第10話 初めてのクリスマス
「岡崎はクリスマス予定あるの??」
仕事中の休憩時間にふと話かけられた。
「今年のクリスマスは中止になったって聞いたぞ、もういい加減いい歳だから祝わないでくれって・・・・・・」
「いや、予定ができる予定です。」
「もう後1か月くらいだし、しかも、それって、予定ないのと一緒だから。」
そんな、プライベートの予定を聞き出されているのは、会社の同期の
ゆうちゃん である。
美人でよく見るとスタイルもよく、ひとなつっこい性格のため、よくモテる、しかし
そのため、俺が入社したてのころは憧れの美人同期だったわけだ。ただ、中身はサバサバしているといったら、いい方で毒舌ではなく、毒を吐く対応いやあびせるタイプ。なのでモテるのだが、結婚はむずかしいようだ。
「私はまだ、クリスマスの予定ないんだけど・・・」
「それは、お誘いしろっていってる?素人童貞は勘違いおこしますよ。」
「バカ、単に今週のみに付き合えってだけだ。童貞」
「素人童貞です。そこは間違えんな。じゃあ。休憩時間なくなるから、さき行くわ。ちなみ、今週はだめだ、予定がある」
「どうせ、あんたが熱あげてる、お水の女んとこでしょ」
「・・・・・・そう」
「クリスマス近いんだから、デートプランとプレゼント選びのアドバイスしてやってもいいぞ」
「その話乗った。」
「じゃあ、1件目は岡崎のおごりな」
「はいはい」
(いつも、こうやって誘ってきては、一晩中吐くまでのでめんどくさいんっだよな。まあクリスマスの準備ができるのはいいことだろ)
仕事も終わり。ゆうちゃんとのんでいると。エンジンがかかってきたのかものすごいペースで飲んでいるとともに毒舌の調子も上がってきている。。
「そんでなに、岡崎はそのみずきってこのことと付き合いたいの?
」
「はい」
ビールを手に小さくうなずく
「普通じゃむりだね。私友達に夜やってる女の子いるけどお客さんとして出会ったらテーブル1つ分の距離を縮めようとするのはすごく難しいって。女の子側からもそんなにかわらないって。それでも本気なのが伝われば、それは、ちゃんと伝わってくるって。そんで本気度ってのは、どれだけ通ったか回数なんだと。」
「ほうほう、なるほどね。わかりやすい。しかし、どんな戦略がひつようなのか」
「そもそも戦略なんて言ってるからダメなんだよ。男ならどしんといかんかい。そんでまず誘う。同伴って言葉使わずデートって。ほら早く・・・うっ。・・・気持ちわる」
(ゆうちゃんの語尾が変化してきたってことは、そろそろ限界か。しかし、今日はためになったな)
とりあえず、お誘いメッセージを送ろう。
【おつかれさ!!いつもメッセージありがとう。それで、今度のクリスマスだけどその週の土曜日は予定空いてる??デートしない?クリスマス過ぎてるけど。】
現在接客中なのだろう。すぐ既読になったが返信は来なかった。
翌日、めを覚ますとメッセージが来ていた。
【お疲れ様です誕生日もクリスマスもありがとう。かしこまりました。今のところ予定ありませんで。ぜひともお願いします。】
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