第19話 ボス戦3

「何時間寝てた?」


「9時間21分35秒寝てました」


少し寝すぎたかなと思い、どのくらい寝てたか尋ねると、起きるのが遅いと言いたいのか、秒数までの正確な答えが帰ってきた。


「スキルを進化させますか?」


「進化させるか〜」


ナービが進化するかを聞いてきたので、これまでのスキルレベル上げの苦労を思い出しながら進化を始めた。


『ピコーン!』

『罠感知Lv.MAXが進化し、罠精密感知Lv.1になりました』

『剣豪Lv.MAXが進化し、剣聖Lv.1を取得しました』

『斧豪Lv.MAXが進化し、斧聖Lv.1を取得しました』

『槍豪Lv.MAXが進化し、槍聖Lv.1を取得しました』

『盾豪Lv.MAXが進化し、盾聖Lv.1を取得しました』

『鞭豪Lv.MAXが進化し、鞭聖Lv.1を取得しました』

『刀豪Lv.MAXが進化し、刀聖Lv.1を取得しました』

『槌豪Lv.MAXが進化し、槌聖Lv.1を取得しました』

『棒豪Lv.MAXが進化し、棒聖Lv.1を取得しました』

『武豪Lv.MAXが進化し、武聖Lv.1を取得しました』

『弓豪Lv.MAXが進化し、弓聖Lv.1を取得しました』

『鎌豪Lv.MAXが進化し、鎌聖Lv.1を取得しました』

『条件を満たしました。【称号】武を統べる者を獲得しました』

『武王Lv.1を取得しました』

『全ての物理系スキルを武王Lv.1と統合します』



こっちの称号も詳しく見てみた。


【称号】

・武を統べる者

剣聖、斧聖、槍聖、盾聖、鞭聖、刀聖、槌聖、棒聖、武聖、弓聖、鎌聖のスキルを持っており、威圧、闘気のスキルと限界突破、極限突破のスキルを持った者に贈られる称号。

〈効果〉

・武王Lv.1を取得

・物理攻撃威力大UP




必要スキルを見てあることがわかってしまった。


「もしかしてナービは魔を統べる者と武を統べる者の称号を獲得させようとしてたの?」


ナービに勧められたユニークスキルが魔を統べる者では魔法融合、武を統べる者では限界突破と極限突破に使われている。


「はい。この称号の効果は強いですから」


確かにこの称号はとてもいい効果があるのでナービには感謝しておこう。


「後、この称号のおかげでマスターのぼっちが治るかも知れませんから」


「もしかして武を統べる者にも……」


「はい。1部の知性あるモンスターに崇拝されます」


武を統べる者にもそんな効果があるとは思わなかった……。

それに俺はぼっちではない!大学でも話す友達はいた!その友達と休日に遊び行ったりとかはしなかったけど……。


「ただ、称号があるからといって無条件に崇拝される訳では無いので気をつけてください」


「待って!先にそれを言ってよ!」


「それを先に言うと武を統べる者を獲得するのに躊躇してしまう恐れがありましたので言いませんでした」


確かにそれを先に聞いていたら獲得するかどうか躊躇したけど…先に言ってよ……てか、無条件ではないって何があるの……。

また未来の俺に託すことが増えてしまった……。


「では30階層の攻略に進みましょう」


テンションは少し下がったが攻略に向かっていった。



「この階層では蛇が出るようですね」


いや、今までリザードマン引っ張っておいて最後は蛇かよっと思ったが、もうリザードマンは見飽きていたので新しい魔物は嬉しかった。


「発見しました」


そうしてすぐモンスターが俺からも見えたので鑑定してもらった。



【名前】 

【種族】  ビックスネーク

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 C+


【HP】   900/900

【MP】   300/300


【攻撃】  230

【防御】  180

【魔攻】  200

【魔防】  150

【敏捷】  210

【運】   4


【スキル】

・毒魔法Lv.6・かみつくLv.8・熱感知Lv.5


【ユニークスキル】


【称号】




3メートルくらいの蛇がやってきたので魔剣を鎌にして蛇を3等分にした。


『ピコーン!』

『毒魔法Lv.6を強奪し、魔王Lv.2と統合します』

『熱感知Lv.5を強奪しました』



「この階層にはこの蛇しかいないみたいなので先に進みましょう」


スキルレベル上げで思ったより強くなれていたみたいで、この階層のモンスターは相手にならないのでさっさとボス部屋を目指していく。



「ボス部屋がありました」


ナービにそう言われて少しして俺にもボス部屋が見えてきた。

さっき寝てたばかりなので、休憩も無しでそのままノータイムで部屋の中に入って行った。




