5話 テスト

今日テストか〜。霜宮に教えてもらったから赤点は回避出来ると思うけど...。やっぱり不安だな。

という訳で俺は霜宮にもう一度最後の確認をしてもらうことに。

今はまだ6時半だ。

家を出るのにはまだ1時間ほど余裕がある。

充分の見直しが出来るはずだ。

「霜宮〜、勉強をおしえて...」

なんだこれは!?

なんで霜宮がブラとパンティーだけで寝ている!?もしかして俺がいることに気づいてないのか!?

というか霜宮おっぱいでけぇ〜。

...おっと、ついつい手が伸びそうになってしまった。いかんいかん。彼女はあくまでもクラスメイト。彼女なんかじゃない。そんなことしたら確実に俺は死ぬだろうな。

しかし霜宮絶対Eはあるだろ。

ブラから見える谷間がエロすぎる。

それにパンツとか露出多すぎだろ!

なんだこれは!紐パンツじゃないか!

...その時俺はあることに気づく。

紐が、緩んでいる。

皆。これがどういう意味かわかるか?

リボン結びされてたであろうこの紐パンティーが取れそうなんだ。すなわち紐が解けたら彼女のま○こが見えてしまうわけだ。

流石にそんなことがあれば死ぬ。

いや。殺される。

だからといって紐を結ぶとなるとどうなるか?

違和感に気づいて起きた霜宮にまずラリアットの1発は喰らうだろ?

そっから4の字固めされるだろ?

最後に脳髄にアッパー喰らうだろう。

すなわち俺は死ぬ。

軽く済んでも植物状態という訳だ。

これは究極の選択だな。

死ぬ代わりに紐を弄るか。

ほたっといて後から殺られるか。

...どっちも死ぬんかい!

これはどうしようか。

今待てよ?大体下着で寝る方が悪いんだ。

それにパンツの紐を緩めるってことは私を好きにしていいっていう意思表示では無いか?

そう考えるとラリアットなんて理不尽な暴力だ。

よし。ほたっとこうか。

いくら同居していても決して付き合ってない。

俺はそんな関係でそんなことをしたくない。

というかこいつ起きんの遅いな。

もう6時50分だ。

だったら20分も彼女の下着を見ていたってことか。

ごちそうさまです!

もう満足だ。それにいい加減起こさねば。

「おい!下ネタ!起きろ!」

おっとまずい。ついつい名前を間違ってしまった。

「おい!霜宮!起きろ!」

「ちょっと〜神島さん。さすがにそこはらめぇ〜。」

...こいつどんな夢見てるんだろうな。

俺にはやばい夢としか思えんな。

「おい!起きろ!ド変態!」

「うーん。あら?神島さん。おはようございます。...なんだか肌寒いですね。」

「そりゃあこんなに露出してたら肌寒いだろうな。」

「.....え?どうして?私は昨日パジャマ着たはずなのに。

まさか神島さん。脱がしました?

...え!?なんですかこれ!?私のパジャマにザー○ンらしいものが!?神島さん。流石にこれはまずいのでは?」

「嘘、だろ?もしかして俺がやったの?

嘘だよな!?流石にそんなことしないよな!?

霜宮!これは何かの間違いだろ!

ちょっと貸してみろ!」

俺は今人生で1番のピンチ体験をしている。

パジャマに付いた白い液体に触れる。そして、匂いを嗅いでみる。


「これローションじゃんか!

お前何してんだ!ふざけんな!まじで心臓止まりかけたわ!」

「あらあらそんなに朝っぱらからち○こなんか立てないでください。

ローションは私の仕業ですがそれでちん○を勃てるのはどういう事でしょうか?

もしかして私に発情したのですか?

いやらしい。」

「うるせぇーな!してねぇーよ!それにちん○勃ってねぇよ!大概にしろ!」

「申し訳ありません。少し調子に乗ってしまいました。

では学校に行く準備をしましょうか。

今日はテストですが大丈夫ですか?」

「そうだった。今日は最終確認してもらおうと思ってたんだ。だから早く起きたのだが、もう7時か。時間ねぇから学校でもう1回教えてくれ。」

「わかりました。どこを確認したいのかを自分で見つけてそこに付箋か何かを貼っていてください。

しかしあまりに貼っても時間の都合てできないものもあるかもしれないのでそこはあらかじめご了承ください。」

「ああ。それはもちろんだ。教えてくれるだけでありがたい。」

「では学校に行きましょうか。」

「おう。」



学校にて。

「1時間目は世界史。

2時間目は数学1。

3時間目は化学。

4時間目は英語だ。

昼で終わりだからって遊んでばっかいると留年するだろうから遊ばないように。」

担任がそう言ってホームルームが終わる。


放課後にて。

「神島さん。テストはどうでした?」

「まぁ赤点は回避出来ただろうな。助かったよ。ありがとう」

「まだ2日あります。油断は禁物ですよ?

一教科でも赤点があった場合は留年らしいですから。」

彼女の言うとおりうちの学校には補習というものがない。

だから赤点を取れば留年がほぼ確定する。

これまでに留年した生徒は数しれない。このクラスにも留年した生徒がいるらしい。

俺はそこまで知らないのだが。



テストが終わって1週間が経った。

今日は運命のときだ。

赤点。すなわち評定が1なら終わりだ。

まだ少しだけ不安がある。

でも霜宮が教えてくれくれたんだ。

大丈夫だろう。

「まずは数学からだ。クラス1位は恒例の霜宮だ。98点。惜しかったな。」

それからどんどん返されていき、俺の番が来た。(出席番号は11番。)

「神島〜。今回は頑張ったな。いつも40点ギリギリなのに今回は60点じゃないか。

平均までとは言わんが素晴らしい。

今後も努力を続けるようにな。」

そう言われて俺は安堵する。

数学以外はまぁやれる方なのでこれで留年は回避出来たと言えるだろう。

「ありがとうな。霜宮。助かったぜ。

今回はほんとに助かった。」

「いえいえ私を家に泊めて貰えると思うと軽いもんですよ。こっちも肩の荷が下がりました。

これからも頑張りましょうね。」

その言葉が嬉しかった。

...もしかして俺、彼女のこと好きなのか??

なんて事ないよな!

俺が好きになるなんて霜宮に迷惑だろ。

あくまで俺と霜宮はたまたま縁があるだけなんだから。

変な勘違いはやめよう。

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