　目の前にいる男は、なかなかない人生を歩んできたらしい。

　自分より壮絶だったやつを見たことがない、と言った。

　わたしは興味深げに拝聴していた。

　こういう人はよくいる。

　自分を特別だと思いたいのだ。

　帰り道、さっきの男のなかなかない人生のことを思い出そうとしたけど、すっかり忘れていた。

　わたしにとって必要のない情報だったのだろう。

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー？」

「今日はプロレスの日〜」

しゃーこのやろう！！　中学の頃昼休みにプロレスごっこしてロッカー破壊してしまいました。ごめんなさい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい