第11話 芋虫事件1
「この階層には芋虫しかいないのかよ!!」
あれから20匹くらいの芋虫を倒していった。
おかげで腐食がLv.5、糸魔法がLv.4になって、さらに強奪と詠唱省略と生活魔法のスキルレベルが上がった。
「どうやら芋虫しかいないようですね」
ナービも階層全部を調べることはできないみたいなので歩きながら範囲を広めてみたがナービが調べたところまでは芋虫しかいないようだった。
「11階層にいても芋虫しか出会わなそうなので12階層に行きますか?」
どんだけ芋虫いるんだよ…と思いながら次の階層に向かって行った。
そうして12階層についたがそこでナービからまた悲報を聞かされた。
「種類は違うのがいますが、芋虫しかいないようですね」
俺はどうやらダンジョンを嘗めていたようだ。
まさかダンジョンが精神攻撃を仕掛けてくるなんて思いもよらなかった。
「少し寄り道しながら次の階層に向かいましょう」
テンションが下がりながらダンジョンを進んで行った。
あれから何匹か芋虫を倒しながら進んでいった。
「違う種類の芋虫が現れました」
すると、突然ナービがそう言った。その新たな芋虫も鑑定してもらった。
【名前】
【種族】 ポイズンキャタピラー
【年齢】 0
【レベル】 2
【ランク】 D+
【HP】 670/670
【MP】 280/280
【攻撃】 179
【防御】 153
【魔攻】 191
【魔防】 136
【敏捷】 41
【運】 9
【スキル】
・腐食Lv.3・糸魔法Lv.3・毒魔法Lv.2
【ユニークスキル】
【称号】
その新たな芋虫は大きさは変わらないが、緑色だったのが紫色になっていた。
こいつは口から毒を吐くのを気をつければ今までの芋虫と特に変わらないようだ。今までと変わらず、横に回り込んでサクッと倒した。
それからまた20匹くらいの芋虫を倒して13階層の階段についた。
その頃には腐食がLv.6、糸魔法がLv.6、毒魔法がLv.3になった。そして剣士と罠感知と魔力感知のスキルレベルが上がった。
「良い報告と悪い報告どちらから聞きたいですか?」
「良い報告からお願い」
13階層に着いてすぐにナービにそう聞かれた。
悪い報告に嫌な予感しかしなかったため、先に良い報告から聞いた。
「この階層に風魔法のスキルを持っているモンスターがいます。」
「よっっっしゃーーー!!!!」
念願の属性魔法が手に入ると思って悪い報告があるなど忘れてとてつもない高揚感に包まれていた。
そして風魔法がLv.MAXになるまでそのモンスターを駆りまくろうかと思った。
「悪い報告は現時点でわかる範囲では芋虫しかおりません」
ナービの言葉を聞いて、ショックのあまり膝から崩れ落ちた。
「エンカウント率大UPをONにしてやる!」
やはり幼虫というのを差し置いても風魔法のレベルを上げたいので、自棄気味にそう叫んでからエンカウント率大UPをONにした。
歩いてすぐ目的の風魔法を持ったモンスターが現れたようだ。いつものように鑑定してもらった。
【名前】
【種族】 ウィンドキャタピラー
【年齢】 0
【レベル】 2
【ランク】 D+
【HP】 650/650
【MP】 310/310
【攻撃】 169
【防御】 152
【魔攻】 197
【魔防】 143
【敏捷】 43
【運】 6
【スキル】
・腐食Lv.3・糸魔法Lv.2・風魔法Lv.2
【ユニークスキル】
【称号】
注意も毒から風に変わっただけなので横に回ってからサクッと斬った。
『ピコーン!』
『腐食Lv.3を取得しました。腐食Lv.6と統合します』
「それじゃねーよ!!!!」
芋虫はもう見たくもないが、風魔法が欲しいからと芋虫を探して倒したのに風魔法が手に入らなかった。なんとしても風魔法を手に入れてやるっと意気込んでダンジョンを進んで行った。
「俺の【運】仕事しろ……」
あれから5匹ほどウィンドキャタピラーを倒したが風魔法は手に入らなかった。
