魔法学科:〔呪闘士〕
【
戦闘において、前衛で魔獣の注意を引きつつ、できる限り魔獣の行動を妨害するため、弱体化攻撃に特化した戦闘型前衛系魔法学科。
精霊付与魔法に加えて、状態異常魔法攻撃ができる異常系の精霊攻撃魔法も修得し、〔武士〕と同じく遠距離でも近距離でも間合いを問わず攻撃できる。
敵の能力を下げたり、状態異常にしたりといった、絡め手の魔法攻撃を得意とするが、〔武士〕と同じく攻撃と回避に主眼を置いて魔法を修得するため、防御面で不安がやや残り、〔騎士〕や〔闘士〕と比べると耐久力はやや劣る。
前衛での攻撃を担当するためには些か攻撃力不足、あるいは防御力不足であり、特に弱体化や状態異常に高い耐性を持つ魔獣が敵である場合、自分の攻撃を減衰させられるため、学科取得後の3年生存確率は、戦闘型前衛系魔法学科では2番目に低い。(1番は武士)
そのため、魔法学科の人気はいまいちである。但し、厳しいその戦闘環境を生き延び、自分の戦い方に知悉した〔呪闘士〕は、弱体化の重ねがけや異常攻撃の重複で相手を無力化し、一方的に攻撃するといった芸当も可能で、戦う前に勝つといった〔呪術士〕と同様の戦法が出来る。
〔武士〕と同じく、熟練者と新人とで戦闘能力に天と地ほどの差がある魔法学科と言える。
かつて海外では、
但し、魔獣相手の戦い方は完全に暗殺者のそれであり、弱体化攻撃による奇襲や一方的な殺戮を可能とするその魔法技術は、結構殺意に満ちている。
敵に回すと相当怖い魔法学科として、真っ先に名前が挙がる魔法学科。
対人相手に使ってはいけないと公言される学科固有魔法有り。
★魔法の性能及び特性確認
※魔法的効力の算出式
想像力 ×( 魔力量 + 精霊力量 [意志力or神霊力])= 魔法的効力
・貫通特性
1点に魔法的効力を集束させることで、本来同等以上の魔法的効力を持つ別の魔法とぶつかりあった時でも、そのぶつかった魔法を瞬間的に相殺・貫通し、自分の魔法的効力を実現させることが出来る特性。この特性の魔法攻撃を防ぐには、魔法防御の複数展開が必要。
(瞬間的に1つの魔法的干渉を貫通するだけのため、多数の攻撃魔法や二重三重の付与魔法による魔法防御、複数の結界魔法による多重魔法防壁には、普通に防がれる。あくまで接触した1つの魔法的干渉を即座に貫通するだけであり、その後の魔法的干渉を貫通するかは効力次第である)
・追尾特性
魔法現象の展開・維持を任意に制御し、使用者の思い通りに魔法現象を移動させられる特性。結界魔法の場合、魔法防壁を任意の空間へ展開もしくは移動させることが出来る特性。
(制御すべき魔法現象が広範囲に及んだり、多数であったりする場合、魔法現象が使用者の制御力を逸脱する時もあるため、追尾特性に影響が及ぶ場合がある)
・連射特性
魔法現象を同時、または時間差で、連続して展開できる特性。
具現化する魔法現象が単純であるものほど、連射しやすい。
・先制特性
魔法現象の展開が異常に早く、通常の魔法より確実に先手をとれる特性。主に動作が魔法の発動媒体のモノが多い。神霊魔法系統による魔法的干渉は、ほぼ全てがこの特性を持っている。
・特効特性
特定の対象に対して、特殊効果が生じる特性。魔法的状態異常を付与したり、一切の抵抗を許さず、一方的に消滅させたりする特性が多い。
・自効特性
魔法力場の効力が自分に働く際、自由に力場を操作できる特性。この特性がある魔法は、感覚と結びつきやすく魔法の展開速度が速い。付与魔法に多い特性。
・後退特性
魔法現象の展開によって、確実に対象を後退させ、吹き飛ばす特性。効力の高い魔法的干渉であれば、余波で副次的に後退させ得る場合もあるが、この特性を持つ魔法は、そもそも魔法の対象を後退させることが目的で作られた魔法である。
・不退特性
内外からの物理的干渉、魔法的干渉による吹き飛ばし効果(=後退特性)を無効化する特性。力づくで魔法そのものが粉砕された場合、特性は発動せず。
・捕縛特性
対象を捕縛する特性。結界魔法に多い。
・耐性特性
魔法的状態異常への耐性を高める特性。
・反射特性
魔法的効力が同等以下の魔法的干渉を、弾き返す特性。
・絶対特性
その魔法が持つ本来の魔法的効力に関わらず、あらゆる魔法において最優先される絶対的特性。
例: 絶対攻撃 ⇔ 絶対防御もしくは絶対攻撃。
絶対命中 ⇔ 絶対回避もしくは絶対命中。
★魔法の各種性能項目
・魔法展開速度
= 激速し > 速し > 普通 > 遅し > 激遅し > 極遅し
・魔法的効力
= 計測不能 > 極高し > 激高し > 高し
> 普通 > 低し
・魔法制御性
= 易し > 普通 > 難し > 激難し > 極難し
・魔力消費量
= 少量 > 普通 > 多量 > 激多量 > 極多量
・効力射程
= 長し > 普通 > 短し > 単体(≧自分のみ)
※目安:100m以上 > 30m以下 > 10m以下 > 1m以下
・効力範囲
= 広し > 普通 > 狭し > 単体(≧自分のみ)
※目安:100㎡以上 > 30㎡以下 > 10㎡以下 > 1㎡以下
【呪闘士学科魔法】 ◎が学科固有魔法
●精霊付与魔法(4種)
■《
「其の地礫の天威を衣とし、我が身に地の加護を与えよ。
