三十三話 「完璧」

完璧でいなきゃいけない。



誰にも

弱音を吐かず

苦しいところは

見せたりしない。



本当は

泥臭く

努力してるけど

誰にも言わない。



誰かが成功

していくのを

悔しく思っている

仕草なんて見せない。



結果が全てでしょ?

私の弱い部分

なんて誰が

求めているの?



同情されて

優しくされて

私はそのおかげで

成功できますか?



そんな話

聞いたことないし

成功してる人は

皆多くを語っていない。



それと、もう一つ

私が完璧を

求める

理由がある。



もしもの話だけど

私の小さな頑張りに

勇気付けられている

人がいたら?



私が弱音を

吐くことで

その人々は

どうなってしまうの?



私に失望

するのはいいよ。

でもその人々が

元気じゃなくのは辛い。




だから、私は常に

完璧でいなければ

いけない。

弱いところは見せれない。

 


でもこんな

何者でない私を

ずっと応援

してくれる人がいる。



「大丈夫?」っていつも

気にかけてくれる。

「無理しないでね」って

心配してくれる。



そんな人々のおかげで

完璧じゃなくても

いいのかなって

思えるようになったよ。



私は完璧にこだわりすぎていたよ


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