05.04.プールが怖い
夏だ。プールだ。
ということで、今日の体育は水泳だ。
「姫ちゃ〜ん。早く着替えようよ〜」
「わかったから少し離れててくれるかなぁ」
「ええー、いいじゃん、いいじゃん、女の子同士なんだからさあ」
さっきからこれの繰り返し。全然着替えられない。女の子同士じゃなくて男同士だから、多分だけど。裸でくっつかれたくないから。
それに、
他の女子達も多分そうなんだろうな。
更衣室を分けてくれればいいのに……、と思ったけど、それだと元の性別がバレちゃうからダメなのか。それに、どの道
「
「
そんなあからさまに欲求ぶちまけられてもさ……
「こっちで少し大人しくしてなさい」
「えっ、嫌、痛いって、まじで、いたたたたた」
「さ、
「ありがとう、
急いで
「ちょっと、姫ちゃーん、酷いよ〜」
酷いのは
体育は男女別れてるわけでも無い。分けた所で、女子の半分は元々男子なんだから分ける意味もないってことなのかな。でも、別れてないということは……
「おお、女神よ」
当然
「ごめん、
だって、
「気にしなくていいよ、
それに、
「そこをどけ、
「お前が気付け、大嫌いだって言ってるだろ」
「まあ、そう照れるな」
「照れてない」
こいつには何を言っても無駄なんだ。
バシッ
「くっ、またお前か、このスタンガン女め」
「
「考えだと? 放電したばかりだろう。連発出来ないくせに大きな口――」
ザッバーン
「こら、
「別に静電気だけじゃないから」
「ありがとう、
「いえ、私は……別に」
たぶん
「姫……ちゃんは私の近くに居て。守るから」
「うん、ありがとう、
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