第12話 それぞれの戦い②~倫~

倫side


風歌を姉に預け、親から受け継いだ会社経営を



『己の代で潰してなるもんか…』


との反骨心で


『若造が…』


と聞こえてくる中傷に


負けるか!


自分寄りな理由で、時に風歌と会える貴重な時間をキャンセルした事もあった


そんな愚かな父なのに


風歌『パパ!』


と、いつも笑顔で俺を…


あの日。風歌が病院のベッドに横たわり眼を瞑る姿を見た時、こんなにも愛しい風歌を失う事があったら…


凄く怖かった


激しく後悔した



風歌の努めていた介護施設の嘘


風歌の所属会社の対応


諸々の様々な理不尽


泣き寝入りなぞするものか!と誓ったんだ


風歌、俺が風歌を守ってやるからな





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