雪を溶く熱 

作者 山帰来

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 気づかない男へのコメント

    斬新ですね。

    でもムズイ。

    ラッカースプレーで存在を消すという事は、美冬は絵画?
    例えば、昔の映画では手書きの看板がありましたけど、そんな存在でしょうか。

    ま、余計な詮索は止めときましょう。

    面白かったですけど、よくわからない謎が謎のままなので消化不良です。
    失礼しました。


    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    斬新でしたか!結構ありがちなパターンに落ち着いてしまったと思っていたので、ちょっとほっとしました。
    感想をいただくのに不向きな内容で本当に恐縮です。
    おぉ、絵画というのも面白くて素敵ですね……
    それで何か書けたら楽しそうです。
    ★もありがとうございました。

    2020年7月30日 19:09

  • 気づかない男へのコメント

    はじめまして。企画からまいりました。蜜柑桜と申します。

    序盤の情景描写が見事ですね。自分自身、描写を頑張りたいと思っているのでとても勉強になりました。記憶と重なるような不思議なイメージも良かったです。
    美冬の登場から「おや?」と思い、謎に包まれる感覚でした。別の人と言いつつもしや美冬に結婚相手になるようプロポーズ? など邪推しましたが、なるほどこういうことでしたか。
    参加者としてこれまで企画作品はかなり読んだと思いますが、なかった展開でした。

    企画の性格から、気になったところを申し上げるとすれば……
    アーケード街の場面で白銀(雪が積もる)というところが少し違和感だったくらいです。私の知識ではアーケード街って屋根があるかな、という印象でしたので。でもそこを抜けたところの設定でなさっているのかもしれないですし、私の浅い経験からなので、見当違いのことでしたら申し訳ありません。

    朝から別世界に行ったようでした。良いものをありがとうございます。

    作者からの返信

    はじめまして
    正直、話の本筋を書くより、何てことない情景をイメージしながら執拗に描写してる時の方が楽しめているかもしれません。
    お言葉嬉しく拝読しました。
    ありがとうございました

    2020年7月30日 18:58

  • 気づかない男へのコメント

    【感想屋 is 何 ― 感想はお金じゃ買えない ―】企画への参加、ありがとうございます。

     書き慣れている人の文章だぁ……! ちょっと気障すぎるなぁと思う部分もありましたが、ハードボイルドな雰囲気を作り上げているのは間違いなく気障な言葉の数々で、空気感にぴったりでした。
     この企画で十作以上の参加作品を読んできたのですが、抜群の読み応えでした。誤字脱字文法ミスが無く、読みやすい。それだけでもありがたい(泣) いやもう本当に……ちゃんとした日本語で読める小説は貴重だなって……。

     要約すれば、結婚を機に過去の自分(もしくは内なるもう一人の自分)と訣別する……という話だと思うのですが、そんな一言では済まない感情が人間にはあるから小説は生まれるのだと、本作で叩き込まれるようでした。
     内容について考察したいと思います。作者の意図と違ったら返信で教えてください。とりあえずは、勝手な読み取りをご容赦いただきまして……。

