第77話 天使召喚

「天使召喚ってどうやってやればいいの?」


いざ天使召喚を使おうとしたがやり方が分からなかった。これで天使召喚!!とか叫んで何も起きなかった時は虚しくなりそうなので先に聞いておいた。


「普通に天使召喚と言いながら使おうとするとできますよ。慣れれば声に出さなくても心の中で唱えるだけで出来ると思います」


「そうなんだ」


ということなので早速やってみることにした。


「天使召喚!」


すると床に魔法陣のようなものが現れてそれが光り始めた。


「うわっ!眩し!」


眩しくて薄めにして光が収まるのを待った。


「お呼びでしょうか?」


「お、おおう…」


目をしっかり開けるとそこには金髪ロングで白いワンピースを着て純白の羽の生えた天使がいた。


「………」


「………」


あ、やばい。無言のまま見つめ合うとても居心地の悪い空間が出来上がってしまった。


「えっと…ステータス見してもらえる?」


「かしこまりました」


そう言ってステータスを見せてもらった。



【名前】 

【種族】  天使

【年齢】  0

【レベル】 1  

【選択ポイント】 10

【ランク】 SS-


【HP】   10000/10000

【MP】   10000/10000


【攻撃】  1000

【防御】  1000

【魔攻】  1000

【魔防】  1000

【敏捷】  1000

【運】   50


【スキル】

・聖魔法Lv.3・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・指導Lv.MAX・連携Lv.MAX・家事Lv.MAX

・偽装Lv.3・変装Lv.3・高速飛行Lv.MAX

【ユニークスキル】

・再生魔法Lv.5・強化魔法Lv.3・結界魔法Lv.3

・全耐性Lv.1 ・硬翼Lv.3・武器武具生成Lv.1


【称号】

・天使



「選択ポイント?」


全く知らないものが現れてしまった。どう考えで答えに辿り着かなそうなので、すぐにナービに聞いた。


「その前に天使をもう2人召喚してください」


「もう2人?」


「もう2人です」


「?了解。天使召喚」


そうして2人を追加で召喚した。


「「お呼びでしょうか?」」


「あ、はい」


今度現れたのは服装や背は一緒だが髪が銀と白だった。しかし顔つきは少し違く、金髪天使はつり目で白髪天使はたれ目で銀髪天使はちょうどその中間のような感じだ。だが全員共通してとても美人だ。街を歩けば10人中10人くらいは2度見をしそうだ。そのうちの10人は3度見もするだろう。

そして背は一緒なのにあるところ一部分のサイズは白髪>銀髪>金髪とちょうど大中小となっていた。



「マスター?どこ見ているのですか?」


「な、なな、なんのことかな?」


「………」


そんな分かりやすく見ていたつもりは無いがナービに指摘されてしまった。どもってしまったが上手く誤魔化せていてほしい。ちなみに後に召喚した天使もステータスは最初の金髪天使と全く一緒だった。


「それで選択ポイントって何?」


ナービの言う通り2人を追加で召喚したので、選択ポイントとは何かを教えてもらいたい。


「選択ポイントはスキルを取得できるポイントです」


詳しく聞くと1ポイントでスキル、4ポイントでユニークスキルを自由に付けることができるそうだ。

ちなみにこのポイントはランダムで1〜10で召喚させた時に勝手に決められるそうだ。

そして天使の元々の所有スキルも再生魔法以外はランダムであったり、無かったりするらしい。今回召喚した天使は付けられるスキルが全て入っているらしい。【運】が100で本当に良かった。


「じゃあポイントどう使おうかな〜」


このポイントはあとから増えることは絶対に無いらしく、使った後で変更も出来ないのでしっかりと選ばなければならない。


「ちなみに今後はこの3人でダンジョンにてレベル上げをしてもらうので3人パーティでちょうどいいようにしてください」


パーティを組んだことの無い俺にそこをちょうど良くするのが無理な話でナービと相談しながら何とか決めることが出来た。


金髪天使

・剣聖Lv.1

・武聖Lv.1

・身体属性強化Lv.1

・爆発魔法Lv.1


銀髪天使

・槍聖Lv.1

・身体属性強化Lv.1

・火炎魔法Lv.1

・水流魔法Lv.1

・暴風魔法Lv.1

・岩石魔法Lv.1

・気配精密探知Lv.1


白髪天使

・時空魔法Lv.1

・虚無魔法Lv.1

・氷結魔法Lv.1

・雷電魔法Lv.1


金髪を前衛、銀髪を中衛、白髪を後衛と完全に分ける形で決めた。



「次は名前を付けてあげてください」


そう言われてまず思いついたのがラファエルやウリエルなどの天使の名前だった。これならネーミングセンスが悪いなどは言われないと喜んだ。


「あ、実際の天使の名前は付けないでください」


「なんと…」


ちくしょう…またネーミングセンスが悪いとか言われてしまうかもしれないが気にしない方向で行こう。


「じゃあ…テンカとテンナとテンラ!」


「天使の天に1文字つけただけじゃないですか…」


金髪天使にテンカ、銀髪天使にテンナ、白髪天使にテンラ名前を付けた。3人ともネームドになったことで3人のステータスは変化した。



【名前】 テンカ

【種族】  天使

【年齢】  0

【レベル】 1  

【選択ポイント】 0

【ランク】 SS


【HP】   30000/30000 (20000UP)

【MP】   10000/10000 


【攻撃】  3000  (2000UP)

【防御】  2500  (1500UP)

【魔攻】  2500  (1500UP)

【魔防】  2000  (1000UP)

【敏捷】  3000  (2000UP)

【運】   75   (25UP)


【スキル】

・身体属性強化Lv.1(New)

