第21話 新魔法
「この36階層からは違うモンスターが出現します」
結局35階層もジェネラルオークだけみたいだったのでそのまま素通りしてきた。
「モンスターがいました」
【名前】
【種族】 オーガ
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B
【HP】 2000/2000
【MP】 500/500
【攻撃】 370
【防御】 280
【魔攻】 140
【魔防】 280
【敏捷】 250
【運】 9
【スキル】
・棒術Lv.7・武術Lv.3・打撃耐性Lv.7
・斬撃耐性Lv.7
【ユニークスキル】
【称号】
36階層に入ってすぐオーガがいた。
なんとも物理特化のモンスターだ。
魔法を使う気はないというのがステータスにこれでもかと溢れている。
棍棒で殴りかかってきたので棍棒を鎌で斬って距離をとった。
「何を考えているのですか?」
「オーガと殴り合おうかと思って」
今のステータスとレベルなら体格差があるため余裕とはいかないがそれで勝つことはできるだろう。
なので鎌を魔剣が変化した時に一緒に変化した剣の鞘が変化した鎌のホルダーに入れて背負い、重力魔法と武王の中の武聖のスキルのみで戦っていく。
「ガァァァ!!!」
「おぉぉぉぉ!!!」
オーガの攻撃を躱して、一方的に殴っていく。
「これで終わりだー!!」
最後にオーガの腹を重力魔法で重くした腕で思いっきり殴った。
「ドォゴーーン!!」
『ピコーン!』
『武術Lv.3を強奪し、武王Lv.1と統合します』
『打撃耐性Lv.7を強奪し、打撃耐性Lv.8と統合します』
『斬撃耐性Lv.7を強奪し、斬撃耐性Lv.7と統合します』
「完勝!!」
無傷でオーガに殴り合いで勝つことができた。
「………」
「あのー、ナービさん反応が欲しいのですが…」
オーガと殴り合いをすると言ってからなんの反応もない。
「モンスターが弱く感じて刺激を求めてしまうのはしょうがないとは思います」
珍しくナービが真面目に話してきたので俺も真面目に聞く。
「今回は多少の怪我はあるかもしれませんが、重症を負う恐れはないと思いましたので止めませんでしたが、そのようなことをするといつか取り返しがつかない事になるかもしれませんので注意してください」
「ごめん、気をつけるよ」
確かに強くなってちょっと調子に乗ってたと思う。
「なのでさっさとダンジョンを進んで苦戦するモンスターがいる階層まで行きましょう」
あれ?さっきは心配してなかった?
「じゃあ!さっさとこのダンジョンを攻略しますか!」
ナービなりの真面目な空気の誤魔化しなのかなと思ったので乗っておいた。
「ここからは違うオーガが出ます」
38階層に入ってナービに言われた。
ちなみに、37階層もオーガだけだった。
「隠密を使うので場所は知らせます」
【名前】
【種族】 アサシンオーガ
【年齢】 0
【レベル】 2
【ランク】 B+
【HP】 1500/1500
【MP】 1000/1000
【攻撃】 408
【防御】 243
【魔攻】 387
【魔防】 232
【敏捷】 450
【運】 9
【スキル】
・棒術Lv.7・武術Lv.3・隠密Lv.7
・毒魔法Lv.7
【ユニークスキル】
【称号】
「うわぁ〜、暗殺特化型だー」
オーガは何かに特化したいのだろうか。
ただ、暗殺特化型はナービがモンスターを見逃すことは無いので俺との相性は相手にとっては最悪だろう。
どの魔法で倒そうと考えると、新しい魔法を思いついたので早速作ってみた。
『ピコーン!』
『水流魔法と雷電魔法を魔法融合して感電魔法Lv.1を取得し、魔王Lv.2と統合します』
アサシンオーガが向かってきたので早速試してみる。
ちょっと強めの水鉄砲ぐらいの威力で水を放出する。避ける必要は無いと思ったのかそのまま向かってきたので水に当たった。
「ガァァァ!!!」
水に大量に電気を流していたため感電して、痺れている。その隙に鎌で首を切断した。
『ピコーン!』
『武術Lv.3を強奪し、武王Lv.1と統合します』
『毒魔法Lv.7を強奪し、魔王Lv.2と統合します』
「良い魔法を作りましたね」
ナービからも高評価のようだ。
理想としては感電魔法だけで感電死させるのが理想だが、まだその域に達していなかった。
この魔法は辺りに感電魔法の水を撒いておくだけで触れると痺れるトラップになるので妨害にはとても便利だ。
感電魔法も使いつつオーガを狩って行った。