    【物心つくずっと前から俺の中にいる女】とあるから、性同一性障害みたいなものだろうか。心は女性、体は男性。【冷えきった現実】(周囲からの好奇の目とか?)によって夜の世界で働くに至る。【一番ヒールの高い靴】は男性である自分への訣別であり、【あの頃よりも高いヒール】は内なる女性にウエイトを置いた姿か。一方、美冬とのやり取りをする中で一人称が【俺】になるのは、見かけが男性である自分にウエイトを置いている意識の表れなのかもしれない。
     結婚するにあたって、美冬として働いていた事実は塗りつぶさなければならない……と、少なくとも秋人はそう考えた。きっと何度もその思いに駆られている。【慣れてるだけある】と言われたように。過去を葬りたい、結婚生活を台無しにするかもしれない要因は潰しておきたいという強い思いの表れだろう。
     秋人は【好きだ、愛してもいる。今ならそれも認めよう】と言うのだから、本当は消したくないのかもしれない。結婚相手は秋人のありのままを受け入れてくれるように思う。【君のことは彼女も知ってる】と秋人が証言しているから、それを踏まえた上での結婚なのだろうし、【無理に選ばなくていい】と慮ってくれる人なのだから。だとしたら、秋人のしているこれは、不毛な自殺なんじゃないだろうか。過去を葬れば幸せな将来が約束されると思い込んでいるだけなのでは。
    【私の目の届かないところで奥さんを半端に愛したりしないか。そんなことしたら許さないから】というのは自身への戒めだろうか、美冬を捨てきれない自分への。
     最後の【私は彼を思って泣き笑いを浮かべた】の【彼】は秋人だ。カメラはアーケード街の入口に移っている。美冬を消し去った……つもりでアーケード街から去っていく背中を眺めるのは美冬だろう。【薄明】……物語の始まりは深夜だった。時間が経過して夜が明けている。【清々しい】というのは仕事を終えた秋人の心境だろうか。
    【何かを殺せば、どこかが歪む。終わらないの。それに早く気づいて】……自分にとって都合の悪い部分だとしても、自分自身であることに変わりない。自分の一部を殺しても、殺したつもりでも、一時しのぎに過ぎない。自分の過去を思い出す度に、何度も現れることになる。【私の魔性を認めた】と美冬が言うように、否応なしに色香に誘われてしまう……必ずや気になってしまうし逃れることはできないのだろう。秋人はいつまでも、それに【気づかない男】であり続ける。
     実際に秋人がアーケード街を訪れているかどうかは分からない。街や店の様子は秋人の記憶による再現で、街での出来事全ては秋人の心の内で行われていることなのかもしれない。

     カクヨム内において五千字はかなり短い小説、という扱いになるでしょう。「数千字では何も書けない」と。事実、この企画の字数制限である八千字ですら「条件が厳しい」と言われました。でも、字数制限に背を向ける人は、何万字書いても話を綺麗に着地させることはできないのだろうと思います。本作は、数万字使わなくても密度とクオリティの保証された小説を書ける証明です。
     応援コメントに「話が分からない」という意見もありましたが、情報を細かく拾って繋ぎ合わせていけば、きちんと状況が分かるようになっていると思いました(上の考察が大ハズレでなければの話ですが……笑)。
     序盤では詩的な言葉選びで街の風景をかっこよく描き、秋人の心の葛藤を主軸に(小手先のシチュ萌えではなく、真正面から人間を描いている)、伏線を張りながら叙述トリック的手法で読者の驚きを誘う。しかもこの作品は、他人が定めたプロットを元に書かれた小説ですよね(企画:筆致は物語を超えるか【雪を溶く熱】)。こんなにも器用に小説を練り上げられる方と出会えるとは……。僕の企画に参加していただけたなんて畏れ多いです。

     以下は、ちょっと気になった点。
    ・【その】って指示語が結構多いなぁと思いました。
    ・キャッチコピーの【美冬、ひとつ頼まれてくれないか。】って作中には登場しないセリフでしたね。それは別に構わないのですが、いまひとつ興味を惹かれないというか……僕はコピー付けるのめちゃくちゃ苦手マンなので人に言えた義理ではないのですが(笑) でもこの作品でネタバレは致命的だから慎重になりますよね。【美しい冬の思い出に焦がれたまま、俺のために死んでくれ。】ってコピーっぽさありますが、【死んでくれないか】と頼むシーン自体が読者を驚かせる部分でもあるので、コピーにしたらもったいない。【何かを殺せば、どこかが歪む。終わらないの。】は、秋人の行動の虚しさを言い得ていて、全て読み終えてから見返したら「そういうことか!」ってなりそう。これだけではネタバレにはならなそうだしコピー向きかな……とか勝手に考えてみたりする。

     全体とおして好き放題書いてしまいました……ごめんなさい。この企画で一番のめり込んで感想書いたかもしれない。それくらい楽しめた作品でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

