　結局のところ、自分はただの客で、彼らのことなどわかりゃしないし蚊帳の外である。なんとなく店に通っていると、内実なんかを知れたりするものだけれど、だからといって当事者ではない。

　ちょっと悲しいが、距離感としてはちょうどいいのかもしれない。もしこの店のスタッフだったら、こんなふうに眺めることはできないのだから。

　笑顔で迎えてくれる人々を額面通り受け取ればいいのだ。

　やっぱり少し寂しい。

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー？」

「今日は日本ダービー記念日〜」

周囲の人々がウマ娘に熱中しているわけですが。じつはあんまりわかってないんですよね、買い方。

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