1月10日

「これからは友達で」

 と言われて、僕は承諾した。

 三ヶ月にして僕らの交際は終わったのだった。

 しかしいま、僕は後悔している。というのも、Twitterで僕がつぶやけばすぐにリプしてくれるし(付き合っているときはほとんどなかったのに!)、やたらどうでもいいラインが送られてくるのだ。

「なんかワンチャン復縁狙ってるんじゃね」

 友達に相談すると、そんなことを言われた。

「うーむ」

 僕はあまり返事をしなくなった。正直リプも、返しづらいものだったのだ。そうこうしているうちに、連絡などもなくなって、忘れてしまった。

 ひょんなことからその元彼女のツイートをフォローしている人がいいねしていて、タイムラインで見かけた。

 新しいボーイフレンドとよろしくやっているらしい。

 ひとまず僕は、その子のアカウントをミュートした。

 ツイートにあった画像は、かつて僕と一緒に撮ったプリクラだった。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「今日はなにー?」

「今日は糸の日〜」

それをしーあわーせーとーーよびまーすうう♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る