「39階層は出てくるのは今までのオーガと同じですが、数が多くなっております」
数が多いなら試したい魔法があったのでちょうどいい。
エンカウント率大UPをONにして走りながらオーガを引く付けていく。
100体以上が引き付けられているのでもういいだろうと思い、魔法を使った。
「流星群!!!」
同時に岩石魔法と結晶魔法と溶岩魔法と氷結魔法を使ってそれぞれ半径1メートル程の大きさで岩と結晶と溶岩と氷を落としていく。
今後のため一応ある属性に強い耐性を持っている場合も想定して複数の属性を混ぜた。
辺り一面に轟音が鳴り響いた。
音が鳴り止むと立っているのは俺だけになった。
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『棒術Lv.7を強奪し、武王Lv.1に統合します』
『武術Lv.3を強奪し、武王Lv.1に統合します』
『隠密Lv.7を強奪し、派生して、魔王Lv.2に統合します』
『毒魔法Lv.7を強奪し、魔王Lv.2と統合します』
『打撃耐性Lv.7を強奪し、打撃耐性Lv.MAXになりました』
『斬撃耐性Lv.7を強奪し、斬撃耐性Lv.MAXになりました』
『多重思考Lv.1が多重思考Lv.2になりました』
『岩石魔法と結晶魔法と溶岩魔法と氷結魔法を魔法融合をして流星魔法Lv.1を取得し、魔王Lv.2と統合します』
ナービとの討論会は後にしてとりあえずサクッと打撃耐性と斬撃耐性を進化させた。
『ピコーン!』
『打撃耐性Lv.MAXを進化し、打撃大耐性Lv.2を取得しました』
『斬撃耐性Lv.MAXを進化し、斬撃大耐性Lv.2を取得しました』
「お疲れ様です」
「意識してなくても魔法融合されるみたいだね」
「ただ、明確に何と何を組み合わせてどのような魔法になるかを考えれば魔法融合されます」
確かに今回はそこは明確に考えていた。
「周りに他のオーガは?」
「恐らくこの階層のオーガはほとんど倒したと思います」
魔石を収集している時にナービに何個か数えてもらったら203個あった。
「階層のモンスターがほとんどいなくなったら今までどんなことが起きたっけ?」
「ユニークモンスターが発生しましたね」
「今回はどうなると思う?」
「恐らくユニークモンスターが発生するかと思います」
やはりユニークモンスターが出そうだ。
「ユニークスキルを習得しますか?」
「神速思考だっけ?」
魔法融合とユニークモンスターのせいで★が増えたのを忘れてた。
「はい。それがあると私の思考がより早くなります。ついでに、マスターの戦闘中の思考が早くなります」
『ピコーン!』
『神速思考Lv.1を取得しました』
俺がついでなのが気になるが、有用そうなので取得した。それからはユニークモンスターが出るまで少しうろうろと待ち始めた。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 51★ (2UP)
【ランキング】 1位
【HP】 3100/3100 (120UP)
【MP】 2550/2550 (100UP)
【攻撃】 550+70 (20UP)
【防御】 430+15 (16UP)
【魔攻】 550+70 (20UP)
【魔防】 430+15 (16UP)
【敏捷】 510+5 (22UP)
【運】 82
【スキル】
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4・打撃大耐性Lv.2(New)
・斬撃大耐性Lv.2(New)・火耐性Lv.8
・水耐性Lv.2・風耐性Lv.8・土耐性Lv.3
・闇耐性Lv.8・光耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・再生Lv.4・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3
・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.8・崩壊Lv.7
・多重思考Lv.2(1UP)・神速思考Lv.1(New)
【エクストラスキル】
・魔王Lv.2・武王Lv.1
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・魔を統べる者
・武を統べる者
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます