霊の謳

作者 白黒飴

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★★★ Excellent!!!

【物語は】
死とはどんなものか? から、ある事故現場へと移り変わる。
事故現場の遺体が誰のものか判明し、主人公が絶望するところから物語は新たな展開を見せはじめる。いきなり窮地に立たされ、ある出来事から命からがら助かるのだが。その時発現したのがこの物語で重要な一つの要素ととなる”霊力”。これがどんなものなのかは、この先明かされていくのだろう。
主人公は何とか助かったものの、意識を失ってしまう。この先、主人公はどんなことに遭遇してくのだろうか?

常用しなさそうな言葉について補足
*暫定死体とは?(造語)
多分、死体としか言えない肉の塊
*有象無象
世にたくさんある、くだらないもの。

【世界観・舞台の魅力】
二話に入ると、この物語の世界観が明かされていく。この世界では、生きている人間の生界と、死んだ者の集まる霊界というものが存在する。主人公は、この霊界を舞台として、様々な事件や出来事に遭遇していくのではないだろうかと想像する。

あらすじにもある、悪霊退散会。
彼らは人間に例えると、”寿命”というものにあたるものを消費することによって、”霊力”を使用し悪霊を倒すのを生業としている。そして、転生の為にそれを減らす必要があるというのが、この物語の主軸(もしくは重要)となる部分なのではないだろうか?
ここの部分では、世界観について詳しく語られている。この他にもいろいろと、オリジナル要素があるようだ。(詳しくは本編にて)

不思議な世界観であると感じた。珈琲を飲むシーンが印象的。死後ではあるが、痛みも感じるし、珈琲なども呑めるというのが奇抜であり、面白いなと感じた。かなり独創的である。
霊力というものは、悪霊と戦う時に武器を体現するのにも使うようだ。傷を治すにも、霊力を消費する。簡単に説明すると、霊力は一つのことをすることだけに消費されるわけではない。

例えるなら、電力のようなも… 続きを読む

★★ Very Good!!

 死んでも尚、戦うことを余儀なくされた主人公は、流されるがままに激烈な戦いに身を投じていく。
 恐らくこの作品を一言で説明してくれと言われたら、大抵の人はこんなニュアンスのことを言うと思う。
 現実世界ではなく、霊界と呼ばれる現世とは表裏一体の世界で繰り広げられる戦いは全てにおいて霊が重要なキーとなっている。物語の序盤で主人公が戦うのは、みんながよく知る学校の七不思議。
 もちろんインターネット小説を読みなれている人であるならば、冒頭の説明で粗方の主人公の目標や敵が見定められることだろう。そこでオリジナリティ溢れる敵役を出すのではなく、恐らく日本人であれば誰もが一度は触れたことのある七不思議を相手にすることで、この作品の一番の魅力である戦闘に注目しやすくなっている点は非常に読者のことを考えた構成だと感じる。
 また良いか悪いか、イメージしやすいインターネットバトル小説とは違い、霊の謳における主人公は言葉通り無様な戦闘を繰り広げる。昨今多くの小説が強大な力を手にして、スタイリッシュに戦いに勝利するというパターンが増えてきているなか、昔楽しんでいた漫画の主人公は、血と汗に塗れて、傷だらけの体で勝利を勝ち取っていた。その古き良きとも言えよう無様さが、今に忘れられた絶妙なカタルシスを読後に齎せてくれる。
 しかし作者の性格は良いのか悪いのか、主人公を全く休ませることなく、ボロボロなまま新たな敵に遭遇させたりする展開は、非常に焦燥感に駆られる思いで読み進めることになる。
 更新待ちではなく、ある程度更新を溜めてから一気に読み進めるタイプの私にとってこの手に汗握る戦闘の連続はまるで長距離マラソンの様なこちらが息切れしてしまうのではというほどの、切迫した緊張感を覚えさせてくれる。
 はいはい、今日も一薙ぎで勝つんでしょ、とはいかない。この状況でどう勝つんだ!? というハラハラ感はテンプ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

本作は、『死後の世界』を舞台にした幽霊と悪霊という勢力図で繰り広げられるダークファンタジーバトルです。

本作の魅力はなんといっても世界観。この独特さは素晴らしいです。
転生、ではなく死後の世界。大変珍しい。ここにまず注目!

