第71話 死闘

「ナービ!ナービ!!それはまた後で!今はサポートお願い!!」


ナービが混乱しているので急いで元の状態に戻ってもらわなければならない。それに俺はあの3体のモンスターのステータスを見してもらっていない。


「3秒ください………すみません。取り乱しました」


そう言って今度はモンスターのステータスを見して貰えた。





【名前】  ¥♪€%*#

【種族】  キングコボルト

【年齢】  1

【レベル】 MAX

【ランク】 SSS-


【HP】   3/3

【MP】   0/0


【攻撃】  100000+300

【防御】  0

【魔攻】  0

【魔防】  0

【敏捷】  100000+300

【運】   0


【スキル】

・ひっかくLv.MAX・指揮Lv.MAX・統率Lv.MAX

・調教Lv.MAX・洗脳Lv.MAX


【ユニークスキル】

・神速再生Lv.MAX・根性Lv.MAX・代償Lv.MAX

・鋼爪Lv.MAX・電光石火Lv.MAX


【エクストラスキル】

・叡智Lv.3


【称号】

・臆病

・エラーモンスター

・コボルトの王

・ネームドモンスター

・名付け親



【名前】  ア

【種族】  シールドコボルト

【年齢】  1

【レベル】 MAX

【ランク】 SS+


【HP】   93420/150000

【MP】   0/0


【攻撃】  0

【防御】  30000+200

【魔攻】  0

【魔防】  30000+200

【敏捷】  10000

【運】   0


【スキル】

・指揮Lv.MAX・統率Lv.MAX


【ユニークスキル】

・高速再生Lv.MAX・代償Lv.MAX

・ステータス贈呈Lv.MAX・石化Lv.MAX


【称号】

・信者




【名前】  エ

【種族】  シールドコボルト

【年齢】  1

【レベル】 MAX

【ランク】 SS+


【HP】   89349/150000

【MP】   0/0


【攻撃】  0

【防御】  30000+200

【魔攻】  0

【魔防】  30000+200

【敏捷】  10000

【運】   0


【スキル】

・指揮Lv.MAX・統率Lv.MAX


【ユニークスキル】

・高速再生Lv.MAX・代償Lv.MAX

・ステータス贈呈Lv.MAX・木化Lv.MAX


【称号】

・信者




「は??」


何こいつら?極振りしか頭にないの?極振りにしても頭がおかしすぎる。


「来ます!」


ナービがそう言うとキングが一直線に向かってきた。


「ぐっ!!」


やはり姿がはっきり捉えられないので上手く攻撃し返すことが出来ない。


「スローモーション!!」


こちらに近づく時に時間の流れをゆっくりにした。

すると捉えられるようになった。


「はっ!!」


カグロを刀にして向かってくるキングの頭を切り落とした。


「よしっ!」


「まだです!!」


これで終わったと思ったが首から頭がすぐさま再生してまたこちらに向かってきた。

すぐにカグロを盾にして攻撃を防いだ。


「根性というスキルはHPがMAX状態からの即死はしなく、HPが1だけ残るスキルです!」


「こいつにだけは持ってて欲しくないスキルだな!!」


例え俺が根性を持っていても使う場面はほぼ無いだろう。しかしこいつはHPが3の上に防御系のステータスが0のためどんな攻撃でも即死なため絶対に根性が発動する。なおかつ神速再生で2なんてHPはすぐさま回復するのだろう。そして俊敏も高いため2回連続で攻撃するのも難しい。


「ちくしょう!!無駄に頭がいいな!」


どうにかする方法を考えると意外と簡単に思いついた。


「転移!」


「ガァガ!!」


キングを空間ごと強制的に5メートルほど上に転移させた。魔防も0のため転移させるのは簡単だった。そして地面に落ちた瞬間に根性が発動するのでほぼ落ちたと同時に斬ればいい。


「ガァ!」


「ん!?」


後ろにシールドコボルトが羽交い締めをしてきた。キングのことで余裕がなく攻撃手段を持たないシールドコボルトは放置していたので気づかなかった。しかし攻撃つまりパワーが無いので羽交い締めも簡単に解けると思っていた。


「はあ!?」


だが簡単に解けなくて後ろを見るとシールドコボルトは石化していた。

なるほど石化を無理やり解くとなると腕を取らなければならないので防御が関係してくるわけなのか。

それより石化って自分用なのね……


「転移!」


無理やり羽交い締めを解いたがその時にはキングが地上に着地していてこちらに今にも向かってきそうだったので急いで転移で距離をとった。


「羽交い締めも転移で抜けれましたよ」


ナービからそう言われてしまった。確かにそれもできていた。しかしそれでもキングを倒すには時間が足りなかっただろう。



「キングは移動する度に足が潰れてダメージを負っています」


確かに次に地面を蹴って移動する時にはHPは全回復するが痛みはあるだろうに….


