第76話 対応策

「うーーん……」


とりあえずあれから家に帰って大罪系スキルのことを考えていた。


「いくら考えてもこれだけの情報では分かりませんよ」


「まぁそーなんだけどね…」


大罪系スキルにデメリットがあるのかも、スキルを奪い取るための条件も分からない。


「それに微妙に違うんだよな〜」


何が違うかと言うと憤怒は条件を満たした時スキルを奪い取るに対して傲慢は条件を満たした時スキルを手に入れると少し違う。気になって強欲を調べると条件を満たした時スキルを強奪するとなっていた。


「うーん…」


「分からないことを考えていないで違うことを考えましょう」


「そうだね…」


違うことを考えろと言われて何を考えようとした時にまず考えついたのがコボルトのことだった。


「今の状態で…」


「難しいでしょう」


今の状態でコボルトに勝てるかと聞こうとしたら先に答えられてしまった。


「正直に言いますと、あのコボルト達を1人で相手にするには難しいと思います」


確かにキングは配下のステータスを自分に加算できる。その配下を先に倒したいがこの前の状況を見るに、俺は恐らくキングを相手するのに手一杯になるだろう。


「そこでどうするか3択があります」


そう言うとナービはその3択を話し始めた。


「まず魔族たちや他の種族に配下の相手をしてもらうこと」


「他の種族?」


「はい。恐らく他の3つの大ダンジョンにも何らかの種族がいると思います。」


あ、確かにその可能性はある。そしてその他の種族に協力をしてもらえればだいぶ楽になる。しかし…


「はい。魔族たちのように他の種族達がマスターに友好的だとは限りません」


「問題はそこだよね」


魔族はとても友好的だったが他の種族がそうとは限らない。


「次の選択肢はモンスターをテイムすることです」


「その手もあるのか」


モンスターをテイムしていけば共に戦う仲間は増えていくだろう。


「問題点としてはテイムできるかという問題と、そのモンスターが役に立つのかという問題もあります」


リュキは元々懐いていたのでテイムするのは簡単だったが、他のモンスターをどのくらいテイムできるかは分からない。それに最低でも竜ぐらいレベルじゃないとコボルト戦に役立たないだろう。


「次の手は私1番オススメでスキルで味方を召喚するということです」


「そんなんあるの?」


「はい。天使召喚や悪魔召喚や天使召喚や竜召喚や天使召喚などがあります」


召喚なんてスキルもあったのか。

ん?天使召喚多くない?気のせいか…?

うん、気のせいということにしよう…


「取得するとしたらやっぱり竜召か…」

「いえ!!天使召喚にしましょう!」


「うおっ」


急に被せて話してくるからびっくりしてしまった。


「でも俺の種族的にも竜召喚の方が…」


「いえ!天使召喚の方が良いでしょう。まず竜の場合は大きさに問題があります。その点天使召喚の場合は狭い場所でも問題ありません。それに最悪竜ならマスターなら1匹くらいはテイム出来ると思います。それに竜の上位種であるリュキをテイムしているので竜召喚の優先度は低いでしょう」


急に早口になったからびっくりしてしまった。でも言われてみると洞窟とかで戦うことを考えると大きい竜は不便かもしれない。


「だ、だったら悪魔召喚は…?」


「それもないでしょう。悪魔は呼び出しても呼び出した悪魔の性格によっては言うことを聞かないどころか逆に仲間に攻撃をしてくる場合があります。なので天使召喚にしましょう」


言うことを聞いてくれ無いのは困るがそれにしてもナービは天使召喚を押し過ぎている気がするのは気のせいか?


「天使召喚にはデメリットは無いの?」


他の召喚にはデメリットはあるのに天使召喚のデメリットは無いというのはおかしいだろう。


「他のどの召喚よりも言うことを聞いてくれて助かりますよ?」


「いや、デメリットは?」


「あと…他の召喚よりも1人当たりのMPの消費も少なくコスパもいいですよ?」


「いやいや、デメリットは?」


「戦闘力が他の2つよりも弱いです…」


逃れられないと悟ったのかやっとデメリットを話してくれた。しかし戦闘力が弱いのなら今回の目的からは離れてしまう。


「あと天使は他の2つと違って再生魔法が使えます」


「再生魔法?」


「再生のスキルの魔法版です。こちらは他の人を再生させることができます!」


つまり欲を言うと大勢の敵には竜召喚、強い単体の敵には悪魔召喚、味方が多い戦闘には天使召喚と分けて使えたら1番いいのだろう。おいおいまた★が増えたら全部取得してもいいかもしれない。


「あ、しかし天使召喚は進化すると戦闘力も強くなります」


「他の2つが進化したらより戦闘力が増すんじゃない?」


「……はい」


やっぱりそうなのか。


「とりあえず元の話に戻すと3つの選択肢をどれにするかってことだよね?」


「はい。そうなります」


どれも短所や長所があるのでどれか1つを選べと言われても難しい気がする


「とりあえず他の種族を探しながらテイムしてよさそうな強いモンスターを探すって感じでいいかな?」


俺が考えた中ではこれが最善だと思う。


「どれか1つに絞らないとどれも中途半端で終わってしまう可能性はありますが、今のところそれがベストに近いでしょう」


「ベストに近いってことはもっといい答えがあるってこと?」


「はい。先程の案にプラスで天使召喚を鍛えるというのが今のところベストでしょう」


あ、もうナービの中では召喚は天使で決定なのね…


「わかったよ…天使召喚を取得すればいいのね?」


「はい。後悔はさせません」


『ピコーン!』

『天使召喚Lv.3を取得しました』


「これでいい?」


「マスターが天使召喚を選んだのでしたら問題ないでしょう」


あくまで俺が自主的に選んだことになってるんですね…


「じゃあ早速天使召喚試してみる?」


「そうしましょう」


早速取得した天使召喚を試してみることにした。












【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 10  ★  

【ランキング】 1位


【HP】   81120/81120

【MP】   66400/66400


【攻撃】  11040+1000  

【防御】  8568+450   

【魔攻】  11040+1000  

【魔防】  8568+450   

【敏捷】  12124+40   

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv.3

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.8・高速崩壊Lv.7

・神速多重思考Lv.7・全大耐性Lv.7

・超高速再生Lv.9・疾風迅雷Lv.8・修復Lv.7

・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3 ・究極テイムLv.3

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4

・空中水泳Lv.4・自我完全操作Lv.3

・天使召喚Lv.3(New)

・強制進化(使用不可)


【エクストラスキル】

・覇王Lv.8・魔眼Lv.7・武眼Lv.7・龍眼Lv.4

・強欲Lv.7・傲慢Lv.3・憤怒Lv.3・龍魔法Lv.4


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・傲慢

・憤怒

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・○○への通行許可書

・東のダンジョン完全クリア

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