第127話 7人の成長

『ステータスをお見せします』


ナービはそう言うと、ブラッド達のステータスを表示した。




【名前】  ブラッド

【種族】  吸血鬼(覇姫)

【年齢】  1

【レベル】 67

【ランク】 SSS


【HP】   48700/48700  

【MP】   48700/48700   


【攻撃】  10750     

【防御】  9570    

【魔攻】  12950     

【魔防】  10040     

【敏捷】  9970     

【運】   41      


【スキル】

・統率Lv.MAX・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・鎌聖Lv.MAX・神速飛行Lv.2・蝙蝠化Lv.MAX

・奪血Lv.5・猛毒血Lv.2・鬼圧Lv.8・心眼Lv.9

・全感知Lv.9・全耐性Lv.8・人化Lv.5


【エクストラスキル】

・魔王Lv.6


【称号】

・魔族

・魔王

・唯一種族

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  レイカ

【種族】  霊人(覇妃)

【年齢】  0

【レベル】 22

【ランク】 SSS


【HP】   37400/37400

【MP】   54200/54200


【攻撃】  7820

【防御】  10420

【魔攻】  15740

【魔防】  11800

【敏捷】  7180

【運】   49


【スキル】

・炎霊魔法Lv.MAX・水霊魔法Lv.MAX

・風霊魔法Lv.MAX・地霊魔法Lv.MAX

・光霊魔法Lv.MAX・闇霊魔法Lv.MAX

・聖霊魔法Lv.MAX・死霊魔法Lv.MAX

・霊呪魔法Lv.MAX・生活魔法Lv.MAX

・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・高速飛行Lv.8・統率Lv.MAX・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・霊魔法Lv.5・霊化Lv.5・霊圧Lv.5

・超高速再生Lv.5・全感知Lv.7・全耐性Lv.9

・人化Lv.4


【称号】

・魔族

・霊王

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  ニオン

【種族】  鬼人(鬼王)

【年齢】  0

【レベル】 57

【ランク】 SS+


【HP】   55700/55700

【MP】   10500/10500


【攻撃】  11390

【防御】  10040

【魔攻】  6890

【魔防】  6420

【敏捷】  9420

【運】   36


【スキル】

・生活魔法Lv.MAX・身体属性強化Lv.MAX

・投擲Lv.MAX・連携Lv.MAX・統率Lv.MAX


【ユニークスキル】

・棒聖Lv.MAX・武聖Lv.MAX・鬼圧Lv.5

・鬼火魔法Lv.1 ・高速再生Lv.5・狂戦士Lv.MAX

・強剛強靭Lv.MAX・全耐性Lv.5・全感知Lv.3


【称号】

・魔族

・鬼王

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  ドラン

【種族】  竜人(竜王)

【年齢】  0

【レベル】 58

【ランク】 SS+


【HP】   35300/35300

【MP】   33100/33100


【攻撃】  9870

【防御】  9090

【魔攻】  9740

【魔防】  8920

【敏捷】  7500

【運】   38


【スキル】

・火炎魔法Lv.MAX・暴風魔法Lv.MAX

・水流魔法Lv.MAX ・岩石魔法Lv.MAX

・氷結魔法Lv.MAX・雷電魔法Lv.MAX

・暗黒魔法Lv.MAX・光明魔法Lv.MAX

・生活魔法Lv.MAX・身体属性強化Lv.MAX

・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・高速飛行Lv.MAX・統率Lv.MAX・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・武聖Lv.MAX・竜魔法Lv.MAX・部分竜化Lv.MAX

・竜圧Lv.5・竜気Lv.5・全耐性Lv.4・全感知Lv.4


【称号】

・魔族

・竜王

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  モクヨ

【種族】  樹人(樹王)

【年齢】  0

【レベル】 63

【ランク】 SS+


【HP】   31500/31500

【MP】   37300/37300


【攻撃】  8120

【防御】  8440

【魔攻】  10430

【魔防】  11870

【敏捷】  8480

【運】   43


【スキル】

・火樹魔法Lv.MAX・樹雨魔法Lv.MAX

・樹氷魔法Lv.MAX・樹医魔法Lv.MAX

・樹影魔法Lv.MAX・生活魔法Lv.MAX

・身体属性強化Lv.MAX・詠唱省略Lv.MAX

・無詠唱Lv.MAX・統率Lv.MAX・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・巨樹魔法Lv.6・光吸収Lv.7・部分樹木化Lv.MAX

・樹圧Lv.4・全耐性Lv.3・全感知Lv.5



【称号】

・魔族

・樹王

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  トウリ

【種族】  鳥人(鳥王)