「モンスターをこっちに呼ぶ方法ないか?」
「芋虫の体液を火で炙って周りに死にそうなモンスターがいると思わせることによって芋虫なら近寄ってくると思います」
なんともやりたくない方法だった。しかしそこまでしても風魔法は欲しかった。
次に出てきた普通の芋虫を岩の近くまで引き寄せて岩に体液をぶちまけるように倒し、その体液を生活魔法で炙り、生活魔法でそよ風を起こして周りに流してた。
「モンスターって死んだら消えるけどモンスターって何も食べないで平気なの?」
炙って風で匂いを撒き散らすを繰り返しながら気になることを聞いてみた。
「基本的には何も食べなくても問題はないですが、人間は美味しそうに見えたりするモンスターはいて、死んだら食べられる可能性があります」
とのことだった。しかし例外もいるみたいで、レベルが上がって知性をつけたりすると、モンスターを狩って、魔石やドロップした物を食べるモンスターもいるようだ。
「マスター、警戒してください。すごい数の芋虫が近寄ってきています」
耳を済ませてみると辺り一面から何かが這うような音が聞こえた。どうせ這っているのは芋虫だけど。
「「「「「ギチュアッッッ!!」」」」」
臭いに興奮したのか気持ち悪い音で鳴きながら大量にやってきた。
「風魔法を寄越せーー!!!」
そう言いながら片っ端からやってくる芋虫を切り裂いて行った。
「マスターお疲れ様です」
ナービによるとあれから3時間ほど芋虫を狩り続けたようだ。とりあえず12階層から13階層のところまで戻り、新しく取得したスキル以外の強奪スキルの発動以外のアナウンスを解除してもらった。
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『風魔法Lv.2を強奪しました』
『毒魔法Lv.3が毒魔法Lv.4になりました』
『風魔法Lv.2が風魔法Lv.3になりました』
『腐食Lv.6が腐食Lv.7になりました』
『糸魔法Lv.6が糸魔法Lv.7になりました』
『体術Lv.7が体術Lv.8になりました』
『風魔法Lv.3が風魔法Lv.4になりました』
『毒魔法Lv.4が毒魔法Lv.5になりました』
『詠唱省略Lv.2が詠唱省略Lv.3になりました』
『身体強化Lv.6が身体強化Lv.7になりました』
『魔力操作Lv.6が魔力操作Lv.7になりました』
『腐食Lv.7が腐食Lv.8になりました』
『重力魔法Lv.1が重力魔法Lv.2になりました』
『糸魔法Lv.7が糸魔法Lv.8になりました』
『剣士Lv.2が剣士Lv.3になりました』
『風魔法Lv.4が風魔法Lv.5になりました』
『毒魔法Lv.5が毒魔法Lv.6になりました』
『風魔法Lv.5が風魔法Lv.6になりました』
『身体強化Lv.7が身体強化Lv.8になりました』
『魔力操作Lv.7が魔力操作Lv.8になりました』
『糸魔法Lv.7が糸魔法Lv.8になりました』
『詠唱省略Lv.3が詠唱省略Lv.4になりました』
『腐食Lv.7が腐食Lv.8になりました』
『風魔法Lv.6が風魔法Lv.7になりました』
『毒魔法Lv.6が毒魔法Lv.7になりました』
『体術Lv.8が体術Lv.9になりました』
『糸魔法Lv.8が糸魔法Lv.9になりました』
『無詠唱Lv.2が無詠唱Lv.3になりました』
『威圧Lv.2が威圧Lv.3になりました』
『腐食Lv.8が腐食Lv.9になりました』
『風魔法Lv.7が風魔法Lv.8になりました』
『剣士Lv.3が剣士Lv.4になりました』
『生活魔法Lv.2から生活魔法Lv.3になりました』
『毒魔法Lv.7が毒魔法Lv.8になりました』
『強奪Lv.3が強奪Lv.4になりました』
『糸魔法Lv.9が糸魔法Lv.MAXとなり、派生して糸操作Lv.1を取得しました』
『糸操作Lv.1が糸操作Lv.2になりました』
