八十一話 「行動する」

今まで行動することが、怖かった。



特に、好きなことに対して

たとえ小さな行動でも

行動することが

怖かった。



唯一自信が持てていることで

もしもその行動をして

その結果がダメだったら

私はきっともう生きていけない。



そんな風に思ってた。

今までうまくいかない

ことばかりの人生だったから

感覚が麻痺していたのだろう。



行動しなければ何も

変わらないことも

『慎重になること』と

『行動しないこと』が違うことも



考えれば、すぐにわかることだから。



私は、好きなことを疎かにしていた。

どうして好きなことを

しようと決めたのかすら

忘れていたのかもしれない。



私は子どもの頃に

その好きなことに

何度も救われた。

それがあったから、頑張れた。



私も同じように

その好きなことを窮めて

誰かの心を救いたいと

思い、やり始めたのだ。




今まで何度も立ち上がってきた

自分に、ちゃんと応えないと

努力も形にならず

自分の心が、かわいそうだから。




怖さは正直まだあるけれど

今は、もっと大きな感情があるから。



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