第11話 それぞれの戦い①~英士~
風歌ちゃんは、オイラが不用意だったと思っていた
『凄く、寂しい曲だね』
の言葉を、なぜか素直な言葉だって感じてくれたって聞いて。 それこそ嬉しいなんて不謹慎な事思っちゃって
だって、メロディーラインはどちらかといえば、明るい感じの曲のはずなのに
どうしてか、寂しい曲に聞こえちゃったんだもん
それは、風歌ちゃんの心の中が反映されている音だと思うから…
心紀「ふうちゃん、英ちゃんが… お父さんも、ミクくんも、るなちゃんも。そして俺も戦う事にしたからね。ふうをちゃん助けるからね。心配ないからね?」
風歌ちゃんは、誰かが何かを話している時に、ジっとその相手の瞳を見つめるんだ
ようやくさっきの涙が、収まったのに再び 瞳を潤ませちゃった風歌ちゃん
心紀「英ちゃん。改めて協力をお願いしたいんだ。ふうちゃんは、 ある事から時折、新しい人とか記憶を覚えられない事が症状として現れるようになって… 今日は…イヤ、英ちゃんの事は初めて会った日から心の中に居る… ゴメン英ちゃん。支離滅裂で…あの …言いたい事伝わったかな?」
英士「伝わった。 伝わったよ冴多ちゃん…」
まだまだ、 オイラの知らない事を風歌ちゃんは抱えてるんだね…
オイラが、キミを救えるかな?イヤ、 絶対に風歌ちゃんに笑顔を取り戻させてみせると誓うよ
視界の隅で涙を拭っている 冴多ちゃん…
御厨くん、源本さん、るなちゃんもきっと…
まずは、 風歌ちゃんの身に起こった事を、みんなから聞く事から始めよう
本格的に、動き出す決心をオイラはしたんだ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます