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俺は前回のようなことが起きて、彼女を介抱することになった。俺は取り敢えず、半分意識があるかないかの彼女を椅子に座らせて落ち着かせる。
俺がそんなことをしていると皆が次々に店から出て行く。このままだと邪魔な客と思われるので早く出たいと言うのが俺の本音だが、この女の意識が微妙でどう対処していいかわからない。
「おい、何してんだよ」
俺とさっき話をしたクラスメイトだった奴が話しかけてきた。
「...こいつの介抱を女子の方々から起きつけられた」
「はっ、お前女の子を介抱できるとか羨ましいじゃねぇーか」
俺はその言葉を聞いて考えた。今考えれば、世の男性からしたらこのシチュエーションは結構羨ましい物なのではないのかと。俺はそうは思ってない。さっさと帰って寝たいからな。と、思ったがまあ別にそこまで強情に早く家に帰りたいわけではないか?
俺がそんなことを考えていると彼はこう言った。
「お前、車で他のやつ送ったりとかあるし大変だろ?俺が変わってやろうか?」
「いや、申し訳ないから断っとくよ。送迎の方はなんとか俺が送れないこと伝えたし、これからが楽しい時間だろ?それを邪魔しちゃ悪いだろ。俺とこいつのことは気にしないでくれ」
「お、そうか?なら...」
そう言ってそいつはいなくなった。
変にダル絡みされなくて助かった。きっと、変な下心あって俺に提案してきたんだろう。だが、俺はそんぐらいは読めてるよ。俺以外の奴にこいつを渡すと変な気を起こすかもしれない。こいつはどうせ明日になったら今日のことを覚えてない。そこに漬け込むようなことはしたくないし、させたくはない。俺以外にこいつの介抱を任せられる奴なんてこの場にはいない。だから、俺がやる。これを読んでる人は俺が聖人すぎじゃねぇか、とか思ってるかもしれないが別にそう言うわけじゃない。俺は本当であればこれが当たり前と言う行動をしているだけに過ぎない。
それより、ずっと店にいるわけにはいかない。もうほとんどの人が行ってしまった。俺達もさっさと立ち去らないと悪いよな。
俺はそう思って彼女を起こそうと体を揺する。
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