と科学が異なる交わりを見せるファンタジー作品です。

★★★ Excellent!!!

少年・カツィはアラダー国の難民として生まれた。難民たちは滅ぼされ、生き残ったのはカツィただ一人。
我知らず国を背負う身となったカツィの、激動の冒険人生の始まりです。

盗まれた古の賢者の遺骨。カツィも正体を知らぬ、「銀の鐘」と呼ばれる神器。
伝説を巡り、帝国と闇の勢力に追われながら、時に真実を探求し、時に大切な人々のために走るカツィ。
勇気と知恵を兼ね備え、人々に愛される人柄の少年・カツィの姿が、読者の目を惹きつけて離さなくなります。

周囲を取り巻くは、重厚に練られた壮大な世界設定の数々。
痺れるような本格ハイファンタジーをお探しの方は、夢中で読み進められること間違いなしです。お薦めです!

★★★ Excellent!!!

世界観の構築が素晴らしい。
最終話まで、レビューを書くのは待とうと思っていたのですが、11話まで読んで、その緊迫感に思わず書いてしまいました。

この世界に没頭するには、数話、ともかく読んでみてください。
11話目には、目を見張っています。

このさき、主人公はどうなるのか。
つづきを楽しみに待つ自分がいます。

★★★ Excellent!!!

国家滅亡の唯一の生き残りである主人公カツィ。
聡明な彼だからこそ知りたい ”国家滅亡の原因” を主軸にストーリーが進みます。

綿密に練り上げられた世界観に加え、人間味あふれるキャラクターたち。
特にカツィの周りの友人や先生たちの暖かさにはジンと来るものがあります。
彼を取り巻く国々の思惑、物理法則と星を絡めた壮大な謎は序盤にしてガッチリと心を掴まれてしまいました。

あなたもカツィと共に、この大いなる謎に挑みませんか?

★★★ Excellent!!!

愚かでなければ生き残れない――
作中で示されるこの理は、
読者の心を大きく揺さぶることになるでしょう。

主人公は心優しく賢い少年ですが、
それ故に過酷な選択を迫られることになります。

魔道が息づく世界で、すべてを棄てて生き残る道を選んだ、
あるいは選ぶしかなかった少年の成長を描く本作。

息の詰まるような最初の数話から、
魔法使いの学校に入学したあとに訪れる安堵は、
思わず感嘆してしまうほどに魅力的な物語のなせるわざ。

重厚な世界観と確かな筆致で描かれる厳しくも魅力的な幻想世界。
その物語を紡ぐ主人公カツィの勇姿は、ぜひあなた自身の手で!

★★★ Excellent!!!

物語の最初から引き込まれて夢中で読みました。
現在8話まで読んだのですが、闇をも感じさせる「オーバル」に連なる様々な謎、その謎が徐々に主人公のカツィに纏わりついてくるようでドキドキしながら読んでます。
カツィは辛い経験をしていながらも、とても素直な心を持っている賢い男の子です。
私はカツィがとても好きです。
魔法学校での生活は親友もでき、魔法道具や学校生活の様子など微笑ましい場面もあり、カツィが楽しそうで良かったと私までうれしくなります。
カツィを通して「学ぶ」という事も考えさせられました。
私の言葉では上手く伝えられないのがもどかしいですが、壮大なスケールの世界観と子供達に寄り添った世界、どちらもとても丁寧に綴られている素敵な物語です。
1人でも多くの方に読んでもらいたいなと思います。

★★★ Excellent!!!

 魔紀六九一年、滅亡したアラダー共和国から百八十万もの難民が、西のかたランバリ王国を目指していた。しかし最後の砂漠を超えて王国に辿り着いたのは齢十二歳のカツィのみ。そしてカツィは王国の保護の下、故郷が滅ぼされた原因と疑わしき、最初の魔法使いの誕生を祝った三賢者であるオーバルの三つの神器を探したいと考え始めた‥‥。

 このレビュー時には六話まで執筆されている小説、『オーバルの血』の魅力は、まずはその世界設定と導入の見事さです。多くの難民の発生から、ただカツィのみが生きて街に辿り着く、その凄惨さはアメリカ史の開拓民の悲劇を思わせるほど巧です。極限状態において築いた信頼関係が失われ、やがてそれが沸点に達した時と、カツィの仲間たちとの思い出の描写を並べられると、胸が締め付けられるくらいにカツィに共感してしまいます。
 次に魔法訓練校での描き方が映画のように頭の中で再現されるくらい自然です。門での出迎え、ルームメイトとの会話、夕食における寮生のカティに対する質問、副校長とのやり取り‥‥。普通、学校での描写を多くすれば説明過多になったり、登場人物の会話がおろそかになったりするものですが、この物語では会話の流れで学校の描写がされており、ストーリーのリズムを損なうことなく、読み進めることができます。
 最後に、物語の骨子となるオーバルについて、ネタバレとなるので詳しい内容は省きますが、六話という話数の中にオーバルに関する世界の動きが伏線として、カツィの行動に並行するかのように散りばめられています。いずれも今後の世界の謎や、カツィと関係していくと思われ、期待が高まります。

 また、数字の書き方や段落の構成など縦書きを意識して書かれているのだと思います。機会があれば是非縦書きでお読みいただき、市販の小説のようにその雰囲気を楽しんで欲しいです。