第11話 都へ向かう桃太郎
「女の身にありながら、海賊どもを捕らえたのは見事である。
褒めて
御家人は
「なよ竹のかぐや姫と言います」
「褒美を取らす、望みを言うが良い」
「はい、実は船で旅をしておりましたが、途中で嵐に
旅を続けたく存じますれば、船を一艘お借りしたく存じ上げます」
「旅とな?
「はい、都へ参りとう存じます」
「都へ行くのであれば手形が要ろう。
手形は持っておるか?」
「嵐に遭った時に、船と共に失いました」
「ならば手形も書いてやろう。船と漕ぎ手も用意してやろう」
「ありがたき幸せに存じます」
「都へ行くのであれば頼みたいことがある」
「何でございましょう?」
「都には息子の
勉学のため都へ行ったはいいが便りの一つも寄越さぬ。
都へ行ったら息子を探し出し、手紙を届けて欲しい」
「かしこまりましてございます」
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