王者封館

作者 vel.ka9

54

23人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

厳格たる文章、流麗な表現。
王道ファンタジーの名に相応しい語り口にて紡がれる作品です。
難しくはあります。けれど、作者様の細やかな表現の数々が、美しくも猛々しい世界を映し出し、読者を引き込むことでしょう。

主役となるのは“美貌の騎士”と“泥臭い従騎士”。彼らの出会いや、共にある理由。こちらがとても魅力的です。
「第2話」においての二人のやり取り。個人的に、更なる回想シーンが気に入っております。
厳かな文体の中でも描かれる微笑ましさは、読むほどに彼らを愛さずにはいられません。

語られるは“美貌の騎士”です。もちろん、白熱したバトルをお望みの方も、大いに楽しめること間違いなし。
静寂の森から一変、息をのむほどに雄々しい舞台となります。

重厚なファンタジー好きならば是非とも読んで欲しい「王者封館」、その行く末と共に、強くオススメしたい作品です。

★★ Very Good!!

彼女は目指す。
従者を引き連れて、森にあるという噂の決闘場を。
己の夢で語られた、己の願望を叶える魅惑的な言葉を信託と信じ。
己の武を信じ。
従者を信じ。


この作品の1番の魅力はなんといっても戦闘描写であろう。ただ単に細かく深く書かれているというだけではなく、筆者の情熱が、まさに熱となって読者に伝わってくる。物語全体で見ても安定感があり読みやすく、読み進めるのに苦はない。
是非1度、最後まで目を通してもらいたい作品。

★★★ Excellent!!!

なんとも挑戦的な作品である。
それは、とびきり魅力的で強い引きがある騎士物語だ。美貌の女騎士とその幼なじみであり忠実な従者について、丁寧な描写が、巧みに彼らの来し方と心情を紡いでいく。
そして、すっかり先の展開に思いを馳せ、心を浮き立たせたその時に、突如、突き付けられる問い。
このどんでん返しにより、俎上にあがるは、なんとあなただ。
楽なカウチで足を延ばし、軽い気持ちで読書を楽しまんとしていた読み手、わたし自身であった。
これは、異世界ファンタジー小説の体をした寓話である。すべてのファンタジー読みに一読をおすすめしたい。

★★ Very Good!!

女の騎士とその従騎士は導かれて決闘者の森へ足を踏み入れる。そこには迷いなど一切ない。

本作は短くも重い、ダークファンタジーです。

特に目を引くのは決闘の描写。丁寧で重厚感溢れていて、作品をより一層引き立てています。独特な表現も随所で使われているも、それらも個人的にはしっくりくるものばかり。

★★★ Excellent!!!

なんだかすごく引き込まれるようなお話でした。

最初は女騎士さんと従騎士さんの関係と言うか、その辺りでちょっと思うところがあったりで共感したりして。

物語としては、淡々とナレーションの様に進められていくような感じだったのですが、それでも面白くないとかそう言う感情は一切湧いてこなかったです。

ちょっとだけ、あの有名な「指輪のお話」を見ていた時のような感覚を覚えました。