    参加早々に丁寧なご感想いただきまして本当にありがとうございます。

    読み取っていただきました内容は、概ねその通りです。 
    そういう男として書こうと目論んでいたので、一時しのぎに過ぎない不毛な自殺という言葉が有り難かったです。
    本人が気づいていないところで、滑稽な男というのを目指しました。
    男性の体を持つ彼は、心に男も女も飼っており、抑圧された思春期に女性性が解放を訴えますが、周囲の目が気になる彼は、そんな自分を認めて愛してやることが出来ない。
    実際にその姿で働いたかどうかはともかく、美冬という女性性は反らした彼の目を離れ、心の中で一人歩きして大きくなっていく。
    彼は舞い込んできた結婚をひとつのターニングポイントに、そんな自分の一部を清算しようとする。
    最後の最後にならないと明かされない美冬自身の考えですが、彼女には元々彼あっての自分だという自覚があり、母性に近い感情を彼に持っているので、自分を切り離すことで彼自身に精神的負荷が生じないか、そのことで彼が手にした理解あるパートナーと不和が生じるのではと心配している。
    最後の後ろ姿を見送る距離感同様、割りと俯瞰で彼を見ているというイメージでした。
    それで、都合の悪い自分との共存、折り合いをつけることの重要さに気づかない不器用な人間だと彼を憐れんでる。

    ご指摘もありがとうございます。
    私は「その」が好きすぎて、毎回その消しの作業を挟むのですが、奴めまだ息してたのか…笑
    もう少し他に上手い言い様がないか考えてみます。
    そうなんですよ、キャッチコピー!
    ネタバレ回避で悩んでたのですが、提案フレーズ良いですね!
    早速使わせていただきます。

    企画内容を拝見した際、界隈に疎く感想屋の存在を知らなかったため、珍しい取り組みをしている方がいるなぁと興味を引かれ、次に物見遊山的にどういう感想をお書きになる方なんだろうと思い、他の方の小説にお邪魔して拝見させてもらったのですが、見知らぬ相手の書いた小説に非常に真摯に向き合ってコメントされる姿を拝見するにつけ、こういう愛他的な方もカクヨムにいらっしゃるんだなぁと感銘を受けました。
    実は、お書きになってる小説も拝読させていただきまして、
    (私は感想を述べるのが苦手なので、こうして素敵なコメントをいただきながらも言及出来ない非礼をお許しいただきたいのですが、チュパカブラの出てくるお話の世界が何だかとっても好きです。ああいう世界に身を置きたい)
    何本も楽しく拝読させていただきました。
    自分が興味深く読める小説を書く方にコメントをいただく機会というのは、嗜好の偏りが顕在するこちらでは貴重なことだと思い、参加させていただいた次第になります。
    長々と的を得ないことを書き連ねましたが、意義深い企画だと思ったことと、今後も応援してますということが伝わっていれば嬉しいです。

    コメントありがとうございました。

    2020年7月11日 21:22

  • 気づかない男へのコメント

    企画から来ました!

    伏線の張り方が見事です。
    自然に物語に馴染ませつつも、わずかに違和感を残している辺りが絶妙。


    一度目では気づきませんでしたが、二回読んだ際に秋人の台詞

    ”「無理に選ばなくていい。そう言ってくれた」”

    が最初に読んだ時とは違う解釈ができますね!
    それに気づけたとき鳥肌が立ちました。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    どこまでだったら言及しすぎないか悩みつつ編集したので、違和感がわずかと言っていただけてうれしいです。
    丁寧なレビューもありがとうございます…!全投稿作品通して初レビューなので、本当にうれしく拝読させていただきました。
    コメント&★ありがとうございました

