失敗の烙印を押された魔女は学院でトップを狙う

第1話入学試験1

2月のある日。

カーテンの隙間からひざしがさし、その明かりで目覚める。

「ふぁぁぁ。眠いよぉぉ」

上体を起こしてシャーとカーテンを開ける。

眠たい目を擦る。パジャマを脱いで学校の制服に着替える。リビングに向かう。たぶん両親は居ないだろう。私を失敗作と毛嫌いしている。学校に遅刻しても何も言わないぐらい私を二人の子供として接してくれない。

朝ご飯は用意してある。

椅子に腰をおろし、箸を持ち食べ始める。

10分後に食べ終わり、キッチンに行って皿を洗う。

今日は学院の入学試験日、頑張らないと気持ちをつくる。

靴を履き、玄関扉を開けて家を出る。

「行ってきます」

誰も居ない家に言う私、サキラ・フェーント。

ほうきに乗って試験会場のフォーデン学院を目指す、サキラ・フェーント。