はじめに。この作品を少しでも読みだしたらもう後戻りはできませんのでご注意ください。
本文に意識を向けると、あとはもう最後まで一気に文章を追いかけるしかありません。それでも追いつけるかどうかは怪しいですが。
とにかくスピード感が恐ろしい小説です。
初っぱなからアクセル全開で物語は進み、作者のコメディセンスがこれでもかと満遍なく光っています。
クッキング番組から始まり果ては宇宙へと飛び出す怒濤の展開の連続ですが、不思議と違和感なく物語の世界に読者を溶け込ませる作者の手腕は見事としか思えません。
カオスに覗き返されるのを承知のうえなら、ご一読あれ。