【年齢】  0

【レベル】 56

【ランク】 SS+


【HP】   37900/37900

【MP】   31700/31700


【攻撃】  10750

【防御】  7320

【魔攻】  10210

【魔防】  7190

【敏捷】  12480

【運】   44


【スキル】

・炎鳥魔法Lv.MAX・雷鳥魔法Lv.MAX

・黒鳥魔法Lv.MAX・光鳥魔法Lv.MAX

・治癒魔法Lv.MAX・雷炎魔法Lv.MAX

・生活魔法Lv.MAX・身体属性強化Lv.MAX

・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・統率Lv.MAX・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・剛翼Lv.MAX・電光石火Lv.MAX

・不死鳥化Lv.MAX・神速飛行Lv.4・鳥圧Lv.3

・全耐性Lv.4・全感知Lv.4


【称号】

・魔族

・鳥王

・ネームド

・覇王の眷族




【名前】  カナン

【種族】  魚人(魚王)

【年齢】  0

【レベル】 58

【ランク】 SS+


【HP】   39700/39700

【MP】   28500/28500


【攻撃】  9150

【防御】  9030

【魔攻】  9150

【魔防】  9030

【敏捷】  8890

【運】   35


【スキル】

・火魚魔法Lv.MAX・風魚魔法Lv.MAX

・水魚魔法Lv.MAX・土魚魔法Lv.MAX

・雷魚魔法Lv.MAX・氷魚魔法Lv.8

・生活魔法Lv.MAX・身体属性強化Lv.MAX

・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX

・水中高速移動Lv.MAX・統率Lv.MAX

・連携Lv.MAX


【ユニークスキル】

・槍聖Lv.MAX・武聖Lv.MAX・魚圧Lv.4

・空中高速水泳Lv.MAX・部分魚化Lv.MAX

・全耐性Lv.5・全感知Lv.3


【称号】

・魔族

・魚王

・ネームド

・覇王の眷族




「うぇっ!?」


ナービから表示されたステータスを見て思わず声が出てしまった。7人とも種族が少し変わっているし、ステータスも10倍弱ほど上がっている。さらに、スキルも新しくなっているのがほとんどだ。



『こ、これって本当なの?』


『本当ですよ。マスターの方が同じ期間でもステータスは増加してますので、この増加量は決して不可能ではありませんよ。また、このダンジョンの91階層からは竜種も多く出ますので、レベル上げには困らないでしょうし』


確かに当時のステータスを比較しても俺の方が成長はしているが、魔族のみんながここまでステータスを上げていると思っていなかった。



「あっ、頭を上げて楽にしていいよ」


驚きのあまり、ナービと話してしまい、みんなのことを放置してしまった。ずっと頭を下げていたので、楽にしてもらった。



「は、覇王様、どうぞこちらへ…」


「えっと…」


樹人のモクヨが案内しようとしているのは方向的に玉座のようだった。流石にあそこに座る気にはならない。あれは多分ブラッドの椅子だ。



「みんなに協力して欲しいことの話があるから、会議室みたいなところに案内してくれないかな?」


「畏まりました。今すぐにご案内します」


「ゆっくりでいいからね?」


俺が急に来てしまったので、待たされるのは当たり前だ。だから待っても構わないのだが、モクヨはすぐに会議室に案内し始めた。



『そういえば、炎霊魔法とか火樹魔法とかって何なの?』


俺は移動中に気になったことをナービに質問した。

霊人のレイカの炎霊魔法やモクヨの火樹魔法なんかは俺も取得していない知らない魔法だ。


『それは魔法の形を霊や樹のようにすることで普通の魔法よりも少量の魔力で高い威力を出せる魔法です。一応形が固定になるというデメリットはありますが、メリットの方が大きいでしょう。これはその種族特有の魔法と考えても良いです』


『なるほど…』


つまり、レイカの場合は幽霊の形の魔法で、モクヨの場合は木の形の魔法になるということか。


『それと、覇姫と覇妃ってどんな意味なの?』


俺が次に質問したのはブラッドとレイカの爵位の部分の話だ。元々が侯爵だったモクヨが樹王になったのはまだ分かる。それと似たような他の魔族の同様だ。

しかし、元々姫だったブラッドが覇姫に、侯爵だったレイカが覇妃になったのがよく分からない。覇という字からして俺関連な気がするけど…。


『…自称ではありますが、覇王の姫と覇王の妃ということでしょうね。マスターとは違い、選択肢が無く自動的に進化するとはいえ、自称されるのはあまり気分は良くありませんね。その分強くなっていたのは良かったですが…』


