#深夜の二時間作詩 宇宙人  薄弱のRadio

今でも大海を泳いだフリをしている 凝視した喪失感は いちいち棘のある花ばかりを選んで ロングカウチに揺蕩い 現在僕は 培養室の中から 少々キツめの垢が 皿に次がれて 恋の始まりに 声色をとくと 活きます。 それだけの夕陽が しっとりと骨を残し 今に居座った獏はいつだって 北極星を放出している。 境界線が曖昧な毎日を ほど近い夢と育めば 天才的な美談死が 冠に処しては 苦楽の奴隷と婚姻を結び ある日、土塊から生まれたようだった君が いつまでも十字を切るばかりの 冷たい石畳を透り抜けて ひとつひとつ四面からはみ出した徒花を 楽に手に取っては 隙間ないように 立体的モノローグの管理者として、今日迄 気づかせなかった 世界を構築するための 甘い莇アザミの咎を 軽やかな薫風と 今一に 聞かせています。 此処は電波塔、心臓に生めた実験体 逃げも隠れも出来やしない デッサンの狂った果実が キコエテイマスカ。はつはつと溢れている 弧の旨は 薄弱のRadio

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る