    2020年7月7日 20:11

  • 気づかない男へのコメント

    面白かったです。
    どこか寂れた街の、セピアに染まりそうなハードボイルド。文書もとても素敵でした。
    ただそこに、タイトルありきじゃないですけど、雪をもっと絡めて欲しかったなぁというのが正直な感想です。
    最初の看板の中で羽ばたく蛾も、果たしてかじかむような寒さでいるのかというのは置いておいて、もっと今にも死んでしまいそうな描写があると、読み手に寒さが伝わるのではないかなぁと思います。
    あくまで私の感想なので気にしないでくださいね。
    素敵な物語をありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます
    蛾のこと、言われて初めて気付きました…確かにそうですよね…!弱った描写も好みなので近々加筆してみようと思います!
    コメント&★ありがとうございました

    2020年7月7日 20:06

  • 気づかない男へのコメント

    こんばんは。企画から来ました薮坂です。
    これは凄いカッコいいお話ですね!
    エッジが効いているというか、ハードボイルドで文学的というか。マネしようとしてもきっとできない、そんなスタイルだとお見受けします。
    秋人と美冬のキャラがまた良いですよね。なんと説明したらよいのでしょう、絶妙な距離感。筆致の鋭さと相まって、独特の世界を感じることができました。素直に面白かったです!

    作者からの返信

    こんばんは
    ありがとうございます!
    ドキッとしました…
    初めは全く違う筋書きでハードボイルドしようと試みたんです。
    結局路線変更したのですが、その名残をとどめていたのかもしれません。
    嬉しい言葉の数々&★ありがとうございました

    2020年7月1日 21:56

  • 気づかない男へのコメント

    切なくも暖かい別れの一コマかと思いきや、秋人の予想外の頼みと、そのさらに先にある真実に驚愕しました( ゚Д゚)

    なんとなくですが、美冬は彼女の言う通り、いつか再び現れるような気がします。その時もう一人の自分に対して、いったいどんな表情を向けるのでしょう。

    作者からの返信

    意表を突けたならうれしいです!
    そこまで汲んでいただければ本望です。
    次なる脅威にどう立ち向かうのか、この連鎖をどう立ち切るのか。
    私も気になるところです…
    コメント&★ありがとうございました

    2020年7月1日 21:44

  • 気づかない男へのコメント

    これは予想外の展開! 
    きっと予想できた人は、あまりいないのではないでしょうか。死んでくれないかと言い放った秋人の言葉は冷たく、だけどどうしようもなく、熱い思いを感じました。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    都合の悪い自分は殺して生きないと幸せになれないと盲信する男の悲痛な叫びでした。
    切実さが伝わってよかったです。
    コメント&★ありがとうございました

    2020年6月30日 19:57

  • 気づかない男へのコメント

    この作品とても面白くてすごい!ですね。
    描写や表現など全体がカッコいい。

    怪しげな妖艶さをもう少し追加するとより深みが出そう。個人的な好みなので気にしないでくださいね。

    素敵なお話を読ませていただきありがとうございました。

    作者からの返信

    おおお、ありがとうございます!
    おっしゃっていただいた通り、タネ明かしありきの話なので、何をどこまで描写するか匙加減が難しく、苦戦したので、もう少し美冬の正体を気取られずに魅力的に見せられるよう精進します。
    コメント&★ありがとうございました!

    2020年6月30日 19:54

  • 気づかない男へのコメント

    企画からきました。
    これは面白かったです!
    途中一人称が俺になるところがみそですね。
    多重人格的な感じですよね。
    どこか退廃的な夜の街の描写がとてもデカダンスで印象的です。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    そんな感じです。言葉にしてしまうと何の情緒もなくなりますが、認められなかった自分自身や記憶の巣食う心の中の街でさ迷う男というイメージでした。
    なので、街の描写には少し力をいれました。
    ★も嬉しかったです!
    ありがとうございました。

    2020年6月30日 19:47

  • 気づかない男へのコメント

    うらぶれた裏通りの表現が上手です。
    話の方は正直に申し上げると分かりませんでした。

    作者からの返信

    伝わりませんでしたか…、ぼんやりした仕上がりで恐縮です。
    脳内劇場の状況模写は好きなのですが、筋書きそのものが疎かになる本末転倒なきらいがあるので、ご指摘耳が痛いところです。精進します。
    コメントと★ありがとうございました!

    2020年6月30日 19:38