「でもそれなら!」


移動する度にダメージを負うのならこちらにも考えがある。


「氷霧!!」


周りの空気中に3センチほどの氷を散りばめた。普通ならただ邪魔なだけで無意味なものだがキングのスピードで当たるなら即死級のダメージだろう。



「ガァ!」


「ガァ!!!」


なにかキングが声を出したと思ったら遠くで待機していたシールドコボルトがそれに応えた。


「ガァ!」


「ガァ!!!」


「え?」


驚いてしまった。なぜならキングが平然と動いた。そして腕を再生中のシールドコボルトを思いっきりもう一体のシールドコボルトの所まで投げ飛ばした。


「マスター!見てください!!」


ナービがキングのステータスを再び見してくれた。

そしてそのステータスでは防御と魔防が30000になっていた。


「ステータス贈呈か!?」


後でナービに詳しく聞いたところ贈呈は20分間相手に自分のステータスを1/2で渡せるスキルだそうだ。そんなスキルを持っている人を上手く増やせれば20分間最強の人を作れると思ったが、そう美味い話では無いようだ。ステータス贈呈する者はする相手の事を盲目的に信じ崇拝しなければならないらしい。

例えばステータス贈呈相手が「俺を今からナイフで刺せ」と言えばノータイムで「わかりました」と言い刺せるくらい盲目的に信じなければならないらしい。



「マスター!来ますよ!」


「おう!」


これからの17分間は今までで1番の死闘と言っていいものだった。もうMPも残り少なく魔法も連発出来ないのでキングと肉弾戦をして本当に危なくなったら転移するという戦い方になってしまった。どうにか隙を作ってシールドコボルトに攻撃を仕掛けたが俊敏は残ったままなので生半可な攻撃は躱されて逆にキングに隙を作ることになった。何とか2回ほど首を斬り落としたりと攻撃は当てたが、キングは斬られながらも俺に攻撃を仕掛けられたので2撃ほぼ同時に攻撃することはできなかった。一応HPを1だけ削る攻撃ができないかと試したが防御が高い中で1だけ削るのは不可能だった。




「ガァ……ガァ。ガァ!!!」


「は?」


まだステータス贈呈が3分残っていたのに急になにか納得したような様子で頷いて後ろに歩いて行った。


「ガァ!」


「「ガァァァ!」」


なにか会話のようなものをするとキングはシールドコボルトを連れて結界の端まで向かった。


「ガァァァァァ!!!!!」

ガシャンッ!!!!


そして勢いよく結界を殴りつけて割った。


「ガァーア!」


こちらに向かってそう言うとシールドコボルトを両脇に抱えてそのまま走って行った。


「追いますか?」


「………」


そう言われて追うか考えても今の俺があのキングに勝つ手段が全くと言っていいほど思いつかなかった。



〈お兄!!大丈夫!?今学校終わったけど迎え来れそう?無理なら1人で帰るよ?〉


〈大丈夫だ…少し待ってて。ちょっとしたら行く〉


「追わないのですね」


「ああ…」


妹の言葉が決定打となり追わないことにした。そして自分には深追いはダメだ!と強く言い聞かせて追わないことが正しいと思うことにした。


「ちょっとダンジョンに行こう…」


転移でダンジョン内に入ってモンスターを狩ってHPとMPをある程度回復してからボロボロになった建物や地面を修復で直してから結界を解いた。



「お、お、おま、おま、お前は何者だ!?」


「………」


マッシュルームみたいな髪型のやつが話しかけてきたが今はそんな余裕は無いので無視して妹の迎えに向かった。





「ごめん待った?」


「今来たとこだよ」


「ごめん、待たせたよな」


「全然大丈夫だよ!それより大丈夫?」


「ん?何が?全然大丈夫だよ?」


妹には心配を掛けないように大丈夫なように振る舞っていたが本当はだいぶ滅入っていた。























「ガァーーー…」


ちくしょう…あんな強いやつが地上にいるなんて聞いてないぞ…そんなことなら偵察なんてしなくて一気にフルメンバーで行くべきだったか?いや…それで大事な戦力が消えても困る。今回死んだのは替えがきく奴らなので問題なかったが替えがきかない奴らが死んでしまっては困る。今からあいつに精鋭で挑みにいけば恐らく殺せるだろう。しかし100回やって100回確実に殺せるとは断言できない。あいつがこれからどのくらい強くなるかを計算して……確実に勝てるとなった時は…リベンジマッチだ!!


「ガァガァ………」













【名前】  斉藤 零

【種族】  覇王(龍族) 

【年齢】  19   

【レベル】 8 (5UP) ★★  

【ランキング】 1位


【HP】   80400/80400 (1800UP)

【MP】   65800/65800 (1500UP)


【攻撃】  10920+1000  (300UP)

【防御】  8472+450   (240UP)

【魔攻】  10920+1000  (300UP)

【魔防】  8472+450   (240UP)

【敏捷】  11992+40   (330UP)

【運】   100       


【スキル】

・手加減Lv.MAX・指導Lv.MAX・騎乗Lv.3

・吸血Lv.8・超音波Lv.9・罠解除Lv.8

・偽装Lv.MAX・変装Lv.4・連携Lv.MAX

・指揮Lv.3・水中高速移動Lv.MAX

・水中呼吸Lv.MAX・無呼吸Lv.MAX

・共通言語


【ユニークスキル】

・【ステータス】極大強化

・【隠しステータス】極大強化・ナビゲーション

・絶対感知Lv.8(1UP)・高速崩壊Lv.7

・神速多重思考Lv.6・全大耐性Lv.7

・超高速再生Lv.9(1UP)

・疾風迅雷Lv.7(1UP)・修復Lv.7

・神速飛行Lv.6・性聖Lv.3 ・究極テイムLv.3

・透明化Lv.4・透過Lv.4・硬翼Lv.4

・空中水泳Lv.4・自我完全操作Lv.3

・強制進化(使用不可)


【エクストラスキル】

・覇王Lv.8・魔眼Lv.7・武眼Lv.6

・龍眼Lv.4(1UP)・強欲Lv.6・龍魔法Lv.3


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・耐え忍ぶ者

・名付け親

・強欲

・新種

・種族の王

・龍種

・龍の親

・○○への通行許可書

・東のダンジョンクリア

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