どうやら人以外は次の進化先を選べず、自動的に次の進化先に進化するそうだ。確かにロウも狼から地獄猋に進化した時も特に進化先を選んでいる様子は無かったな。



「会議室に到着しました」


「ありがとう」


ナービと話していたら会議室にはすぐに到着した。そこは立派な長机と椅子があった。特に1番入口から遠い場所の真正面の位置にある椅子は豪華になっていた。


「では、覇王様はこちらへどうぞ」


「あ、ありがとう」


そして、その特に豪華な椅子に座れと言うように、モクヨはその椅子を引いた。

別の席にしてもらおうとしたが、椅子は人数分しかなく、モクヨ以外は既に椅子の前に立って待機している。仕方なく、俺はその豪華な椅子に座った。

俺が座ると、ブラッドから順に座った。席順は俺の右の近い順にブラッド、モクヨ、二オン、カナンで、左の近い順にレイカ、ドラン、トウリとなっている。



『ナービ、なんて言えばいいかな?』


席に着くと全員が俺の方を注目した。緊張するということは無いが、何かよく話さなければならない気がしてしまう。簡潔に分かりやすいように伝えるためにナービに知恵を借りることにした。


『私が言ったことを言ってください』


『ありがとう』


俺はナービにサポートされながら、魔族達に今回やってきた目的を話すことにした。


「今回やってきたのは、この場にいる魔族の7人の力を借りたいからだ。なぜ力を借りたいかと言うと……」


そこからはコボルトについて説明をした。

説明した内容は、ステータスを仲間から20分間借りれることと、キングがずば抜けて強いが、それ以外にも特に強い奴が5体居ることだ。また、その他にもネームドの強いコボルトが居ることも話した。

そして、魔族の他にも獣人、エルフが手を貸してくれて、ドワーフが武器や魔導具を支援してくれることも話した。



「キングは俺が相手するから、魔族の7人には特に強いコボルトのうち、2体の相手をお願いしたい。」


ここで一旦俺の話は終わった。

どうやら、ナービの考えでは魔族達には2体のコボルトの相手を任せるようだ。


「ひ、1つ質問をいい…ですか?」


「どうぞ」


ここで、レイカの手が小さく上げ、俺に質問をしてきた。


「そ、その…私達は特に強いコボルトが…ステータスを借りている間の時間稼ぎをすればいいってこと…ですか?」


「…最低限それができてれば良い。ただ、欲を言うと、そのコボルトを倒して、キングにステータス贈呈している大元を倒してもらいたい。そうすれば俺が少しでも楽に戦えるようになる」


「っ!わ、わかりましたっ!」


実際は大元を20分以内にある程度倒して欲しい。そうしないと、またキングコボルトは逃げてしまうだろう。今度逃げたら再び現れる時には戦力が何倍にも増えてしまう。

もちろん、今回は大元が残っていたとしても絶対に逃がす気は無いけど。



『マスター、他に質問がないようですので、最後にこれを言ってください』


『ん?分かった』


ナービからまた指示が出たので、俺はそれ通りに話した。


「今回のコボルト討伐に協力してくれたら、前回の件に関しては無かったものとしよう」


「…ありがとうなのじゃ」


何か脅している気になってしまうのだが、ナービには元から受けるつもりなのだから報酬を増やしただけに過ぎないと言われてしまった。また、魔族達にしては前回のブラッドとレイカの失態が無くなるのは良い事だから気にする必要はないとも言われてしまった。



「我々魔族は覇王様の願いに答えようと思います」


「ありがとうね」


そして、魔族達は全員俺に向かって頭を下げてそう言ってくれた。

本来、頭を下げる立場なのは俺だ。だからみんなが頭を上げた時に、お礼を言いながら俺も深々と頭を下げた。



「今回の件に協力するにつきまして、我々の力を確認することは重要だと思いませんか?」


「まあ、そうかもね」


モクヨが言った通り、仲間として戦うのだからどのくらいの力なのか確認はして損は無いだろう。


「でしたら、前のように7対1の模擬戦をしませんか?」


「ぎょえ…」


その提案に俺は驚いて変な声が出てしまった。

7対1の模擬戦は全員に名前を付けて進化させた時にやったやつだ。あの時はまだ7人が進化して手に入れたスキルをまだ使いこなせていなかったから良かったが、今は完全に使いこなせているだろう。

しかし、7人からキラキラとした目で見つめられてしまっているので、俺には断るという選択肢はないだろう。


『ナービ、いいよね?』


『マスターを害することは不可能なので問題は無いでしょう』


一応ナービに確認をしたが、問題ないそうだ。覇王の眷族という称号により、俺に害意を持っての攻撃はできないようになっている。だから、どさくさに紛れて殺されるということは無い。



「分かった。久しぶりにやろうか」


「ありがとうございます」


それから全員で前回と同様に訓練所に向かった。



『マスター、前回と違い、今回は油断していると普通に負けます。マスターも本気で力の差を分からせてください』


『分かったよ…』


一応みんなよりステータスは高いし、スキルも俺の方が充実しているだろう。1対1なら少しくらいの油断は全く問題ないだろう。

しかし、7対1という状況になると少しの油断も命取りになるだろう。覇王として負ける訳にはいかないので、油断は絶対にしない。

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