包め《地礫の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 自己治癒力上昇 + 地の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の水流の天威を衣とし、我が身に水の加護を与えよ。
包め《水流の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 状態異常耐性上昇+ 水の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の火炎の天威を衣とし、我が身に火の加護を与えよ。
包め《火炎の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 筋力活性 + 火の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開可能 )
■《
「其の陰闇の天威を衣とし、我が身に陰の加護を与えよ。
包め《陰闇の纏い》」
・速度=速し、効力=普通、制御=易し、魔力=少量、
射程=短し、範囲=単体
( 痛覚霧散 + 陰の魔法攻撃力・魔法防御力付与
+ 自効特性 ※長時間展開 )
●精霊攻撃魔法(12種)
■《地礫の
「其の地礫の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《地礫の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 地の魔法攻撃 + 状態異常:石化 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・トゥルヴァ》
「其の地礫の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・トゥルヴァ》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 地の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、自己治癒能力低下)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《地礫の禍》の儀式的派生。意味=地礫の衰退
■《水流の
「其の水流の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《水流の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 水の魔法攻撃 + 状態異常:凍傷 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・マーイ》
「其の水流の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・マーイ》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 水の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、状態異常耐性低下)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《水流の禍》の儀式的派生。意味=水流の衰退
■《火炎の
「其の火炎の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《火炎の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 火の魔法攻撃 + 状態異常:火傷 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・ナール》
「其の火炎の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・ナール》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 火の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、筋力不活性)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《火炎の禍》の儀式的派生。意味=火炎の衰退
■《旋風の
「其の旋風の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《旋風の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 風の魔法攻撃 + 状態異常:睡魔 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・リヤーフ》
「其の旋風の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・リヤーフ》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 風の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、敏捷性低下)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《旋風の禍》の儀式的派生。意味=旋風の衰退
