第41話 初日の出 2024

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ようようと あかるくなりし あさななじ されどおひさま あらわれぬまま


ホテルから 東の空を 待ちあげる 今日も快晴 瀬戸のあさやけ


照明を すべてオフにし パソコンに 向かひてよめる 初日の出かな


年明けり 今年もあいつに 負けられぬ どんどん書いて 本を出すのみ


悪口を 書かれたオバンの エッセイを じっくり味わう 新年の朝


千年も 前の悪口おばさんに 負けぬ小説 今年は書くぞ!


はやくでてこい おてんとさまよ おねがいだから 早く出て


初日の出 見事に隠す 朝雲よ


朝雲め なにゆえ隠す 初日の出


朝雲が いかに初日を 隠そうと 明るくなりぬ 東の空よ


初日の出 隠す金色 朝雲の まばゆき輝き それもまたよし


朝雲も ついに観念 初日いづ


初日浴び 俳句ぞかける 電子機器

* 二句目掛詞です。書ける、駆ける、描ける・・・。


初日の出 嗚呼初日の出 初日の出


ついに出た 初日の全貌 東空


カーテンを 思わずひけし 初日かな

*二句目掛詞。引けしと、火消し。


去年より 今年の初日は まぶしいぞ


食パンを かじりながらも 短歌かく 朝日を浴びて 珈琲も飲む

* 三句目掛詞。書くと描く、それに、このようにの「かく」。


初日みゆ それではしばし 風呂行こう


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