5月10日
カーネーションを母に贈ろうか、と花屋に行ったら大混雑だった。お父さんと子供が、どれにするか選んでいるし、宅急便の手配にお店の人は追われている。並ぶのは苦手だが、辛抱した。一輪、買った。
実家に行こうかな、と思い電話すると、母は出かけるという。学生時代の友達と食事をするらしい。
「カーネーション買ったんだけどなー」
「しゃしんで送って。それ、部屋に飾りなさい。あなたの部屋殺風景だから。買ってくれたってだけで、ありがたいわ」
そう言って電話を切られた。
カーネーションを部屋に飾ると、少し部屋が明るくなり、ちょっとだけ寂しさが濃くなった。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「今日はなにー?」
「今日はファイトの日〜」
たたかうーきみーのうーたをーーーーー♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます