第55話
心と久しぶりのご飯に行った。
まだ仕事復帰はできていないが、心が実家まできてくれた。
美味しいパスタ屋さんに行った。
「ゆずさん〜久しぶりですね! 大丈夫ですか! 社長始めみんな心配してました」
「心配ありがとう。心ちゃんとご飯行けて嬉しい」
「それはこっちの台詞ですよ〜。原田って男、ほんとヤバすぎですね。一生牢屋から出てこないでほしいです!」
「たしかにね。まぁ、当分は出てこないから安心だけど」
「実は、私責任感じてて。警察に行こうって言ったの、私だから。私が説得しなければ、こんなことにはならなかったのかなって。ごめんなさい」
「なんで心ちゃんが謝るの! そんな必要ないよ。原田の頭がおかしいだけだよ」
「ゆずさん。やさしすぎです。今日は心のおごりです。たんと食べてください!」
「や、いいよ!おごらなくて! 気持ちだけ受け取っておく!」
そんなかんやで、いつもと変わらずにしゃべりながらパスタを食べた。
でも、そんな心をみて、いつもと違うような気がした。
なんか元気ない。
気のせいなのか。
心は、いつも通り、にこにこ笑っている。
でも何か違和感。
数日後、その違和感は、ビンゴするのだった。
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