『糸操作Lv.2が糸操作Lv.3になりました』
『重力魔法Lv.2が重力魔法Lv.3になりました』
『腐食Lv.9が腐食Lv.MAXとなり、進化可能になりました』
『糸操作Lv.3が糸操作Lv.4になりました』
『時空魔法Lv.1が時空魔法Lv.2になりました』
どうやら300近くの芋虫を倒したようだ。
途中から詠唱省略が面倒になり、無詠唱にしたので無詠唱のレベルも上がったようだ。
そして魔石をアイテムボックスに入れていたら時空魔法がレベルアップした。
幸いなことに腐食と糸魔法がLv.MAXになっても余った経験値は進化した後に足されるため、奪ったスキルを無駄にすることはあまりなかったようだ。
「派生してスキルってどうゆうこと?」
気になったのでナービに聞いてみた。
「糸魔法は進化する先がないので派生してスキルを手に入れました」
糸操作はかなり糸魔法と相性がいいらしく、糸魔法は糸を出して終わりだったが、糸操作で出した糸を思い通りに操れるようだ。
そして今は念願の属性魔法が手に入ってとても嬉しかった。
魔法を試すという楽しみは最後に取っておいて先にスキルの進化をさせることにした。
『ピコーン!』
『腐食Lv.MAXが崩壊Lv.1になりました。』
随分強そうなスキルになったな。しかし、ステータスのスキル欄を見ていたがどこにも見当たらない。
「良いユニークスキルが手に入りましたね」
「ユニークなのっっ!!!!」
とても嬉しいサプライズだった!
このスキルを詳しく聞くと、スキルを発動させた状態で触れると触れたものを崩壊させるというものであった!触れるのは剣や靴などで間接的でもいいらしい。しかし、現時点では崩壊スピードは遅いらしい。ただレベルを上げると少し触れるだけでも瞬時に崩壊させられるようなチートスキルになるらしい。ユニークスキルは普通のスキルよりもスキルレベルが上がりにくいので、何かを斬るときは常に発動しておくとしよう。
少し休憩したら、ユニークスキルの発現ですっかり忘れて去られていた風魔法を試そうとモンスターを探しに向かった。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 28★ (3UP)
【ランキング】 1位
【HP】 1720/1720 (180UP)
【MP】 1400/1400 (150UP)
【攻撃】 320+20 (30UP)
【防御】 246 (24UP)
【魔攻】 320+20 (30UP)
【魔防】 246+10 (24UP)
【敏捷】 357+5 (33UP)
【運】 82
【スキル】
《物理系》
・剣士Lv.4(3UP)・投擲Lv.2・体術Lv.9(2UP)
・棒術Lv.3・糸操作Lv.3(New)・噛みつくLv.3
・突進Lv.2・威圧Lv.3(1UP)
《魔力系》
・風魔法Lv.8(New)・毒魔法Lv.8(New)
・糸魔法Lv.MAX(New)・身体強化Lv.8(2UP)
・魔力操作Lv.8(2UP)・魔力感知Lv.8(1UP)
・詠唱省略Lv.5(3UP)・無詠唱Lv.3(2UP)
・生活魔法Lv.3(2UP)
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.2・斬撃耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛翔Lv.2
・罠感知Lv.5(1UP)・罠解除Lv.2
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.4(2UP)
・崩壊Lv.1(New)・時空魔法Lv.2(1UP)
・重力魔法Lv.3(2UP)
【称号】
・先駆者
・挑戦者
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