「キシャーーー!!!」


8メートルくらいの蛇がいたので鑑定してもらった。




【名前】 

【種族】  ジャイアントスネーク

【年齢】  0

【レベル】 5

【ランク】 B


【HP】   2000/2000

【MP】   1000/1000


【攻撃】  330

【防御】  290

【魔攻】  310

【魔防】  260

【敏捷】  400

【運】   15


【スキル】

・猛毒魔法Lv.2・打撃耐性Lv.7・喰いつくLv.3

・突進Lv.8・威圧Lv.3 ・熱感知Lv.8・再生Lv.2


【ユニークスキル】


【称号】

・30階層ボス

・レアボス




「一応これでもレアボスです。警戒はしておきましょう」


欲しいスキルはないが、前に調子に乗って痛い目をみそうになったので、今回も警戒して倒そう。


「キシャ!キシャー!!!」


ボスが猛毒魔法をこちらに放ってきたので鎌で斬っておく。やはり魔法が斬れるのはとても便利だ。

だが、猛毒魔法を大量にやられては面倒なのだ。


「ハッ!!」


「ギシャー!!」


思いっきり鎌を投げつけた。しかし、鎌には糸魔法で糸を付けていたので蛇に刺さった瞬間に自分の重力をほぼ0にして糸を引っ張り、鎌のところに飛んでいく。そして鎌を掴み、胴体を切断した。


「ギシャーー!?!!?」


蛇はまだ生きているが何が起こったのかよくわかっていないようだ。


「獄炎!!」


「ギシャーー!」


斬ったあとに距離を取りながら蛇に黒炎魔法を使ってみる。蛇は黒い炎に纏われながら暴れている。

この黒い炎は相手を燃やしつつ状態異常もかけていく。

そして魔剣をガントレットのようにして右腕に着けた。


「波っ!!」


蛇の頭を右手で殴る瞬間に爆発魔法を使った。


『ピコーン!』

『突進Lv.8を強奪し、武王Lv.1と統合します』

『熱感知Lv.8を強奪し、熱感知Lv.5と統合します』


新しい魔法を試しながら無傷で勝てた。

リザードマンでも試したが、新しい魔法は威力が高くあまり試せていなかったため、試せてよかった。


「宝箱をみてみましょう」


ナービからはボス戦のコメントはなかった。


「服?」


宝箱の中には革っぽいものでできた服?が入っていた。



【名前】スネークレザー 上下

【レア度】D+

【耐久】 200/200

【スキル】

【特殊効果】 【防御】+5/【魔防】+5



見た目は黒紫色をしている。

今まで来ていたなんの効果のないただの服を脱いでアイテムボックスに入れ、新しく着てみた。

着心地は前のより格段に良い。


「見た目が暗殺者みたいですが、まぁ誰もいませんので構わないでしょう」


見た目がほぼ全身真っ黒のように見えているが、確かに誰にも見られないため構わない。


小腹がすいたのでリザードマンの肉を生活魔法で焼いて食べていると、ナービから話しかけられた。


「魔剣が進化可能になっていますよ」


ナービからそう言ってきた。




【名前】  斉藤 零

【種族】  人間

【年齢】  18

【レベル】 49★

【ランキング】 1位


【HP】   2980/2980

【MP】   2450/2450


【攻撃】  530+40

【防御】  414+15

【魔攻】  530+40

【魔防】  414+15

【敏捷】  588+5

【運】   82


【スキル】

《耐性系》

・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.8・斬撃耐性Lv.5

・火耐性Lv.8・水耐性Lv.2・風耐性Lv.8

・土耐性Lv.3・闇耐性Lv.8・光耐性Lv.2

《特殊系》

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5

・再生Lv.4・罠精密感知Lv.1(New)

・罠解除Lv.3・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8(New)

【ユニークスキル】

・ナビゲーション・強奪Lv.8・崩壊Lv.7

・多重思考Lv.1


【エクストラスキル】

・魔王Lv.2・武王Lv.1(New)


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

・魔を統べる者

・武を統べる者(New)


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