・爆発魔法Lv.1(New)・聖魔法Lv.5(2UP)

・詠唱省略Lv.MAX・無詠唱Lv.MAX

・指導Lv.MAX・連携Lv.MAX・家事Lv.MAX

・偽装Lv.6(3UP)・変装Lv.6(3UP)

・高速飛行Lv.MAX


【ユニークスキル】

・剣聖Lv.1 (New)・武聖Lv.1(New)

・再生魔法Lv.8(3UP)・強化魔法Lv.5(2UP)

・結界魔法Lv.5(2UP)・全耐性Lv.4(3UP)

・硬翼Lv.6(3UP)・武器武具生成Lv.5(4UP)


【称号】

・天使

・ネームド(New)




【名前】  テンナ

【種族】  天使

【年齢】  0

【レベル】 1  

【選択ポイント】 0

【ランク】 SS


【HP】   20000/20000 (10000UP)

【MP】   20000/20000 (10000UP)


【攻撃】  2800  (1800UP)

【防御】  2300  (1300UP)

【魔攻】  2800  (1800UP)

【魔防】  2300  (1300UP)

【敏捷】  2800  (1800UP)

【運】   75   (25UP)


【スキル】

・身体属性強化Lv.1(New)

・火炎魔法Lv.1(New)・水流魔法Lv.1(New)

・暴風魔法Lv.1(New)・岩石魔法Lv.1(New)

・気配精密探知Lv.1(New)

・聖魔法Lv.5(2UP)・詠唱省略Lv.MAX

・無詠唱Lv.MAX・指導Lv.MAX・連携Lv.MAX

・家事Lv.MAX・偽装Lv.6(3UP)

・変装Lv.6(3UP)・高速飛行Lv.MAX


【ユニークスキル】

・槍聖Lv.1(New)・再生魔法Lv.8(3UP)

・強化魔法Lv.5(2UP)・結界魔法Lv.5(2UP)

・全耐性Lv.4(3UP)・硬翼Lv.6(3UP)

・武器武具生成Lv.5(4UP)


【称号】

・天使

・ネームド(New)



【名前】  テンラ

【種族】  天使

【年齢】  0

【レベル】 1  

【選択ポイント】 0

【ランク】 SS


【HP】   10000/10000

【MP】   30000/30000 (20000UP)


【攻撃】  1000

【防御】  2000  (1000UP)

【魔攻】  5000  (4000UP)

【魔防】  3000  (2000UP)

【敏捷】  2000  (1000UP)

【運】   75   (25UP)


【スキル】

・氷結魔法Lv.1(New)・雷電魔法Lv.1(New)

・聖魔法Lv.5(2UP)・詠唱省略Lv.MAX

・無詠唱Lv.MAX・指導Lv.MAX・連携Lv.MAX

・家事Lv.MAX・偽装Lv.6(3UP)

・変装Lv.6(3UP)・高速飛行Lv.MAX


【ユニークスキル】

・時空魔法Lv.1(New)・虚無魔法Lv.1(New)

・再生魔法Lv.8(3UP)・強化魔法Lv.5(2UP)

・結界魔法Lv.5(2UP)・全耐性Lv.4(3UP)

・硬翼Lv.6(3UP)・武器武具生成Lv.5(4UP)


【称号】

・天使

・ネームド(New)



3人とも、俺とナービで考えた前衛後衛などが反映されたステータスの数値になった。

さらに、スキルもとても優秀になっている。個人的には武器武具生成が少し欲しい。俺も「トレースオン!」と言いながら武器を生成したい。


「痛たたた!!」


なんてことを考えていたらカグロの指輪が締め付けてきた。


「なんで他の武器のこと考えてるの?ご主人様には私がいるよ?浮気なんてしないよね?するわけないよね?」


「も、もちろん!!」


俺には武器武具生成なんてものを使う機会はないようだ。あれ?もし精神世界?だとしてもこの前にカグロじゃない武器を使ったとバレたらどうなるのだろう?いや…考えないでおこう。



「では早速ダンジョンに行きましょう」


ナービにそう言われてお馴染みの東のダンジョンの41階層まで連れて行きそのまま3人と別れた。3人には無理はしないように言っておいた。もしHPが0になったとしても死ぬ訳ではなく1週間再召喚ができなくなるだけらしい。


「でも天使召喚は結構燃費がいいのね」


天使召喚をしてもMPが1人あたり12000無くなっただけだったのでとても燃費がいい。


「気づいてないのですか?」


「何に?」


「召喚中はMPの最大値が1人あたり12000無くなっています」


「え!あ…本当だ…」


MPが半分以下になるのは結構きつい。この状態だといつものように龍魔法の連発はできないだろう。少し戦い方を変えた方がいいのかもしれない…









【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 10  ★  

【ランキング】 1位


【HP】   81120/81120

【MP】   30400/66400-36000


【攻撃】  11040+1000  

【防御】  8568+450   

【魔攻】  11040+1000  

【魔防】  8568+450   

【敏捷】  12124+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv.3

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.8・高速崩壊Lv.7

・神速多重思考Lv.7・全大耐性Lv.7

・超高速再生Lv.9・疾風迅雷Lv.8・修復Lv.7

・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3 ・究極テイムLv.3

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4

・空中水泳Lv.4・自我完全操作Lv.3

・天使召喚Lv.3【テンカ、テンナ、テンラ】

・強制進化(使用不可)


【エクストラスキル】

・覇王Lv.8・魔眼Lv.7・武眼Lv.7・龍眼Lv.4

・強欲Lv.7・傲慢Lv.3・憤怒Lv.3・龍魔法Lv.4


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・傲慢

・憤怒

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・○○への通行許可書

・東のダンジョン完全クリア

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