2月6日
目の前を広がる夜景を眺めていたら、なんだかこみあげるものがあって、それをどうにか抑えようと苦心した。
夜で、わたしはガイドのSさんとある寺院にいた。そこから一望できる眺めは最高なんだとSさんは力説したので、石段を登ってやってきた。
ちょうど夜間ライトアップの季節だった。
「ね、いいでしょう」
写真を撮りましょうか。そういって甲斐甲斐しくガイドや世話を焼いてくれるSさんとは、もう会うことはない。
夜景を前にぎこちなく寒そうに立っているわたしの写真だけがスマホに残っている。
なぜか、夜景よりも、Sさんの顔ばかり思い出す。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「今日はなにー?」
「今日は海苔の日〜」
のりってさ、ご飯と食べてもそのまま食べても美味しいよね。
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