■《陰闇の
「其の陰闇の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《陰闇の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 陰の魔法攻撃 + 状態異常:幻痛 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・ザラーム》
「其の陰闇の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・ザラーム》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 陰の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、痛覚耐性低下)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《陰闇の禍》の儀式的派生。意味=陰闇の衰退
■《陽聖の
「其の陽聖の天威を災厄と化し、我が敵を縛れ。呪え《陽聖の禍》」
・速度=普通、効力=高し、制御=普通、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 陽の魔法攻撃 + 状態異常:盲目 ※これ自体の殺傷力は低い )
◎ ■《インケファード・アル・モカッダズ》
「其の陽聖の天威を虚無へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケファード・アル・モカッダズ》」
・速度=普通、効力=高し、制御=難し、魔力=普通、
射程=長し、範囲=狭し
( 陽の精霊弱体化(=対象が付与魔法の場合、魔力回復速度低下)
※対象の魔法的効力の低下、場合によっては魔法消失 )
※※《陽聖の禍》の儀式的派生。意味=陽聖の衰退
●学科秘伝魔法(精霊融合攻撃魔法)(2種)
■《四象融合の禍》
「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。
精霊の円環、融く合し束ねて神の厄災と化し、相乗四象の枷よ、
我が敵を縛れ。呪え《四象融合の禍》」
・速度=普通、効力=激高し、制御=激難し、魔力=多量、
射程=長し、範囲=普通
( 地水火風の魔法攻撃 + 状態異常:石化・凍傷・火傷・睡魔
※これ自体の殺傷力は追尾系魔法弾以上、集束系魔法弾以下 )
◎ ■《インケラード・アル・タビア》
「地礫の天威、水流の天威、火炎の天威、旋風の天威。
精霊の円環、四象の天威を虚空へと返し、我が敵の加護を削げ。
奪え《インケラード・アル・タビア》」
・速度=普通、効力=激高し、制御=激難し、魔力=多量、
射程=長し、範囲=普通
( 地水火風の魔法攻撃 + 状態異常:石化・凍傷・火傷・睡魔
+ 地水火風の精霊弱体化
※自己治癒力低下、状態異常耐性低下、筋力不活性、敏捷性低下 )
※※《四象融合の禍》の儀式的派生。意味=四象の絶滅
※着弾した時点で複数の魔法的状態異常、精霊の弱体化が発生するため、
付与魔法による魔法防御か、結界魔法による魔法防壁がないと、
当たった時点で即死する可能性あり。
石化と睡魔→行動不能、凍傷と火傷→ジワジワ生命力減退、
自己治癒力低下と状態異常耐性低下で、自力回復の見込みも無し。
上記の結果だけでも高確率で死亡しうるが、その上で、
筋力不活性で心停止の可能性が急上昇→場合によって即死。
敏捷性低下で鈍足化。ほぼ動けず。助けも呼べない。よって人生詰み。
治癒魔法で外傷を治療するだけでは、状態異常や弱体化は解除できず、
このため《インケラード・アル・タビア》を受けた者を治療するには、
状態系の治癒魔法と軽傷系あるいは重傷系の治癒魔法を、
併用する必要があり、特効的に治療効果を認められる治癒魔法は、
時間遡行で損傷自体を改竄する《陽聖の恵み》といった、
一部の高位の治癒魔法のみである。
魔法攻撃力自体は低いものの、この魔法を受けた者が、
非常に回復・治療しにくい点で殺傷力が極めて高く、
他の魔法攻撃とは明らかに異質の攻撃性を持つため、
対人使用が禁止されている。
合計:魔法18種
※アラビア語訳
土=トゥルヴァ
水=マーイ
火=ナール
風=リヤーフ
闇=ザラーム
消す=ラミス
絶滅=リーマハウ、インケラード
聖=アルカディズゥン、モカッダズ
四象=自然=アルタビエイア、タビア
滅び=カラーブ
破壊=タドミール
捕まえる=マサカ
束縛=タクイート
静寂=サムト
侵食=タァークル
危険=カタル
解放=タフリール
帰る=アウダ
騒乱=ダジージ
嘘=カズブ
狂気=ジュヌーン
孤独=ウェフダー
邪悪=シャッル
不滅=ハーリド
弱い=ダーイフ
薄い=ハフィーフ
概念=フィクラ
救済=インカーズ
煌めき=ワミード、ルムア
混乱=イルテバーク
混沌=ファウダー
失敗=ファシャル
辛苦=マシャッカ
神秘=スィッル
衰退=インケファード
忘却=ネスヤーン
虚無=ラー・シャイ
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