幽霊になってしまった主人公と、悪霊たちとの戦いですが、
作者様の臨場感ある戦闘描写がスゴい。細かすぎず、テンポの良い文章力が光ります。

主人公も戦い慣れているわけではなく、むしろ必死に目の前のことをクリアしていくその姿勢がひたむきで、アツくなれることでしょう。
そして主人公の彼がとても人間らしい……そんな葛藤のある心理描写も必見です。

死後の世界ながら、この人間味が本作の一番の魅力かもしれません。
是非、ご一読ください!

★★★ Excellent!!!

主人公の死から始まる衝撃的な展開で幕を開ける物語。
個性豊かな仲間たちと様々な悪霊たちとバトルするアクションシーンは丁重かつ良く練られていてワクワクしますね。
悪霊との戦いを通じて主人公の葛藤、苦悩が描かれ読んで共感を得ます。
個人的にはこの系統の主人公が好きなので良いですね。

幽霊、妖怪など和風モンスターとの戦闘が好きな方にオススメです。

★★★ Excellent!!!

死後の世界を舞台にしたファンタジーというのも中々珍しいですよね!

事故に巻き込まれ命を失った主人公、劉兎。
霊となった彼は、突然小人と呼ばれる悪霊に襲われるが、死にたくないとの一心で、それを討ち払い、意識を失った。

次に目覚めた時。
彼は、助けてくれた小人と戦う悪霊退散会の者達に、霊としての現実と、会への加入を薦められる。
ただ生きるという惰性を選ぶ事もできた彼だったが。
それでも、己を必要とする者の声に導かれ、戦いへの道を選ぶ。

という、死後の世界ながら、現代を舞台に展開するバトル系の物語なわけですが。

見所はやはり、怪異である存在を除霊する為の戦いでしょうか。
テンポ良く進む戦いながらも、まだまだ成長途上の劉兎が必死に、彼なりの知恵と力で戦っていく様は、流石バトルものという展開をしっかり見せています。

また、それに伴う劉兎の葛藤もひとつの見せ場でしょう。
彼は現生で戦いをしてきた人間ではなく、それこそ唯の大学生だった者。
それ故に、慣れぬ戦い。除霊という、ある意味冷酷であろう行為に非情になりきれないなど、多くの苦しみや悩みを持つ。
そういった人間の心の成長もまた楽しみな一つです。

勿論。
タイトルに由来する、悪霊退散会が戦う敵との邂逅や謎などもあり、一筋縄ではいかない先の展開も見逃せません!

人間模様もありますが、比率としてはしっかりバトル寄りで、ライトさもあり読みやすい本作。
熱い戦闘を欲する皆様に是非読んで頂きたい一作です!\\\\٩( 'ω' )و ////

★★★ Excellent!!!

死後の世界、普段私たちは決して経験することができない。
だからこそやろうと思えば物凄く適当で矛盾していてもそれを死後の世界だということはできる。だって経験したことないでしょう? って。
でもそこには何も生まれない。
この作品はそこの設定がしっかりと確立されているため、そういったこともなく素直に受け止められた。妄想や想像でも明確な設定を与えれば限りなく現実に近くなる。文章にリアリティを持たせるのがとても上手だった。

長々と書いてすいません。

結局言いたいのはですね「是非読んでみて下さい」ってことなんです。

★★★ Excellent!!!

躍動感とリアル味に溢れた戦闘描写は動きが脳裏に浮かぶようです!

そして、主人公が苦戦しながらもなんとか悪霊を下すところは見ていて凄くヒヤヒヤさせられ、だからこそ読んでいてとても楽しいです!!

何より、悪霊(ほとんど人間と変わりない存在)と戦う主人公の葛藤がとても綺麗に表現されておりとても素敵です!!


皆様も是非にお読みくださいませ!!