エピローグ

第1話 深く味わって

そのよるは いつまでも いつまでも うたげが おわらなかった。


テルモの りょうりは やっぱり おいしかったし ミストは おかしらの へやから こっそり ラムのたるを もってきた。うたって おどって のんで さわいで。ぼくも ちょびっと おさけを のんで からだが ぽかぽか あたまが くらくら していた。


くらくら ふわふわ きもちいい。

そのまま ふわっと たおれこんだら だれかに かたを ささえられた。


「あっ、おい、お前は酒を飲むなって言ってあったろ!」


あれ オーグだ。


「オーグ……」


ぼくが えへへと わらうと オーガストは ためいきをついて まえがみを かきあげた。


「ったく、しょうがねぇな。俺の部屋で休むか?」


オーガストのへや! いきたい!


「うん!」


ぼくが うなずくと オーガストは ひょいっと ぼくを だきあげて まだ みんな さわいでいる のりくみいんしつを あとにした。



◆◆◆



オーガストの しつむしつに はいって カーテンを あけると ゆっくり ベッドに おろされた。


「オーグ」

「なんだ」


ひざまずいて ぼくの サンダルを ぬがせながら オーガストが ぶっきらぼうに ききかえす。


「ぼく オーグが だいすきだよ」

「知ってる」


オーガストは たちあがると ぼくに かるく キスをした。


「もっと」

「……この酔っ払い」


いいながらも オーガストは なんども なんども ふかく キスをしてくれた。


ふわふわ ぽかぽか おさけって きもちいいね オーガスト。ふんわり めをとじたら オーガストの くちびるが まぶたの うえに ふれた。


「オーグ……」

「うん?」


あまい へんじが かえってきて ぼくは ほわんとした きもちになった。


「オーグ」

「なんだよ」


ふくみわらいを しながら オーガストが ぼくの ふくを ゆっくり ゆっくり ぬがしていく。


なんだか むねのおくが くすぐったい。いっぱい つたえたいことが あるようで でも なんにも いわなくても オーガストは ぜんぶ おみとおしな きがして ぼくは やっぱり だまってしまった。


と ズボンが ぬがされたと おもったら いきなり おちんちんが あったかいものに つつまれて ぼくは びっくりして めを あけた。みてみれば オーガストが ぼくの おちんちんを くわえてる!


「やだ やだ オーグ そんなところ きたないよ!」


いっしょけんめい からだをまげて オーガストの かたを どかそうと うでに ちからを いれたけれど ぎゃくに オーガストに りょうてくびを つかまれて しまった。


「ふあっ……」


オーガストの したが ぼくの おちんちんを こする。あったかくて やわらかくて ときどき きゅうって すいつかれて ぼくは はあはあ いきを つくだけで せいいっぱい だった。


ぼくは ぎゅうって めを とじると かおを よこにむけて まくらに おしつけた。どうしよう どうしよう でちゃいそうだよ。


ふと オーガストの くちが ぼくから はなれた。はぁはぁ あらく いきをついていると はなさきに ふわんと あまい においが ただよった。

あ これ こうゆの におい。


おもう まもなく こうゆで ぬるぬるした オーガストの ゆびが ぼくの おしりのあなを くすぐった。はんしゃてきに ぼくの からだが びくんと はねる。それを のがさないかのように また オーガストが おちんちんを しゃぶりだした。


「んんっ や やだ」


どきん どきん あたまの なかまで ひびいてる。

おちんちんは ずきずきするし おしりは ぞくぞくするし ぼくは どうしたら いいか わかんなくて シーツを きつく にぎりしめた。


と オーガストが おしりから すっと ゆびを はなした。それから おちんちんを なめるのも やめてしまった。


ぼくは なみだの にじむ めを そおっと あけて オーガストを みた。

おわり? 

おわりなの?


オーガストは ぼくと めが あうと ニッと わらって いっかいだけ ぺろりと おちんちんを なめあげた。


「どうした、モラ。どうして欲しい?」



そんなこと いえないよ!



ぎゅっと くちを むすんで ぷるぷる くびを さゆうにふる ぼくに オーガストは ちょっと いじわるな こえで つづけた。


「ほら、言ってみろよ。どうしたいんだ?」

「やだ はずかしいよ オーガスト……」

「言わなきゃわかんないぜ。言えよ」


いいながら オーガストは ぬるぬるする ゆびで ぼくの ふとももを なぞりあげた。ぼくの せなかが ぴくんと それる。どうしよう がまん できないよ! 


ぼくは はずかしくて めをとじたまま だけど ついに はくじょうした。



「……あ…… ぼ ぼく ぼく オーガストの うんだ たまごの うえに かけたい……っ!」



おもいきって いったのに オーガストは だまった まんま。

ゆびも したも ふれてこない。


おそるおそる めを あけたら オーガストは シーツのうえ りょうてをついて うなだれていた。


「どうしたの オーグ」

「…………萎えた」


オーガストは かおを あげると それは それは おおきな ためいきを ついた。


「そうだよなぁ……お前、魚なんだよなぁ……」


ぼく ぼく なんか わるいこと いっちゃったのかな。


おろおろして みあげたら オーガストは にがわらいして ぼくの あたまを なでた。


「あー……、いや、お前のせいじゃねぇよ。強いて言うならお前に惚れた俺の負けだ」


どうしよう ぼく オーガストを しょんぼり させちゃった。

どうしよう どうしよう。


「ごめんなさい オーガスト ぼく どうしたら いいの?」


と オーガストは ぼくの かおをみて すこし ほっぺたを あかくした。それから ひざをたてて すわりなおすと ぼくの あたまを りょうてで おさえた。


「そうだな、責任とってもらうか」


いいながら オーガストは ぼくの かおを したのほうへ うごかした。めのまえに オーガストの おちんちんが ある。


ぼくが オーガストの かおを みあげると オーガストは なにも いわないで うなずいた。ぼくは そおっと オーガストの おちんちんに りょうてを そえると おずおずと さきっぽを なめてみた。


なんどか ぺろぺろ なめてると おちんちんは ちょっとずつ うえを むいてきた。ぼくは こんどは くちのなかに くわえて ぼくが やってもらった みたいに くちを じょうげに うごかして みた。おちんちんは みるみる おおきく ふくらんで ぼくの くちのなか いっぱいに なった。もっと おくまで くわえたいのに おっきすぎて ねもとまで はいりきらない。くるしい。あごが いたい。


みあげたら オーガストは めをとじて すごく きもちよさそうな かおをしてた。がんばらなくちゃ。ぼくは したを つかいながら あらためて おちんちんを くわえなおした。


「……は……いいぞ、上手だ」


オーガストに ほめられて ぼくは どきどきしながら もっと がんばって くちを うごかした。どうしてだろう なめてるのは オーガストの おちんちんなのに ぼくの おちんちんまで ずきずき する。


しばらく そうして いっぱい しゃぶって。オーガストは ぼくの あたまを ひとつ なでて ぼくの くちから おちんちんを ひきぬいた。


「もう いいの?」

「ああ、続きはこっちだ」


いうなり オーガストは ぼくを ころりと おしたおして ぼくの りょうあしを もちあげた。そうして ぼくの おしりのあなを くちゅくちゅ いじりだした。オーグ オーグ たすけて なんだか ぼくのからだ へんだよ!


「オーグ……」


つぶやいた ぼくの くちびるに オーガストの くちびるが かさなる。そのまま オーガストが ゆっくり こしを おとす。


ぼくは もう なにも かんがえられなくて なんども なんども キスを しながら オーグの せなかに うでを まわした。

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